沿革


第2580地区中央分区インターシティミーティング

2016-2017

2017年3月1日(水)帝国ホテルにて


 今年度の中央分区IMは、800人を超す参加者(登録のみを含む)が集って盛大に開かれた。
 ホストクラブである東京RC岡本多計彦会長の歓迎の言葉、上山昭治ガバナーの挨拶に続く基調講演では、次世代の政治リーダーとされる小泉進次郎自民党代議士が「継続は絆なり」とのタイトルで熱のこもった話を披露した。

 復興大臣政務官でもあった小泉氏は、繰り返し被災地に足を運び、津波で家族を流された遺児たちを励まし続けているという。その経験を踏まえて、「先ずは知ること。被災地の今を、そこに何があるかを、どれぐらい知っているかが大事」「ロータリーの皆さんしかできないオリジナリティーのある継続的な支援のプログラムづくりを」「首都直下型地震の時に東北の皆さんから支援してもらえるような枠組みも考えては」など幅広い問題提起をした。

 東京RC黒田康裕さんの司会進行によるパネルディスカッションでは、東京RCのほか、東京神田、東京麹町、東京セントラルパーク、東京四谷の各RC代表のパネリストから、それぞれが取り組んでいる支援活動の現状が報告された。被災地から参加した気仙沼RCの熊谷敬一郎さん、福島南RCの高橋勇雄さんのお2人からは「ロータリークラブ活動の尊さを地元のロータリアンに改めて感じさせてくれた」「ロータリアンの友情を感じる。いつか恩返しをしなければ」などの言葉が返された。

 今後の支援にどう取り組めばよいかについて、気仙沼の熊谷さんは「産業の復興はまだまだ。物的支援よりも、被災地企業の人手不足解消や人材育成に向けたパートナーシップ強化などソフト面の支援を」と話し、福島南の高橋さんは「原発の風評被害で先が見えない。皆さんの社員食堂で福島産の食材を使っていただき風評被害の解消に協力してほしい。子どもたちへの支援は未来への希望につながる」などと呼びかけた。


 講評に立った上山昭治ガバナーは「被災地のお話を聞き、重く受け止めた。東京のロータリアンに何ができるか問いかけられ、考える機会を与えられた。東京に震災があれば明日は逆の立場になる。被災地と東京と一層の連携強化を呼びかけたい」と話した。
 6年目を迎えた復興支援のあり方をめぐる熱心な討議が続き、中身の濃いIMとなった。

                            広報雑誌委員 秋山耿太郎