沿革


東京RCカンボジアクリアランド完成 

2004‐2006

時の経つのは早いもので、1998年に東京ロータリークラブ会員が発起して開始された東京ロータリー・カンボジア地雷除去活動は、岡崎由雄会員の献身的かつ積極的な貢献により、国際ロータリー第2580地区をはじめ、他の地区にも共感の輪が広がってきております。関係者の皆さんのご奉仕に心よりの敬意を表し、感謝を申し上げます。

国際ロータリー100周年を記念して東京ロータリークラブでは、特別基金委員会と理事会が、1千万円を拠出してカンボジアに東京ロータリー・クリアランドを造成する記念事業を決定いたしました。地雷除去作業は2004−05年度に実践活動され、2005−06年度2月には、猛暑の中、東京ロータリークラブを代表して視察団が現地に赴き、造成されたクリアランドをしっかり視察され、村民に引き渡しを行い、この活動の持つ人道的な深い意味の確認をして頂きました。

ビチャイ・ラタクル元RI会長のロータリークラブの会員としてのメッセージに、感動した事を想い出します。彼は若い頃からロータリーに入会し、出席可能な例会には必ず出て、委員会のメンバーとしてそれぞれの責務を果たし、協力すべき金銭的な奉仕も進んで協力したので、自ら模範的なロータリアンと自認をしていたそうです。ある日、何気なく、父親のいない子供を遊ばせるロータリーの奉仕活動に、ゴルフを断り出席しました。一人寂しそうにしている男の子と一日遊び、男の子の自宅まで送って別れるとき、その子が太ももにしがみついてきて「おじさんが僕のおとうさんだったら・・・」と言ったとき、ロータリーの奉仕活動は金銭的な奉仕のみならず、自らの身体を動かす奉仕活動が如何に大切かを体感したと述べられていました。

その意味から、今まで地雷除去に関ってこられた会員の皆さんと、この視察団で実際に奉仕活動を実践された皆さんのご尽力に深く敬意を憶えます。

東京ロータリークラブから始まった、この意味深いカンボジア地雷除去活動の理解者が、増加し定着すると共に、その輪が国際ロータリーにまで広がることを願ってやみません。