沿革


ロータリー創立50周年記念

1955年2月

 1955年2月23日は、世界最初のロータリークラブがポール=ハリス(Paul Harris)と、その友人たちにより米国イリノイ州シカゴに創立されてから50年目になる。この年はまた東京クラブにとっても創設35周年にあたり、戦争中に解散するというブランクはあったが、水曜クラブがこれを補い、戦後、飛躍的な発展を遂げていた。

 東京RCでは、この日、東京南・北両RCとともに、帝国ホテルで記念祝賀会を開催。来賓、会員、家族など460名の出席をもって盛大に行なわれた。大会には秩父宮紀、高松宮ご夫妻、三笠宮各殿下のご臨席をいただき、また、アメリカ、カナダをはじめとする大公使、田中耕太郎最高裁判所長官ら多数の政財界関係者のご来席を得た。

 さらにわがクラブでは、祝賀会に続く5月9〜15日の6日間、三越本店で「ロータリー展」を開催。広く一般へのロータリーの紹介と啓蒙に努めた。

 記念事業としては、大島義清の編纂になる『わがクラブの歴史』を刊行。また、社会事業として身体障害児施設・光明学園及び登戸の結核予後療養所内に、特別の病床数個を備えた「ロータリールーム」を設置した。翌年11月には、珍しい古代植物として知られるメタセコイアの苗木を都内の小・中・高校に贈呈、配布した。

 これらの社会事業、奉仕活動は、わがクラブの次の躍進の大きなステップになった。