沿革


第52回RI年次大会

1961年5月

 東京RCにとって歴史上、最大のイベントは、2度にわたる国際ロータリー年次大会の東京での開催であろう。その第52回大会は1961年5月28日から5日間、晴海の国際見本市センターをメーン会場として行われた。その成功のために、1年前からわがクラブを中心としホストクラブ委員会が結成され、クラブをあげて準備にとりかかった。

 前夜祭は、J.=エド=マックラフリン(J. Edd McLaughlin)RI会長夫妻をはじめ多数の本部役員、各国要人を迎え、超満員のなかで開催。「日本の夕」「芸能祭」などの余興が特に外国人に大好評であった。

 大会第1日の本会議には、はじめて天皇・皇后両陛下をお迎えし、お言葉を賜った。「ロータリーの会員が創立以来、奉仕と友愛とを目標として、人種、宗教、国境を越えて友好を重ね、国際理解を深めるうえに多大の寄与をしてきたことは喜びにたえません」。さらに池田勇人首相、東龍太郎東京都知事など歓迎の挨拶が続いた。

 5日間にわたる本会議の講演では、石坂泰三・経済連会長、国連のレズリー=モンロー(Leslie Monroe)卿、ヘンリー=フィールド(Henry Field)・フォード財団会長らが演壇に立った。大会期間中の5月30日にはホーム‐ホスピタリティの催しがあり、わがクラブではメンバーの各家庭に招待できなかった人々を東京会館に席を設けて接待した。また、展示場では豪華な盆栽展示に加え、着物ショー、茶の湯など婦人向けプログラムも人気を集め、本会議、分科会などを抜け出して見物する会員の姿も少なくなかった。最終日は、最後に手を握り合い、「手に手つないで」を大合唱した。

 大会参加者は70カ国、2万3,366名に及び、これまでのあらゆる国際大会をはるかに上まわった。また、日本からの参加者1万6,011名も前例がない。何もかも記録破りの大会であった。