卓話


例会食事の過不足に直面して

2022年3月2日(水)

食事委員会委員長 池田泰弘君


 今年度の食事委員会の課題として、例会における「食事ロスの発生」の問題が浮上しております。食事委員会としても「何か有効な手だてがないものか!」との視点で、いくつかの試みをおこなっておりますので、報告申し上げます。

 この試みによりまして、会員のみなさんにご迷惑をおかけし、食事委員のみなさんにご負担をかけていることも認識しております。この場を借りまして、お詫びをすると同時にみなさんのご協力に厚く御礼申し上げます。

 新型コロナ以前は、出席会員数がある水準で安定しておりましたので、毎週事務局からホテルに連絡している見込みの席数や食事数も大きくぶれることもなく、スムーズな運営がされておりました。ところが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置のたび重なる発出による何週にもわたる休会は、会員の感染回避の意識を高め、再開後の出席者数が極めて不安定な状況に陥りました。

 会場を運営するホテル側でも、1テーブルあたりの着席人数を減らすなどの感染防止対策を徹底いただいています。パンの提供についても、以前はバスケットから各自が自由にとり分ける方法でしたが、現在は1人分ずつをお皿にとり分けてラップで包んで事前にテーブルにセットしてあります。

 前年度の後半あたりから、出席者数が見込み数を下回る例会が増えたため、閉会後に退出する際に、このパンが大量に残っている状況がたいへん目につくようになりました。このような事態に、SDGs意識の高い当クラブの会員のみなさんは、当然反応されます。「社会課題に向き合う時代に、いかがなものか!」とのご意見を頂戴するようになりました。

 『食品ロスの観点から、食事の残数はゼロが望ましい。例会の円滑な運営のためには、食事の不足はゼロが好ましい。』という命題を、事務局と食事委員会が共有しております。事前に出欠の確認をおこなわないという当クラブの伝統的な慣例のもと、命題に沿ったピタリの数を予測することはたいへんハードルが高く、事務局に精神的負担を強いています。

 そこで、次の2つの手だてを試みることにいたしました。ひとつは、見込み数と実数の乖離を毎週記録することで、見込み精度を極力上げるべく、事務局に取り組んでいただいていることです。もうひとつは、余剰を産むよりむしろ『不足は、やむなし!』を前提として、食事委員会としてできることを考えようとの手だてです。食事委員会の専用テーブルを2卓設けていただいて、不足が生じた場合に遅れて提供される食事をこの2卓に集中して、食事委員に充当しようという試みです。この試みのなか、2卓を超える不足が生じた際も、委員をはじめ会員のみなさんが不快な顔をせずに対応くださっており、頭が下がる思いです。

 帝国ホテルのフロア及び厨房の責任者の方とも2度打ち合わせをおこない、以下のことを確認しております。ひとつは、不足の際に速やかに用意いただけるメニューを日頃から考慮いただいておくこと。もうひとつは、逆に余剰が生じた際に、余剰の食事や食材がどのような扱いになっているか、そのまま廃棄になっているのではないかという懸念です。そうしたところ、調理が完了した料理は、出来上がり品質の確認や厨房スタッフの研修に活用しており、無駄になっていないとのことです。

 また、未使用の食材は別のメニューに応用したり、残ったパンも食材に転用したりと、こちらも無駄になっていないとのことです。これらのように、そのまま廃棄する事態はまぬがれており、安堵した次第です。また、前述の「試み」にも、全面的に協力いただいていることを申し添えます。

 さて、世界に目を転じますと、食料事情は深刻です。環境省によりますと、本来食べることができるにも関わらず、日本国内で廃棄されている食品は600万トンを超えています。一方で世界の飢餓人口は急増しており、約8億人とも言われています。こうしたマクロの状況を意識しつつ、日々の食生活のありようを見つめなければならないと考える次第です。