卓話


年度最終会長

2025年6月25日(水)

会長 亀谷太郎君


 最終例会にあたり、ご挨拶を申し上げます。
 まず、はじめに、大過なくこの日を迎えることができましたのも、江幡幹事の絶大なるサポートと、青山副会長のバックアップ、加藤事務局長、瀧澤さん、関根さんの長年にわたる経験に裏打ちされたすばらしい運営実務、そして帝国ホテルスタッフの皆様のお陰と心より感謝申し上げる次第です。

 また、拙い例会運営を温かく見守って下さいました会員の皆様にも、御礼を申し上げます。日本の各界を代表する会員の皆様を前に、一年間例会を取り仕切ることに不安一杯の船出ではありましたが、今となっては、大変貴重な経験をさせて頂いたと感じております。

 私の会長年度においては、能登半島の記録的な大雨、大船渡の山火事、海外ではミャンマーの地震が発生し、東京ロータリークラブとして、それぞれ100万円の寄付を実施致しました。

 一方、国政では岸田首相が退任し、議員投票の結果を覆して石破首相が誕生、衆議院選挙では与党が過半数割れ、政治献金問題、また、ガソリンや米価格の高騰が国民生活に影響を与え、先行きが不透明となる一年でもありました。

 明るい話題としては、ドジャース大谷選手の50-50達成、大の里の8年ぶりの日本人横綱誕生、大阪万博の開催等があげられます。

 今年度の東京ロータリークラブの活動を振り返りますと、地雷除去、東日本大震災支援の「東北すくすくプロジェクト」に続く10年プロジェクトである障碍者就労支援のための「みんないきいきプロジェクト」が3年目を迎えました。ゴールや形の見える過去のプロジェクトとは異なり、ジョブコーチという人材育成を目的としたものであり、具体的な内容が見えにくいとのご意見も頂きましたが、長谷川寛チャレンジ110委員長はじめ委員の皆様の熱心な啓蒙活動と大妻女子大学小川浩教授による卓話を通じて、会員の皆様にその意義は十分浸透したと考えます。

 社会奉仕活動としては、継続的に取り組んでいる二葉乳児院への支援があげられます。八木委員長はじめ委員、会員の皆様にもご参加頂き、クリスマス会や母の日の開催等、積極的に活動を頂きました。また、二葉乳児院の長田淳子施設長からは里親制度についてのお話を賜り、その現状を理解するとともに、広く認知されることの必要性を認識致しました。

 近浪米山委員長のお声掛けで、昨年の11月に米山記念館を訪問致しました。日頃米山記念館の管理を頂いている三島ロータリークラブの会員からご挨拶を賜り、米山記念館の市川真理学芸員より、興味深く、そして、大変わかりやすい説明を頂きました。東京ロータリークラブの会員でもある多田副理事長発案のYouTubeによる米山記念館の情報発信により、米山梅吉翁の功績がロータリーのみならず広く知られることを期待したいと思います。見学の後は、米山記念館に程近い米山梅吉翁のお墓にお参りをし、江幡幹事のご手配による三島名物の鰻を堪能して、帰路につきました。

 奉仕活動と並び、親睦活動も大変活発に行われた一年でした。
 相澤親睦委員長のご尽力により、お誕生日会は、毎回、新しいお店で開催され、会員の皆様にも大変好評でありました。また、クリスマス家族会の余興は、ご家族とお子様にもお楽しみ頂けるようなエンターテインメントの企画により、これまで以上に盛り上がったパーティとなりました。昭和40年代以降生まれの年代別の会、無尽の会のメンバーも増え、とんぼの会、わにの会、アトムの会同様、盛況に開催されました。

 また、帝国ホテルの都合から、一回だけ夜間に通常の例会を開催することになりましたが、例会終了後に、例会場の前室で、カクテルパーティーを開催しました。企画段階では、どの程度の皆様にお集まり頂けるのか若干不安もありましたが、蓋を開ければ、多くの皆様にご参加頂き、至る所で談笑の輪が広がりました。会員同士の親睦が深まった有意義な試みでありました。

 東京ロータリークラブの会長として、多くの子クラブの周年行事にご招待を頂きました。

 全てのご招待にお応えすることはできませんでしたが、名古屋ロータリークラブ100周年記念行事と新潟ロータリークラブ85周年記念行事に伺ってまいりました。

 我が東京ロータリークラブの100周年記念行事は、誠に残念なことに、コロナ禍のため会員に限った記念例会となりましたが、名古屋、新潟の記念行事は、それぞれのクラブの色合いが濃い、大変賑やかな記念行事でありました。地方都市のロータリークラブの会員の多くは地元名士の皆様であり、地域における奉仕活動への自信とロータリアンであることの誇りを大変強く感じることができました。

