卓話


最終例会会長挨拶

2016年6月29日(水)

会長 諸戸精孝君


 この一年間、稲山副会長、木村幹事をはじめ理事の方々、各委員長、委員の方々、会員の皆様のご協力を深く感謝申し上げます。

 クラブの運営に関しましては全体に特筆すべきことも無く平穏に推移した一年間であったと思っております。これも100年近い歴史の中で先人の方々が積み重ねられてきたクラブ運営の方針が時代の変化にも関わらず常にマッチする柔軟性を持つすばらしいノウハウを持つ規約が完成しており、少しも手を加えずに例会や会員増強、各奉仕部門の活動等クラブの活動を円滑に行うことが出来ました。

 私自身もこの一年間誕生会や、ソウルの国際大会で例会以外の場所でゆっくりと多くの会員の方々と親しくお話をさせて頂く機会に恵まれ東京ロータリーがいかにすばらしい方々ばかりの集まりであるかを再認識させて頂き、有意義に過せた一年であったと感謝しております。

 本年度は東京ロータリー独自の標語は設けませんでしたが、前年度の加藤年度のEnjoyロータリーを引き継ぎ、例会での美味しい食事、卓話の充実等関係する委員会のご努力で良い結果が出たのではないかと思っております。

 一方で国際ロータリーの最近の動きは従来のロータリーに180度の変化をもたらすものであります。2016年の規定審議会での最大の変更は従来の職業分類で定められていた職業の条件という会員の身分が全廃されたことです。これからは会員の資格として善良さ、高潔さ、リーダーシップを身をもって示し、職業上及び地域社会でよい評判を受けており、地域社会及び世界に於いて奉仕する意欲のある成人という抽象的な表現に変わりました。又例会の数を従来より減らすことも可能になりました。

 本年度は先程も申し上げました様に国際ロータリーの規定に反しない範囲で東京ロータリーの従来からのすばらしい伝統による運営を行ってまいりましたが、これらの変化がロータリーをより良い方向に向かわせるかどうかの議論はさておき東京ロータリーは今後どの様に対応していくかを6月15日に開催されました、本年度と次年度の合同理事会で討議を致しました。結論は少なくとも次年度については本年度と同様の方針に微調整を加え運営を行って参ることになりましたので、例会数が減ることもありませんし、会員の資格の要件も原則従来通りと致しました。

 私がこの一年間のロータリーの活動を通じ一番感銘を受けたことは2580地区の地区大会で会長代理で出席された元国際ロータリー会長のビチャイ・ラタクル氏のスピーチでした。

 そのスピーチを一部ご紹介しますと、『ロータリーの創立者たちは「ロータリーは会員が友情を通じて人類に奉仕すると云う理想に専念する場所だ」と云うことをごく初期から明らかにしました。

 ロータリーの行動規範が何十年も前に制定された時、このことが明確にされました。 これが、ロータリー成長と経験の簡素な結果であります。これが人類への奉仕の為の「永遠の原則」であり、私達の標語「超我の奉仕」なのです。

 しかしながら時代の変化と云うニーズに適合させなければなりません。「永遠の原則」の中で「職業奉仕」こそが私達の存在の中核的価値と考えられます。 「職業奉仕」は自らの事業、専門職務の経営の為の、倫理的なスタンダードを適用すると云う、本当の良識であります。

 これがロータリーが他の団体となぜ異なっているかと云う理由です。
 今日に至るロータリーの成功は先輩達の優れた、そして賢明な指導力によるものです。 これらロータリーの先駆者達はこの運動を進める上での大前提である人類に奉仕すると云う使命から離れていくことは決してしませんでした。

 たとえ組織の運営が時代に応じて変化を求められても、この「永遠の原則」と標語「超我の理想」は変わらないままでした。

 私達の活動の運営に於いて変化は避けられないものであっても、基本に立ち返り、私達の哲学の基本に手を付けてはならないのです。

 運営方法の修正や新しいプログラムは必要でありますが、それがロータリーの「永遠の原則」、特に会員選考の原則を曲げるものであってはなりません。ここに参加している私達すべては先駆者達の先見性の恩恵を受けています。彼らが今私達が立っている土台を作ってくれたのです。

 ロータリーの理想やイメージについて語ることは我々がその土台に基づいて行動するのでなければ何の価値もありません。この背景に背く変革には同意出来ません』と話されております。

 これはラタクル氏のスピーチの一部の抜粋ですが、このスピーチの通り私も東京ロータリーは国際ロータリーの大きな変化の中でも先人に築いていただいた土台を踏み外さず、「永遠の原則」を変えてはならないと信じております。

