支えられた二年間、夢をかたちに:米山奨学金と歩む医師への道
2024年10月2日(水)
順天堂大学医博課程
米山奨学生 茹柯耶 吐尓逊さん
みなさま、こんにちは。私はルキエトルシュンと申します。この度、二年間にわたり米山奨学金のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。現在、順天堂大学にて放射線診断学を専攻しており、この場をお借りして改めて深い感謝の意を表させていただきます。
私は2017年に新疆医科大学医学部を卒業し、同年10月に日本へ参りました。大阪で日本語を学んだ後、順天堂大学で修士課程を修了し、現在は博士課程の4年目に在籍しております。この7年間を振り返ると、あっという間に過ぎ去ったと感じております。言語や文化の違いに直面しながらも、少しずつ適応し、皆さまからの多大なるご支援のおかげで、今日の自分があると実感しております。
米山奨学金を通じて、さまざまな活動に参加する機会をいただきました。9月には柿田川の清掃活動に参加し、地域社会に貢献する大切さを改めて学ぶことができました。また、異なる国の奨学生との交流は、私にとって貴重な経験であり、かけがえのない思い出となりました。特に、奨学金のカウンセラー制度には深く感謝しています。1年目には新庄さん、2年目には近浪さんにご担当いただき、生活面で多大なサポートをいただきました。
お二人の温かいご支援のおかげで、日本での生活を安心して過ごすことができたと感じております。さらに、東京ロータリークラブの皆様には、毎月の例会における温かいご支援に心から感謝しております。まるで家族の一員になったような安心感を覚え、その恩を将来必ずお返ししたいと強く感じております。
私の夢は、臨床医として病に苦しむ患者の方々を助けることです。現在は研究と医師国家試験の準備を両立して進めておりますが、特に日本語での勉強には多くの困難が伴いました。専門用語や難しい漢字に苦労し、言語の壁を強く感じることもありましたが、患者さんを救いたいという強い思いが私を前進させてくれました。
米山奨学金のご支援のおかげで、アルバイトをする必要がなく、研究や試験勉強に専念することができました。もし奨学金がなければ、夢を諦めざるを得なかったかもしれません。今は、日本で医師免許を取得し、臨床の現場で貢献できる日を心から待ち望んでおります。
留学を通じて、多様な価値観を学び、貴重な経験を得ることができました。将来は、日本のみならず、世界中の人々に貢献し、世界平和にも尽力していくことを強く願っております。
手に手つないで
2024年10月2日(水)
2022-23年度 米山奨学生 李 真さん
皆様、こんにちは。本日は、元米山奨学生として、再び卓話の機会をいただき、米山奨学金制度についてお話できることを大変光栄に思います。この奨学金制度を通じて、多くの貴重な経験をさせていただいたことに感謝し、その中で学んだことをお伝えしたいと思います。
(1)経済的支援
月額14万円の奨学金は、留学生にとって非常にありがたい経済的サポートです。早稲田大学院経営管理研究科に在学中、アルバイトに追われることなく、学業や修士論文に集中できました。生活費などは奨学金により確保でき、学内活動にも積極的に参加し、充実した学生生活を送ることができました。
(2)メンタル的な支え
この奨学金制度は、単なる経済的支援にとどまらず、心の通った支えも提供してくれました。毎月の例会で直接奨学金を手渡ししていただく際には、東京ロータリークラブの皆様の温かさを強く感じ、数字以上のリアルなつながりを実感できました。また、世話クラブやカウンセラー制度を通じて、日本社会への理解を深める助けとなり、異国での生活で抱えていた不安が和らぎました。新年会や家族会の時に歌う「手に手つないで」はまさにロータリークラブの支えの表現であり、皆様が私の手をつないでくださることで、心の繋がりを深く感じていま
す。
(3)日本文化への深い理解
バス旅行、米山記念館の訪問やサントリーホールでの音楽会、能や狂言の鑑賞といった貴重な文化体験を通じて、日本文化への理解が深まりました。特に日常ではなかなか触れることができない伝統文化に接する機会をいただいたことは、私にとって大きな学びでした。
(4)異文化交流と国際的なネットワーク
ロータリー米山奨学会を通じ、他国の留学生とも交流する機会を得ました。異文化間での理解を深め、異文化交流のスキルを養うことができたのは、この奨学金制度ならではの貴重な経験です。
(5)感謝と未来への抱負
この奨学金を通じて、社会貢献活動やリーダーシップについても多くのことを学びました。私は今、中国人留学生向けの進学支援や国際イベントなどの日中交流に関わるビジネスに取り組んでいます。ロータリーで学んだ奉仕と親善の理念を基に、より多くの中国人に日本の魅力を伝えられるよう、関係者の皆様と手を取り合いながら努めてまいります。
改めて、この奨学金制度を支えてくださったすべての皆様に心から感謝申し上げます。そして、この制度が今後も多くの留学生に素晴らしい機会を提供し、国際理解と交流を促進する力となることを願っております。私もこの恩恵を社会に還元できるよう、精一杯努めてまいります。
ロータリークラブの支援で築いた未来-博士号取得と教育者としての成長-
2024年10月2日(水)
2021-22年度米山奨学生 黄 秋源さん
皆様、こんにちは。私は東京大学の黄秋源と申します。この度は、東京ロータリークラブの皆様にお話しできる機会をいただき、心より感謝申し上げます。
私は2021年のロータリー米山記念奨学生としてご支援をいただき、無事に博士課程を修了し、現在は東京大学農学部で助理教授として勤務しております。奨学金のおかげで、経済的な不安が軽減され、研究に専念できる環境が整いました。また、奨学金を通じて多くの方々との交流や異なる価値観に触れたことは、私の研究や教育に大きな影響を与えています。
ロータリー米山記念奨学会が重視する「異文化理解」と「コミュニケーション能力」の大切さについて、最近職場で深く理解することができました。
最近の例として、私が所属する東京大学の農学生命科学研究科に、カナダから一人の女性教授が特任教授として来日し、半年間の学術交流と学生たちへの講義を担当しています。
先生の初回の講義に参加した際、私は先生の流暢な日本語に大変驚きました。なぜそんなに日本語が堪能なのかと不思議に思っていたところ、講義の最初に先生が提示したPPTの一枚目に、1990年代に京都で交換留学をしていた頃、地元のホテルでアルバイトをしている写真がありました。その写真では、先生がホテルの制服を着て皿を拭きながら、笑顔でマネージャーとコミュニケーションを取っている姿が写っていました。
その瞬間、私は、先生が若い頃に日本での留学経験を通じて、異文化理解の種が心に蒔かれ、それが30年後の現在、日本の大学での教育や学術交流に繋がっていることを理解しました。
先生は日本語を喋れて、国際的な視点を持つ研究者として、日本とカナダの学術交流に貢献しています。このような体験から、異文化交流が私たちに、異なる文化や習慣をより深く理解し、尊重する機会を提供していることを改めて実感しました。それは個人の視野を広げ、より寛容で共感力のある心を育てるだけでなく、社会の調和と発展にも寄与すると確信しています。
現在、私は教員として学生たちの研究やキャリア相談に乗る機会が多く、留学や奨学金の申請に関するアドバイスを通じて彼らを支えることにやりがいを感じています。これも奨学生時代の経験が大きく影響しています。
最後に、東京ロータリークラブの皆様、そして指導していただいた元カウンセラーの後藤尚右様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。