 例会卓話では、後藤プログラム委員長のご努力と、広い人脈をお持ちである会員の皆様のご協力により、毎回、素晴らしい卓話者の方々のお話を伺うことができました。卓話の後、会長として短いコメントを添えて卓話者へのお礼を申し上げる上で、否応なしに真剣に卓話に耳を傾けることになります。お陰様で、この一年間で、これまでの人生で得た以上の様々なことを学ばせて頂いたことは、数少ない会長の役得であったと感じております。

 いま申し上げました委員会活動以外も、各理事、各委員長がそれぞれ積極的な活動によって、様々な成果をあげて頂いたことに、心より感謝申し上げます。

 「次世代のために(For the next generation)」を今年度のテーマとさせて頂きました。若干抽象的なテーマであったかも知れませんが、ロータリークラブの活動や理念を正しく、次のgenerationにつなぐということで「四つのテスト」「会員増強」「出席率の向上」と三つの課題をあげました。

 「四つのテスト」について、昨今、企業活動におけるコンプライアンスが強く求められ、信頼性や公平性について広く世間でも意識されるようになりました。出席率がなかなか改善されないといえども、社会的にも影響力のある会員の多くが、ご多忙の中、毎週例会に出席されることに改めて敬服するとともに、例会に出席して、ロータリーの仲間と顔を合わせ、良心の呵責なく、楽しい時間を過ごすことができることが、四つのテストを実践している証になるからこそ、ロータリークラブでは出席率を重んじるのだろうと思った次第です。

 「会員増強」については、期初目標である2名増にたいして8名増という結果となりました。しかしながら、クラブ協議会でもご指摘がありましたが、出席率が極端に低い新入会員の問題等、単に会員数を増やせばいいと云うことではなく、しっかりとロータリー活動に参加する意思のある会員を迎え入れることが今後の課題であると考えます。

 「出席率の向上」ですが、例会への出席の意義については、私なりの考えを先ほど申し上げましたが、今年度は、出席率をコロナ禍前の6割に戻すことを目指しました。しかし、残念ながら目標の達成はなりませんでした。次年度に向けては、白山理事兼出席委員長から、各テーブルマスターが、例会ごとに、次回例会への出席の声掛けと、メイクアップ推奨を行うことの提案を頂きました。この取り組みの効果で、出席率が向上することを期待したいと思います。

 最後に、東京ロータリークラブの財務状況について申し上げます。
 当初期首予算では、例会費用等の値上げの影響で、約4百万円赤字予算でスタート致しましたが、最終的には約10分の1の赤字で着地致しました。想定していた食事数よりも、実数が少なかったことにより、大幅な赤字を回避でき、財政的には幸いではありましたが、出席率の向上という点については相反することとなり、一概には喜べない結果となりました。

 次年度もこの状況が続くことは予想され、例会運営において、大きな課題となると考えます。

 例会運営費の軽減方法としては、例会の開催回数の削減が考えられますが、定款上の問題は勿論ですが、ロータリークラブで重要な意味を持つ例会の開催に関わることでもあり、慎重な検討が求められます。

 また、ビジター数の増加は、財政改善に寄与します。出席委員会からも提案されているメイクアップの推奨により、出席率の向上を図るとともに、メイクアップで訪れた他クラブにおいて、東京ロータリークラブへのビジター参加や移動例会の誘致を積極的に行うことも一案であると考えます。

 ロータリー運営において財政は大変重要な問題ですが、豊富な経験と知見をお持ちの会員の皆様のお力添えを頂き、よりよい解決策が見つかることを願っています。

 何かと課題は少なくはありませんが、次年度はいよいよ、ロータリー界のサラブレッド柏原孫左衛門会長の登場にあいなりますので、安心してバトンを渡したいと思います。 東京ロータリークラブの更なる発展と柏原孫左衛門会長のご活躍を願いつつ、私の最終例会のご挨拶とさせて頂きます。

 ご清聴、誠にありがとうございました。


  

幹事挨拶

2025年6月25日(水)

