沿革


ニューヨークRCとの姉妹クラブ

1967年1月〜1980年

 ニューヨークRCとの姉妹クラブ提携は、東京RCの国際交流のうえで、エポックメーキングな出来ごとであった。

 発端は、1966年10月24日に来日したニューヨークRC会員ジャック=ビアマン(Jack A. Veerman)の提案だった。11月9日の例会で、満場一致で受諾決定されるまで要した日数は、半月ほど。その意気込みは、祝賀パーティーで一挙に花開いたかのようだった。  翌年、1967年1月11日の祝賀式典には、ニューヨークRC会長ドナルド=シュワルツ(D. A. Schwartz)のメッセージが紹介され、ジョンソン(A. Johnson)駐日アメリカ大使と東龍太郎東京都知事が出席、新田会長とともに挨拶。式典の一部始終をソニーがビデオにおさめ、ニューヨークRCに送った。以来、1月11日をニューヨークデーとした。

 片やニューヨークRCの祝賀会には、RI会長に就任早々の東ケ崎潔が出席。返礼として、ビデオテープが東京RCに送られてきた。姉妹クラブは毎年、ニューヨークデー、東京デーを定めて出席競争を行ない、日本ではニューヨークから送られた大カップを杯としてデザインを施して、勝者が持ち回りした。当時、両クラブの出席率は、全RC中の下位だったという。

 1967年、親善のしるしとして野口真造氏デザインの屏風を贈った。両クラブのバナーが、太平洋を間に日本的な懸橋で結ばれる立派な作品は、姉妹関係が消え去った今も、ニューヨーク事務所を訪れる人を楽しませている。