 昨年の7月の初例会で就任のご挨拶をさせて頂いた折、ロータリーの歴史のお話をし、東京をはじめ日本のロータリーの設立間もない1923年関東大震災が起き、世界中の500を超すロータリークラブから多額の義援金が贈られ、日本のロータリアンに本当の超我の奉仕の意味を理解するきっかけになったと云うお話を致しました。

 今年も多くの災害に見舞われ、会員の皆様からは義援金をその都度集めさせていただきご協力いただきました。特に熊本の大震災では多くの方々が亡くなられ被害も甚大でいまだに地震も収まっておりませんし、大雨の被害も新たに発生しております。復興はこれから本格的に取り組んでいく所であります。

 亡くなられた方々には深く哀悼の意を表すと共に一日も早い復興を願っております。 当クラブも皆様から拠出していただいた額とあわせ二百万円を熊本の為に送らせて頂きました。もちろんこの様な災害が起きないことが一番でありますが、残念ながら災害が発生した場合は迅速に出来る限りの援助を行うことがロータリーの使命と考えております。

 同時に東北の大震災につきましてはご存知の通りグローバル補助金も得て息の長い活動を続けております。数年後にはグローバル補助金が終了致しますが、それ以降も継続すべく関係自治体とも現在折衝していただいている最中で、関係の委員会の皆様に敬意を表す次第です。

 又2020年の百周年についても百周年準備委員会等で計画を練っていただいております。式典や記念行事の色々な案が出来ており、最終的な計画が出来上がるのはいまだ少し先になると思いますが最終案が出来ますのを私も楽しみにしております。

 今年の明るい話題としては5月に開催された伊勢志摩サミットの成功とオバマ大統領の広島訪問がありました。しかし24日には注目されていた英国の国民投票でEUからの離脱が決まり世界の政治と経済に不透明感が増し、既に株価や為替等に影響が出ております。一日も早く世界が安定を取り戻すことを強く期待する次第です。

 続いて夏にはリオデジャネイロでオリンピックが開催されます。当クラブには東京オリンピックの組織委員会の事務局長をお務めの武藤敏郎会員他、スポーツ団体にご関係の会員が多く在籍されておられます。多くの選手がメダルを手にして日本中を沸かせ日本中に活気を取り戻すことを期待しております。

 7月から始まる岡本さんの年度では更に東京ロータリーが発展することに会員の皆様のご支援をいただくことをお願い申し上げます。

 最後になりますが、この一年事務局の皆様には大変お世話になりました。帝国ホテルのスタッフの皆様にもなにかとご協力頂き深く感謝を致しております。

 この一年本当に有難うございました。これをもちまして私の挨拶とさせていただきます。


幹事挨拶

2016年6月29日(水)

幹事 木村平右衛門君


 一年が経つのは早いもので、今年度最後の幹事報告となりました。2年前に当時の諸戸会長エレクトより、本年度の幹事含みで副幹事の指名を頂いた時は、果たしてその大役が務まるのかと心配致しました。

 幸い昨年は副幹事として、几帳面な龍村幹事から幹事の心得を学ばせていいただき、本年は豊富なロータリー経験をお持ちの諸戸会長のご指導を頂き、副幹事の尾関さん、國分さんに支えられました。

 また事務局の山田事務局長、滝沢さん、関根さん。優秀な事務局を中心に順調に進んでいた就任以来、週初めの月曜日に何かあると連絡を入れ、金曜の夕方にはお疲れ様、今週もご苦労さまと云う定時連絡を可能な限り続けた一年間でありました。

 今年度は、定年延長をお願いしていた山田さんの最終年度という事で、上期には、諸戸会長、加藤前会長、岡本会長エレクト、渡邊会計理事の皆さんと後任の人選を行い、下期1月初めより後任加藤女史を迎えOJTを開始、半年が終了したところであります。こうして、次週より、尾関幹事、加藤事務局長の事務局体制がいよいよ始まるわけであります。 常勤の職員3名、例会受付をお手伝いいただいている3名、この事務局体制はおそらく日本で一番の規模であります。更に通訳、写真、帝国ホテルスタッフの皆様のご支援を頂きまして、行き届かないことも多々有ったことかと思いますが、何とか幹事の大役を果たすことが出来ました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

 さて諸戸年度を振返りこの1年間の状況を改めてお話しさせて頂きます。  会員数 期初7月1日324名(外国人9名)、本日現在328名(外国人9名)、入会者24名、退会者20名、4名の増となりました。

