卓話


「つながり」を守るために

2021年1月6日(水)

幹事 浅川誠一郎君


 10月に開催された100周年記念例会のオープニング映像の中で、米山梅吉翁が戦争時においても「水曜クラブ」と名称を変え、ロータリーの灯を絶やさぬよう例会の継続に努めたというナレーションを聞いて、コロナ禍における例会継続の難しさに直面している今の自分と照らし合わせ、米山梅吉翁に「がんばれ」と激励された気がしました。

 創立100周年という記念すべき年度に備え、百周年準備委員会の方々が何年も前より祝賀会や関連事業のために本当に入念な計画を立てて下さっていたので、小生は正直、華やかな舞台の上で「幹事という役目」を単に演じれば良いのかな?とコロナ感染が深刻化するまでは不謹慎ながらに少し気楽に考えておりました。しかし、年度が始まり待っていた現実は想像していたものとは、かけ離れた緊急対応に追われる日々の連続で、有事の年度における幹事という役目の重責を痛感しております。ソーシャルディスタンスなどの感染防止策を模索しながら、全ての会合において前例にない対応を無我夢中で検討し、あっという間に半年が経過しました。

 クリスマス家族会などを含む多くの行事を止む無く中止する事にもなりましたが、通常例会は勿論、300名以上が夜間に集った100周年記念例会を無事に実施できた事は本当に喜ばしく、準備委員会メンバーや理事会役員、事務局員のほか帝国ホテルや設営業者の方々に多大なるご尽力を賜り、優れた知恵とアイディアで不可能と思われた事が少しずつ可能になっていく数々の偉業を目の当たりにしました。幹事として、多くを学ばせて頂いたと同時に関係者の方々の熱意とご支援に心より感謝申し上げる次第です。

 100周年記念例会などが成功裏に終わった一方、感染による重症化リスクを懸念され長期にわたり欠席を余儀なくされている会員が多く存在しているのも事実であり、例会から足が遠のいている事で退会を検討されるケースも残念ながら徐々に増えてきております。この様な状況下で、クラブと繋がっていたいと願う会員のために何かできる事はないか?と濱口会長と悩んだ末、インターネットを通して卓話や例会の様子をご覧いただくだけでも東京ロータリークラブとの「つながり」を実感頂けるのではないだろうかという結論に至り「会員専用ページの開設」と「例会のライブ配信」を実施することに致しました。

 ロータリーの親睦という意味では、対面による例会に勝るものはなく、例会の中継をインターネットで観ても従来のクオリティーを維持する事はできないかもしれません。しかし、従来とは違う新しい親睦の形でこの難局を乗り越えようとホルガー・クナークRI会長もビデオレターでおっしゃっていた「つながりの大切さ」こそが、ロータリーの本質ではないかと最近思うようになりました。ご存知の通り「つながりを実感しよう」という言葉は、濱口会長が今年度のクラブのスローガンとして打ち立てたテーマですが、お互いが距離を置くことを強いられている今日の環境下において、改めてその意味の深さを考えさせられております。

 年末からの感染状況悪化と2度目の緊急事態宣言の発令に伴い、年明けから休会とさせて頂きましたが、休会期間中も「つながり」を絶やさないために「週報」は発行し続けようと年初の理事会で提案されました。「週報」は、従来通り印刷された物を郵送させて頂きますが、会員専用ホームページでも近日公開予定ですので、併せてご覧頂きたく存じます。また緊急事態宣言が解かれましたら、例会の再開に向け会員の皆さんの安全対策に努めて参る所存です。

 そして、同時に例会出席が叶わない会員の方々にも例会の様子をインターネット経由で観て頂ける「ライブ配信」の環境構築にIT・HP委員会が懸命に取り組んでくれていますので、環境が整いましたら一刻も早く皆さんにご案内したいと思います。ライブ配信はあくまでもコロナ禍における補助的な応急対応ではありますが、是非とも新しい親睦の形のひとつとしてクラブとの「つながり」を実感して頂きたく存じます。コロナ終息の折には、また全ての会員の皆さんと例会場にてお会いできることを心待ちにしております。