卓話


イニシエーションスピーチ
米山奨学生 ご挨拶

3月23日(水)の例会卓話です。

廣瀬 敏雄君
陳秋梅さん

第4048回例会

薄型テレビの買い時、楽しみ方

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代表取締役社長 廣瀬 敏雄

 私の職業分類は、商業テレビジョン放送です。ひと口に放送事業と申しますが、実はいろいろな形があります。わが社はWOWOWというサービス名で有料放送事業を営んでおります。ご加入いただいている視聴者の皆様から毎月頂戴する視聴料が事業の原資であり、受信料を事業基盤とするNHKやコマーシャルなどのスポンサー料によって立つ民間放送事業者とは大きく異なります。

 現在の加入数は250万世帯。日本の全世帯数は4700万ですので弊社の普及率は5%強といったところです。放送している番組はエンターテインメント番組に特化しております。60%を占める映画を筆頭にスポーツ、音楽、海外ドラマ、ステージ等々、世界の一流のコンテンツを1チャンネルに凝縮してお届けしております。

 最近では、テレビ受信機はデジタル化に伴い薄型化が進み、さらに高画質・高音質そして大画面に向かう傾向が顕著になってまいりました。弊社は映像に敏感な会員のご要望にお応えするべく、ハイビジョン画質と5.1チャンネル音声の番組を増やしており、数年後には全番組をハイビジョン画質で放送したいと考えています。

 本日は、私がメークアップでお伺いしたどちらのロータリークラブの皆様からも一番聞かれる話題、「ハイビジョンテレビつまり薄型テレビの買いどき、楽しみ方」について、現場の人間の私見としてお話したいと思います。

 まず、私の視聴環境、つまりどのようにテレビを見ているか、からご紹介しましょう。拙宅リビングには画面の大きさが50インチのプラズマ(PDP)テレビがあります。音響システムも5.1チャンネルを装備しております。2002年夏の日韓ワールドカップを、是非ハイビジョンで見たいというのが購入のきっかけでした。また、息子の部屋には32インチの液晶テレビを1年前に求め、最近、5.1チャンネルにも対応いたしました。今後は、山の家に100インチのプロジェクションテレビを設置しようと計画中です。最近人気のリアプロジェクションではなく、従来の投射型を考えています。最近の画質向上の勢いは目覚しく、一方でそれほど高額でもないようです。

 テレビ受信機は、今やプラズマや液晶の薄型テレビというハイビジョンテレビが主流になりました。それも購入価格が急速に低下し、少し前に目処としていた「1インチ・1万円」を下回る状況となってきています。まさに買い時、まだ購入なさっていない方は是非検討するタイミングです。どのメーカーがいいか。プラズマと液晶とどちらがいいか、ということは、ここまで来ますと好みの問題と思います。私は映画を見る時間が多いので、プラズマの深みのある画質が好きです。

 最後に、これまでの失敗や反省の経験から、いくつかアドバイスさせていただきたいと思います。

 まず第一点目は、画面の大きさです。前述の50インチのプラズマを購入した際には、正直言って「チョッと大きすぎるか」と思いました。しかしすぐ慣れてしまうもので、逆に「もっと大きいほうが迫力が・・・」と思うようになりました。一般的に、「従来のテレビと比するに、薄型テレビは若干大きい画面を選んだほうがいい」と言いますが、私の経験から言いますと、思い切ってかなりの大画面にチャレンジするくらいでちょうど良いと思います。もちろん、5.1チャンネルも装備すれば、映画など、突然揺さぶられるような音/振動が伝わり、より臨場感を体験できます。

 そして2点目は照明です。日本は直接照明が主流ですが、自宅で深みのある画質を楽しむためには若干照度を落とした環境が望ましいように思います。ホームシアター設置の際にはぜひお部屋の照明についても工夫なさって下さい。

 そして3点目です。それはテレビのホームドクターを持つことです。いざというとき、すぐ修理や相談にのってもらえるお店選びが必要です。たとえば、車はすでにデジタル化が非常に進み、素人が簡単に修理することはできません。そちらと同じです。デジタルテレビは一皮剥くとパソコンです。いろいろな機器の接続や設定、この設定がなかなか曲者です。取扱説明書を読んでも到底分かりません。また機器に不都合が起こったときに、「呼べば応える専門家」を決めておきたいものです。購入時の価格交渉も大切ですが、先々のメンテナンスの問題もあわせて考え、購入する店をお選びになることをお勧めします。

それでは、エンジョイ・ユア・テレビライフ!

ご支援ありがとうございました

東京大学大学院医学系研究科
陳 秋梅さん(米山奨学生)

 皆様のおかげでこの2年間研究に専念でき、この度卒業することができました。

 私の専攻は婦人科ですが、これまで研究してきた内容を報告したいと思います。

 女性は毎月一つ卵子を排出しており、受精できれば妊娠に至ります。しかし排卵に至らなかった卵子は閉鎖、退縮していきます。それを分子・細胞レベルで解明することが、不妊症の診断法、治療法を確立するための重要な課題となっています。

 最近、卵胞閉鎖とは、卵の周りを取り囲んでいる顆粒膜細胞のアポトーシスを介して起きることが明らかになりました。

 アポトーシスとは、ギリシャ語で木の葉や花びらが散るという意味の言葉で、組織の中で散在的に細胞が自滅していくという意味です。私が属する研究室では、免疫細胞以外では初めて、顆粒膜細胞において、そのアポトーシスを誘導するものの一つとしてFas/Fasリガンドシステムという因子が関与することを発見し、1996年に発表しておりました。

 私の研究とは、Fas/Fasリガンドシステムが誘導するアポトーシスのシグナル伝達機構を検証し、さらにこのシグナル伝達機構と一酸化窒素とが互いにどのように作用するかについて検討することでした。一酸化窒素は、性ホルモン生産、排卵、卵胞発育などに関与することが今までに報告されています。

 今回の研究では、Fas/Fasリガンドシステムによるアポトーシス経路の活性化により、一酸化窒素を合成する基となるiNosのmRNA(DNAからタンパク質を作るのに必要な塩基配列を写し取る働きをもったリボ核酸)の量が抑制されること、また反対に、一酸化窒素を発生させる物質の一つであるSNAPという物質により、アポトーシス経路自体が抑制されることがわかりました。

 すなわち、一酸化窒素情報伝達機構は,Fas/Fasリガンドシステムによる、アポトーシス経路を不活性化するメカニズムであり、その効果として抑制効果が示唆されました。今後このメカニズムの探索により、種々の卵巣疾患の診断と治療に対する、新たな指針を提示できるかもしれません。

 この実験の論文は米国の有名な雑誌で発表され、東京大学論文コンテストでも受賞することができました。

 今後は、米国で2年間研究を続け、その後に北京へ帰国する予定です。これからは、日中医学交流と日中友好関係を促進するために、その架け橋として全力を尽くしたいと思います。

 東京ロータリークラブでは、皆様の社会奉仕の精神と“他人への思いやりと助け合い”という心の優しさを学ぶことができ、日本での留学の重要な収穫となりました。それは、私の一生の宝となる経験であり、今後積極的に活用していきたいと思います。
今度、皆様が北京やサンフランシスコにいらっしゃる機会がありましたら、ぜひご連絡ください。ご案内したいと思います。

 最後に、これまで私を支えてくださったロータリアンの皆様、カウンセラーの田辺様、上田様のご支援は一生忘れず、この場をお借りして心より感謝の意を伝えたいと思います。ありがとうございました。