沿革


東京ロータリークラブ創立100周年記念例会兼祝賀会
原点に立つと未来が見えるPARTICIPATE!」

2020-2021



 2020年10月21日、東京ロータリークラブ(RC)の記念すべき創立100周年記念例会兼祝賀会が、帝国ホテルに於いて、来賓3人、会員202人、家族96人の参加を得て開催された。

 当クラブにとって記念すべきこのイベントは、2014年に発足した会長・幹事経験者を中心とした準備委員会が、スローガンの策定と各種記念事業を4年間かけて計画。そして、2018年に発足した実行委員会がバトンを引き継ぎ実現化した。祝賀会をはじめとする記念事業では、会員の英知を集めた数多くの素晴らしい企画が誕生した。

 100周年記念ソング制作は、「*PARTICIPATE!」の精神に則り会員全員から募集。「東京RC賛歌−未来へ」(詞:谷川紀彦会員・曲:三枝成彰会員)と「みんなではじめよう」(詞:六鹿正治会員・曲:白山智丈さん)の2曲に決めた。また、谷川紀彦会員デザインの「100周年記念バナー」を制作。記念品は深川製磁(深川一太会員企業)の記念ペアカップを、祝賀会のお手土産として虎屋(黒川光博会員企業)特製の和三盆糖製干菓子を準備した。

 この他にも(公財)米山梅吉記念館へ改修費として2,000万円を寄付、東京RC100年史『奉仕の道100年』の編纂を行っている。創立100周年に先駆けて、2018年7月に日本のロータリー100周年実行委員会と共同で制作し、全国34地区の各クラブで点鐘されている「日本のロータリー100周年の鐘」も記念事業の一環である。

 姉妹クラブのアードモアRC(アメリカ・ペンシルベニア州)から当クラブに寄贈される予定だった紅白の花水木100本は、新型コロナウイルス感染症が収束した後、米山梅吉記念館などに植樹される計画である。

 記念祝賀会は本来、会員と家族、国際ロータリー(RI)会長、姉妹クラブ・双子クラブの役員や、34地区のガバナー夫妻、日本のRI理事など招待客を含め約800人の参加者で開催する予定であった。しかしコロナ渦中であることも鑑み、実行委員会が慎重に議論を重ねた結果、クラブ理事会にて、規模縮小と徹底した感染予防対策の実施を前提に開催を決定した。

 記念例会の冒頭、東京RCの100年をまとめたオープニング映像が放映され、点鐘の後、君が代、記念ソングをソングリーダー指導で全員で合唱(指揮:三枝成彰会員・ピアノ:渡邉規久雄会員)し、厳かに幕を開けた。

 濱口道雄会長の挨拶に続き、第2580地区ガバナー野生司義光氏の祝辞、海外からはホルガー・クナークRI会長をはじめとする、数多く寄せられたビデオレターなどによる祝辞が披露された。続いて、ワシントンD.C. RCから寄贈されたリバティーボウルのお披露目、アードモアRCから贈られた会場装花の紹介があり、米山梅吉記念館理事長積惟貞氏に記念寄付目録を贈呈、積理事長からお礼のご挨拶を頂き、記念例会は閉会した。




 続いて記念祝賀会が開宴。竹中康一百周年実行委員長の挨拶を皮切りに祝宴のメインアトラクションとして、常磐津文字大夫会員と社中による常磐津『老松』と、人間国宝・中村吉右衛門丈による祝舞『祝言式三番叟』が披露された。その後、弦間明元会長の乾杯の発声により祝宴となり、東京RC100周年を記念した特別ラベルのワインと共に、帝国ホテル(小林哲也会員企業)と東京吉兆(湯木俊治会員企業)のコラボによるフルコースディナーに舌鼓を打った。

 最後に、出席者全員で「みんなではじめよう」を、北原幸男会員の指揮と渡邉規久雄会員のピアノ伴奏に合わせて合唱。祝宴は盛会のうちに幕を下ろした。

 今後、記念例会冒頭で放映したオープニング映像、及び祝賀会当日の模様を収めた動画をクラブのウェブサイトに掲載する予定である。また記念史『奉仕の道100年』は、記念例会の模様も盛り込み、2021年6月に刊行する予定である。


*「PARTICIPATE!(参加し敢行しよう!)」は、東京RCから出たRI会長(1968-69年度) の東ヶ崎潔氏の会長テーマでした。

※ロータリーの友VOL.69 2021年1月号に掲載