 今年度は7名の方がご逝去なさられ、そのうち4名の方が在籍40年以上の方、30年以上、20年以上各1名と大勢のベテランロータリアンがお亡くなりになられました。諸先輩方にロータリーについていろいろ教えて頂いた事を昨日の事のように思い出します。 期初比4名の増となりまして、会員担当理事及び会員関係各委員会委員の皆様ありがとうございました。

 ビジターについては、周年行事等で事前に事務局にご連絡を頂いた所謂、団体扱い来訪クラブ・地区御一行様はソウル国際大会前の5月25日の、イタリアの地区御一行32名、佐久コスモス35名など、この一年間45例会中、30クラブ・地区の訪問団339名を受け入れました。この他に所謂インディビ個人の方々が毎回来られております。これを纏めますと一例会あたりのビジターは海外1.5人、国内13,1人、ゲスト3.5人でした。

 5月25日の例会は、ソウル国際大会直前という事も有り、ビジター、ゲスト合計80名。通常例会より2テーブル増やし25テーブルで対応、ビジター、ゲストの数としては通常例会では過去最高数との事であります。混乱もなくスムーズに和やかに例会を運営することが出来ました。国際、親睦、会場監督の各委員の皆様、テーブルマスター、会員の皆様のご協力ありがとうございました。

 他クラブからは、敷居が高くメイクアップの会場としては敬遠されがちであった当クラブでありますが、基本に忠実な例会運営を行っているとの評判から、近年、是非勉強にとの事で周年行事、親睦行事等のイベントとして当クラブに見学に見えられる方が増えております。偏に会員の皆様の来訪ビジターに対する温かい接遇の賜物だと思っております。 例会の台本作り、団体来訪ビジターの受け入れ等、事務局のご苦労にも心より感謝申し上げます。

 以下、今年度トピックス、特記事項をご報告させて頂きます。
〈幹事担当の会議会合関係について〉
 プレ理事会5回、理事会12回、クラブ協議会5回。会計監査関係の会合を3回、クラブフォーラム2回、年次総会、新年初例会を開きました。

 2回のクラブフォーラムでは、2020年東京RC百周年と云う百周年の事業をテーマに、また2回目のフォーラムでは今年度地区大会に於ける、RI会長代理 ビチャイ・ラタクル元RI会長のスピーチ『ロータリーの原点』について皆さんからご意見を伺い、東京RCは今まで通りで行こうと云うご意見が大半をしめました。いずれのフォーラムも60名近くのご参加を頂きました。

 1月6日の新年初例会では北原幸男会員のお力添えで、宮内庁式部職楽部OB,ソプラノ山口道子さんによる皇后陛下のお歌をお許しを頂いてご披露させて頂きました。

〈会計関係〉
 クラブの一般会計収支は、新入会員の増加、経費の減などにより400万円の黒字となりました。黒字の処理につきましては、理事会にて会長、幹事、会計一任とされ、復興基金、記念事業費に振り替えることとしました。

〈地区関係〉
 PETS(会長エレクト研修セミナー)、地区研修協議会、ガバナー公式訪問、中央分区IM、地区年次大会、2回の中央分区会長幹事会に参加、出席を各位にお願い致しました。尚次年度の中央分区の担当は当クラブであり、ガバナー補佐岡崎会員、分区幹事小島会員、分区副幹事浅川会員、IM実行委員長浅野会員で臨まれる事となっております。

 本年度は地区大会に於いて、「職業奉仕リーダーシップ賞を山本�B人会員」が「米山特別功労法人を野原数生会員」が表彰を受けました。またクラブとしては「会員増強」、「米山寄付達成クラブ」、「100パーセント財団の友会員クラブ」、「毎年あなたも100ドル会員」4部門で表彰を受けましたが、これは前年度加藤会長年度の実績であります。

〈他クラブとの行事〉
10月7日の京都RC90周年を皮切りに、宜野湾50周年、郡山80周年とお祝いに伺い、東京南65周年には祝電をお送りしました。

 大阪RCクラブ役員との交流会と東京、京都、大阪若手による三都交流会を行いました。関係会員の皆様、御苦労様でした。

〈災害義捐金〉
 会員の皆様から頂いた義捐金とニコニコボックスを合わせ、台風18号大雨被害義捐金100万円と熊本地震災害義捐金200万円を送金しました。理事会の決定により、熊本地震災害義捐金は島田会員が所属するYMCAに100万円、ガバナー取り纏め分を100万円といたしまた。