幹事 江幡哲也君


 本年度幹事を務めさせていただきました江幡です。最終例会に際し私からもご挨拶と幹事報告を申し上げます。

 まず初めに「大事なく無事にこの一年のクラブ運営を行うことができ、心の底からほっとしています」それが今の率直な気持ちです。これも亀谷会長のリーダーシップと素早い決断力、青山副会長の懐の深いバックアップ力、私の至らぬ点を多々カバーしていただきました、堀さん、吉田さん両副幹事、そして会計担当理事の太田さんはじめ全ての理事、委員長各役員の皆様のサポートがあってのことです。この場を借りまして感謝とお礼を申し上げます。

 また幹事になりまして、改めて感じましたことは、東京ロータリークラブの運営は事務局の皆さんの経験と献身的なマインドによって支えられているということです。加藤事務局長、瀧澤さん、関根さん、そしていつも例会を手伝ってくださるスタッフの皆さんの熟練した運営力があってこその東京クラブです。

 そして帝国ホテルの小川さん、木谷さんをはじめとしたクラブのことを熟知したスタッフが加わることで盤石のクラブ運営になっています。事務局の皆様、帝国ホテルの皆様にも改めて感謝とお礼を申し上げます。

 さて当年度の幹事報告としていくつか申し上げて参ります。まず会員数についてです。会長からもご報告がありましたが、当初の年度純増目標2名に対し、女性会員2名を含む新入会員20名、ご逝去された方を含めた退会者が12名となり、年度末にて前年比純増8名の337名にて当年度を終えることができました。クラブの根幹となる会員数を想定以上に増やすことができましたのも、竹中会員担当理事、委員の皆様の積極的な働きかけによるものです。今年度も当クラブにふさわしい新入会員をご紹介いただきました皆様に改めて感謝申し上げます。

 続きまして、クラブの会計、収支につきましての報告です。クラブの年度収支のベースとなります一般会計におきまして期初にたてました収支予算は435万円の赤字となる予測でした。これに対し現状の収支着地予測は5月末時点で48万円の赤字と予測よりも大きく改善をする見込みとなっています。

 クラブ運営において一番大きな費用は食事代や例会運営費からなる例会費です。特に食事代は物価上昇の影響を受けやすく今後も単価が上がることが予想され、例会への出席会員数とビジター、ゲストの人数によって変動いたします。具体的に言えば例会におけるホームでの出席率が上がるほど費用が増える構造となります。当年度の年間収支の対予算に対する改善は例会へのホーム出席率が想定を下回ったことも要因の一つとなっています。

 一方会長からも、そして先の例会にて出席委員会白山委員長からもお話しがありました通り、例会への出席はロータリー活動のベースであり、コロナ禍前の年度平均で約60%から52%程度まで減少している現状の例会出席率を向上させることも必要かつ大切なことです。例会出席率は向上させつつ、一般会計収支の黒字化によりクラブの財政基盤をしっかり確保し永続的なクラブ運営を行っていけること、これらを両立する収支構造の抜本的な見直しは必須であると考えます。

 当年度も11月と4月の2回、クラブフォーラムを開催させていただきました。11月のフォーラムでは53名の出席をいただき、「経費削減と効率化」のテーマについて闊達な意見交換がなされました。
 IT・HP委員会下野委員長、橋本副委員長を中心に事務局運営の現状整理とシステム化による事務の効率化の提案をいただき、その後まずは事務局と会員の皆様との間で、メール、FAX、郵送等でやり取りされている各種申し込みにおけるGoogleフォームの導入が開始されました。これにより郵便費用等直接的な費用削減に加え事務工数の削減も期待できます。引き続き次年度IT・HP委員長を橋本副委員長にお引き受けいただき、さらなる施策の検討、実施についてお願いすることとなりました。

 また「10年プロジェクトの継続について」も意見交換がなされ、会長からもご報告の通り、障碍者就労支援を目的とした「みんないきいきプロジェクト」の意義について会員の皆様に向けたさらなる啓蒙を行うことやプロジェクトとしてのゴール設定の明確化などについて、長谷川チャレンジ110委員長を中心に進めていただくこととなりました。

 4月のフォーラムでも53名の出席をいただき「出席率向上につながる親睦活動について」意見交換が行われ、先に述べました出席委員会白山委員長から会員の皆様への出席率向上に関するお願いへとつながりました。

 また「社会奉仕について」も意見交換が行われました。当クラブにおける幅広い社会奉仕活動において、特に未来を担う子供たちへの支援を重点とし、二葉乳児院への支援について例会においても報告がされました。八木委員長はじめ委員、会員の皆様にもクリスマス会や母の日の開催等、積極的に活動頂きました。二葉乳児院の長田淳子施設長からは里親制度についての卓話も賜り、現状の理解と支援の必要性を認識する機会となりました。

