沿革


「四つのテスト」の和訳

1954年10月

 「四つのテスト」は1932年7月、シカゴのロータリアン、ハーバート=J.テーラー(H. J. Taylor)が提唱したもの。のちに世界中のロータリアンから、人々のあいだの尊敬と理解を育てる指針として用いられるようになった。それだけではない、これは正しいものの考え方や、友好的な対人関係を育てるものさしとして、いまや多くの国の政府、実業社会、学校、地域社会で活用されている。

 ロータリー文献の邦訳は、戦前からの大きな課題で、戦後もロータリー普及のために強く要求されていた。国際ロータリーでは、復帰後いちはやくRI理事の手島知建に邦訳決定権を委譲。これを受けて手島は、定款細則、手続要覧、パンフレット類の邦訳に尽力した。  日本ロータリーでは、ロータリー創立50周年記念事業の一環として、記念標語と「四つのテスト」の邦訳を広く日本中のロータリアンから公募した。その結果、記念標語は「奉仕に歩む50年」と決まり、「四つのテスト」については、わが東京RC会員、本田親男の和訳が当選した。

 1、真実かどうか
 2、みんなに公平か
 3、好意と友情を深めるか
 4、みんなのためになるかどうか

 その後「四つのテスト」は、日本でもロータリアンのあいだで広く親しまれ、ロータリー運動の発展に一役買っている。