沿革


地域の分割

1950年7月

 国際ロータリーへの復帰後、東京RCの再建は順調に推移した。そこで、従来の地域を割譲し、新たに東京南RC及び東京北RCが設立されることになった。米国などにおいては、大都市のなかにいくつかのクラブが存在することは珍しいことではない。

 そのため東京RCは1950年7月19日、定款の変更を議決。これにより東京南RCは、東京都のうち練馬、中野、杉並、渋谷、新宿、世田谷、目黒、品川、港、大田の10区をその地域とする。東京北RCは江戸川、北、江東、墨田、葛飾、荒川、足立、文京、台東、板橋、豊島の11区を地区域とする。

 そして、わが区は都心にあたる千代田、中央の2区を地区域とし、武蔵野市、三鷹市などの都内の近郊都市も、これに属することになった。ただし、事業範囲が東京都の全域に及ぶ公益事業や教育施設に従事している者については、所在地のいかんにかかわらず、優先的にわがクラブの会員とみなすことができるとした。

 その後、南・北両RCとも、運営に適任者を得て見事な発展を遂げた。地区大会をはじめ、さまざまな運動、奉仕活動を3RCが協力して進めるところとなる。なお、1957年に三多摩地区を分離、1958年には千代田区だけになった。

 地域の分割はロータリー運動の拡大の証である。東京に次いで大阪、神戸、京都、名古屋でも同様のことが行われた。