 今年も、能登半島豪雨災害、大船渡大規模山林火災、ミャンマー大震災と大きな災害が起こりました。被害にあわれた方々の一日も早い復興をお祈りするとともに、クラブとして寄付を募りニコニコボックスからも充当し、それぞれ100万円の寄付を現地のガバナー事務所を通して行いました。困ったときはお互い様、まさにロータリーの奉仕の精神が形になっていることで、ご協力をいただきました皆様にお礼を申し上げます。

 奉仕活動と並び親睦活動も、相澤親睦活動委員長を中心に委員の皆様の献身的な取り組みによってとても充実した一年となりました。2か月に一回の誕生日会を新しいレストランにて開催、総勢268名の参加となったクリスマス家族会では、子供たちが楽しむことができるトゥアールマンションによるダイナミックなパフォーマンスが大好評でした。

 そして、とんぼの会、わにの会、アトムの会、無尽の会といった年代別親睦会も盛況でした。一番新しい昭和40年代以降生まれの無尽の会も対象者が60名に迫り大人数になってまいりました。

 これらに加え、空海、茶の湯を楽しむ会、ゴルフ同好会、写真同好会、坐禅会、俳句会といった趣味の会も盛況に行われました。ロータリーにとって親睦は重要であり、例会に加えて様々な機会を運営してくださった皆さまにも感謝申し上げます。ぜひ興味がありご参加がまだの会がおありになりましたら、各会の世話人にお声かけいただき親交を深めていただければ幸いです。

 そして、今年度も東京ロータリークラブならではの大変魅力的な卓話者を、後藤プログラム委員長を中心に広い人脈をお持ちの委員、会員の皆様が準備くださり、一年を通して充実した例会とすることができました。

 ここで申し上げました委員会活動以外にも、各理事、委員長、役員の皆様が積極的な活動を行っていただきました。そしてその内容と成果を最終のクラブ協議会にてお聞きすることができました。これも東京ロータリーならではの規模感や質の高さであると実感いたしました。1年間のご活動に重ねて感謝を申し上げます。

 さらに、会長、幹事として様々な活動がございました。2か月に1回の誕生日会、こちらも2か月に1回の千代田6クラブ会長・幹事会、大阪ロータリーとの交流会、京都での三都会、地区大会と炉辺会合、米山記念館の秋季例祭、記念館見学と米山梅吉翁墓参拝、そして子クラブの周年行事への参加と盛りだくさんの一年でした。

 千代田6クラブ合同例会には270名が参加いただき、友人であり、自動運転技術で世界と戦っているベンチャー企業、株式会社ティアフォーの加藤真平社長に卓話をお願いし刺激をいただきました。

 周年行事にはすべて伺うことができず、青山副会長にバックアップいただくこともありました。中でも名古屋ロータリークラブ100周年記念例会、式典には会長とともに伺い、東京とはまた異なる伝統的な例会運営を感じることができ、交流とともに大変勉強になりました。そして来週6月30日には最後のお役目として会長と静岡ロータリー90周年記念式典に参加をして参ります。

 現役上場企業の社長として、毎週の例会やクラブ内でのイベント、それに加えてこうしたスケジュールをこなすことができるのだろうか、期初には不安でいっぱいでしたが、皆様のサポートの元、終わってみれば何とかなるもんだな、とほっとしております。

 さて結びとなりますが、今年度のテーマを「次世代のために(For the next generation)」とすることを私からも提案し亀谷会長と決めさせていただきました。個人としても、起業家・経営者としてもすべてこの想いをもって日々取り組んでおります。この先50年で人口が半分になり多くの課題が山積みの日本が引き続き豊かで素晴らしい国であり続けられるように、次の世代のためにできることをチャレンジして参りたいと思います。

 東京ロータリークラブにおいても青少年奉仕への取り組みを中心に大切なテーマとしてとらえていただき、引き続き次の世代に資することに取り組んでいければ幸いです。

 すでに次年度の柏原会長、堀幹事に於かれましてはプレ理事会、次年度クラブ協議会をはじめ盤石の準備を進めておられますので、亀谷会長とともに安心してバトンをお渡しできると存じます。

 今後の東京ロータリークラブの益々の発展と柏原会長、堀幹事のご活躍を祈念いたしまして、私の最終例会ご挨拶とさせていただきます。

 一年間どうもありがとうございました。