卓話


ガバナー公式訪問
奉仕の実践/平和で明るい未来

2019年7月24日(水)

国際ロータリー第2580地区
ガバナー 新本博司氏(那覇RC)


 親愛なる東京RCの皆さん、こんにちは。私は那覇RC所属で、東京RCは私達の親クラブです。創立は1960年で、今年は60年の記念すべき年です。設立のきっかけは、東京RCに在籍されていた沖縄出身の瀬長良直さんより、まだ沖縄が祖国に復帰していない状況の中で提案いただいたことです。以前からアメリカの本部からも同様の提案がありましたが諸々の事情で実現できず、そうした中で有志が集まり、実現に向けたバックアップをお願いした経緯があります。

 ガバナー拝命時に真っ先に浮かんだのが親クラブである東京RCに伺うことでした。皆さんに思いを伝えることができると大変わくわくドキドキし、そして、緊張しています。地元沖縄には11クラブあり、東京RCでメーキャップすることは一生一度の希望ですが、なかなか行きづらいという状況です。ぜひこれからの人生の中に皆さんのお力添え、あるいは色々な面でお友達としておつきあいいただければありがたいという思いでおります。

 先程、会長幹事会、クラブ協議会を行い、会長の想い、そしてクラブ協議会での各委員長の方針をお聞きしました。さすが、日本、世界をリードする東京RCだなという実感です。339名の会員を擁し、あらゆる職業が網羅されている組織は東京を代表するだけではなく、日本を引っ張っていくリーダーの集まりであり、皆さんが一堂に会して活動しておられることは、ロータリアンだけではなく、日本国民全体が等しく東京RCの活動を注視し、期待していると理解しています。

 私の所にも東京RCの週報が毎週送られてきて、日本・世界を代表する方々が卓話された内容が手元に届きます。素晴らしい方々で、なかなか聞ける話ではありません。同時にこのクラブが発信する情報を、ネットを通じて全国のロータリアンが知ることができる。昔なら考えられない画期的なことです。そうした東京RCの影響力がどれほどあるか、皆さんが想像する以上に我々には感じられます。本当にこのクラブの影響力に、私は大変期待をしています。

 今年のRIの会長のマローニーさんの方針は、「ロータリーは世界をつなぐ」です。世界には色々な国があって、ロータリアンがいて、時差はあっても、毎日活動しておられる。そのことが、国境、人種、そして、思想、信条が異なってもロータリーは一つだというマローニーさんの方針に現れていると思います。

 マローニーさんは、「ロータリーは、私たちが違いを超えて、深く、有意義な形でつながることを可能にしてくれます。ロータリーに入らなければ出会えなかったような人々、思ってもみなかったほど自分に似ている人に繋げてくれます。地域社会や仕事上の機会、私たちの支援を必要としている人々に繋げてくれます。そういった繋がりこそがロータリーの経験を生み出しているものであり、ロータリーでは誰一人孤立していません。私たちが誰だろうと、どこの出身であろうと、何語を話そうと、どんな習慣があろうと、ロータリーでは皆一緒です。私たちは互いに繋がり合っています。地域社会の一員であり、また、クラブ会員というだけでなく、私たち皆が属する、地球全体、共同体の一員なのです。これこそ私たちをロータリーへと導いたものなのです。これこそ、私達がロータリーを続ける理由です。ロータリーが世界を繋ぐ中、ロータリーの仲間と一緒に、この旅路を楽しんで辿りませんか」と述べられています。

 マローニーさんはアラバマ州の農業を専門とする弁護士です。お会いした時に、すごく温かみのある方だと思いました。そして、ポール・ハリスさんも弁護士です。彼の思いを100年たった今、マローニーさんがもう一度実現しようと思い描いているようでした。東京RCの100周年のスローガン「原点に立つと未来が見える」を見て思いました。ポール・ハリスさんの思いが東京RCの形になって来年100周年を迎えることと、まさに同じではないか。100周年を心よりお喜び申し上げ、そして、世界の多くの皆さんから祝ってもらえるだろうとうれしく思っています。

 「ロータリーは世界をつなぐ」、この思いを繋げていけば、素晴らしい活動を展開していけると思っています。我々の繋がりは「一期一会」です。価値観を分かち会える人を見つけるために招集されたロータリークラブが、長い年月を経た今日も輝きを増しています。それは、誠実さ、多様性、寛容、友情、平和を信じ、そして、人生の最大の目的は人類のために奉仕することと信じている人々と行動を共にするからです。ロータリーは形式や堅苦しさに囚われず、社会的な地位や身分とは無関係にどの国の人とも対等な立場で会合を開いているため、友情が生まれる。友情が続けば国家や宗教等の境界が消えることをロータリーが実証している訳です。ロータリーのロゴである歯車が止まることなく、地域や時を超えて世界平和に向けて回り続けるにはどうすればいいのでしょうか。