〈国際奉仕関係委員会〉
 今年度は国際奉仕委員会には特にご負担をおかけしました。アードモアRC及びワシントンRCへの訪問、フィラデルフィアでの第7450地区大会にて、東北すくすく気仙沼プロジェクトのプレゼンテーション、ミスインターナショナル達の接遇、米国海軍横須賀基地ロナルドレーガン見学、そしてソウル国際大会など幹事と連携した行事が多く有り、ご協力ありがとうございました。

 特に5月28日から2泊3日で出発したソウル国際大会には会員、ご家族37名というバンコク大会以来の大訪問団でありました。野村会員、田川会員ありがとうございました。

 例年、ロータリー財団寄付、米山寄付は年度末に目標額達成の為、年度末にはピンポイントで寄付のお願いをし、最後に会長・幹事が帳尻を合わせておりましたが、今年度は会員の皆様のご協力により財団寄付はクラブ目標に対して137% 6万7千ドル。米山寄付も例年通り1000万円を達成しました。特に新入会員にもご協力いただきましてありがとうございました。谷川理事、国際奉仕関係各委員会、各委員長、委員の皆さんお世話になりました。

〈会場監督〉
 例会場に於ける監督と云う意味では、全くロータリーに関係のない外国人の侵入者の阻止や、ご気分のすぐれない会員に対してのケアーなど、医師である会員の皆さんと共に、委員長、委員の皆様には大変お世話になりました。

〈クラブ奉仕関係委員会〉
 親睦活動委員会の皆様には、3年目を迎えた誕生日会の運営を事務局と共にご尽力いただきありがとうございました。10月の東京RC創立記念、12月のクリスマス家族会も盛会で楽しい集まりであったと感謝いたしております。

 幹事として、唯一残念な事。それは当クラブには例会以外に約3800回近く毎週続いている昼食会・ラウンドテーブルがあります。現在も毎週月曜と金曜4,5人で昼食会を催しております。この会のメンバー増員のお手伝いが出来なかった事が唯一の心残りであります。興味のお有りの方は是非ご参加ください。

 プログラム、食事、広報、クラブ会報、雑誌、IT・HP,ソングリーダーの各委員長、委員の皆様ありがとうございました。

〈職業奉仕〉
 職業奉仕は、ロータリーの金看板であると云われており、ロータリアンの行動規範を配布し五大奉仕の一つである職業奉仕について説明を行った事、そして東京駅の職業奉仕見学会を実施していただき、駅長室での懇談など楽しいひと時であったと思います。ありがとうございました。

〈社会奉仕関係委員会〉
 社会奉仕は災害義捐金、社会奉仕援助及び援助先訪問の他、花水木の会を実施され、例年の日比谷、北の丸公園、に加え外濠公園を今年はまわりました。

 環境保全委員会は三菱地所さんご厚意で大手門タワー・JXビルのお堀の水の浄化システムを見学しました。各委員長、委員の皆様ありがとうございました。

〈青少年奉仕関係委員会〉、ローターアクト、青少年育成、青少年交換、
〈100周年関係〉、チャレンジ100、100周年準備
 IM準備 の各委員長、委員の皆様、ありがとうございました。

 最後に地区・職業奉仕委員会の依頼により、卓話者として55名の会員にご登録を頂き10名の方が地区内他クラブで卓話をなされました。この他、米山梅吉記念館関係、募金の最終年度となりました国際基督教大学の東ヶ崎潔ダイアログハウスへの寄付など、皆様に御報告したい事が色々ありますが時間の関係もあり割愛いたします。

 先般の規定審議会の事が、ロータリーのあるべき姿として、今話題となっております。 東京RCは、日本のロータリークラブのリーダーとして、日本に於けるロータリーの歴史を守り続け、基本に忠実に、今日まで例会や単年度毎の理事会によるクラブ運営がスムーズに行われて来ました。その軸足がぶれる事無く95年間もの長きの間続けて来れたのは、ひとえに歴代事務局長をはじめ優秀な事務局スタッフが途切れることなく支えてくれた事にあるでしょう。事務局の皆さん本当にお世話になりました。1年間幹事としてクラブ運営をお手伝いし、東京RCは、今後も常に日本のロータリークラブの模範で在り続けて欲しいと願っております。

 諸戸会長、理事の皆さん、会員の皆さん。このような機会を頂き、良い勉強が出来ました。1年間ありがとうございました。