沿革


第69回RI年次大会

1978年5月

 世界95か国と地域から、40,155名のロータリアンと、その家族が、東京国際大会に集まった。大会のモットーは、「全人類を結びつけるために奉仕せよ」。参加記録は史上最大。61年の東京大会で記録していた史上最多の20,366という数字を、一挙に書きかえた。その記録は、いまだに破られることもなく輝き続けている。

 朝日、毎日、読売、ジャパンタイムスなど各紙が、こぞって大会の模様を報じた。

 主会場は、国立代々木競技場。昼夜2回に分けても補助席が必要なほどの盛況で、会期は、5月14日から18日まで。ハッピ姿のデービス(W. Jack. Davis)会長は歓迎の言葉で、よりよい未来と団結のために東京大会が成果を上げることを訴えた。「アジアの声」パネルディスカッション、シンポジウム「世界社会における奉仕」などが、余興番組とともに進行した。最終日、レヌフ(Clen Renouf)新会長は、「手を伸べよう」というテーマを掲げ、ライシャワー博士の「超我の奉仕」を説く特別講演で幕を閉じた。

 さまざまな親善交歓風景が繰り広げられ、帝国ホテルでは、鹿児島RCとジョージア州のアトランタRCが、姉妹クラブ締結式を挙げた。東京の物価高には、海外の多くの人は驚いたが、遠来の友人たちを誠心誠意もてなしたSAAに感謝の言葉を残して帰国した。