 地域単位で構成されるクラブにとって、ロータリーが掲げている相互理解と国際理解の推進とは、奉仕の精神を信仰することではないでしょうか。ロータリーは世界の恒久的平和の推進を強く求めて活動しています。理念をしっかりと踏まえ、その上で時代の流れとともに私たちの背景が大きく変化する状況に対応し、入会してよかったと思えることをどう進めていくかが大事です。

 ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を推奨し、それを育むことを謳い、ロータリアン一人一人が個人として事業および社会生活において、日々奉仕の理念を実践することにあります。今こそ原点に戻り、各クラブにおいて地域や社会のニーズを掘り起こし、2019年度の計画を立てて実践することです。日本のロータリーが誕生し、東京RCの100周年は、先輩ロータリアンがロータリーに魅力を感じ、次世代に繋いできた結果です。

 私たちがクラブをベースに活動するのは、自分達の社会を少しでも良くしていきたい、人の役に立ちたいという気持ちを実践する時により効果的により多くの成果を求め、自分の職業を生かした奉仕をしたいと考えるからです。未来を築いていくには、ロータリアン、ロータリークラブ、地区RIが取り巻く地域社会、国際社会、経済の変化や人々の価値観の変化と向き合う必要があります。

 日本のロータリーが100周年を迎えて、新たなスタートを切ります。東京RCの皆さんに方向性をしっかりと導いていただき、リーダーシップを発揮していただきたい。日本はもとより、世界中のロータリアンに東京RCの想いを伝えていただき、その方向に皆で手をつないでいく、そうした理想を夢見ております。

 地区の委員に、皆さんの会員の中から役員を出していただきました。地区副幹事に遠山さん、職業奉仕委員長に伊藤さん、国際大会推進委員長に木村さんをお願いし、早速活躍していただいています。

 遠山さんは、ガバナー月信を担当され、編集責任者を務めておられます。伊藤さんは、事業継承の問題に取り組んでおられます。そして、木村さんからは、既に東京RCからホノルルの国際大会に38名が申し込まれたと聞きました。沖縄で開催される地区大会にも40名が登録されたというお話でした。7年ぶりの沖縄での地区大会、これまでと同様に、那覇RCが東京RCの皆さんをお招きして懇親会を開く予定でおります。

 私のテーマとして、「奉仕の実践と平和で明るい未来」を掲げました。マローニーさんが言われる奉仕の実践を、各クラブ、各地区で行うこと、手を結ぶことによって地域が良くなり、国際社会が良くなっていく、その実践がクラブ活性化に結びつき、そして、地域から評価されることになると思います。

 この度、公共イメージ向上委員会を地区に設けました。今までロータリーは宣伝しなくてもいいのではないかという風潮がありましたが、いいことをしたら地域に還元し、それをPRすることがむしろロータリーの永続性に繋がると思います。米山奨学金、カンボジアの地雷除去も東京RCの発案で全国に広がり、大きな実績を上げ、社会にインパクトを与えてきました。持続性を維持するためには、多様性にいかに応えていくか、インパクトをどう与えていくかが大事です。

 その他マローニーさんが言われているのは、国連との提携です。いがみあう国際社会の中でロータリーの果たす役割はさらに重要になると言われています。国連やユニセフが作られた経緯にロータリーが関わってきました。その関わりをもって、ロータリーがリーダーシップを発揮できると言われております。平和でいられるということは紛争のない社会を築くということ。皆さんにその思いを感じ、そしてリーダーシップを発揮していただきたいと思っております。

 この1年が、皆さんにとっても、そして、皆さんの行動が社会を良くしていると感じられれば、ロータリーはすべての方に評価をされ、永遠に不滅になると思います。私は東京RCを親クラブとしてこれからも信じ、尊敬しながら、皆さんの活動を参考にしていきたいと思っております。各企業のトップである皆さんが地域に行けば支社があり、支店があります。我々那覇RCも会員の半分は東京本社から来て那覇の支社に勤務されている方ですので、同じ気持ちだと思っております。

 これからの一年間、私は奉仕の実践とそして、平和で明るい未来を築いていくために皆さんのご指導、ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。


   ※2019年7月24日(水)の卓話をクラブ会報委員が纏めたものです。