卓話


ロータリー財団月間例会
ロータリー財団100周年の意義

2016年11月9日(水)

第2580地区ロータリー財団委員長
ミズノ(株) 会長 水野正人君


 今月はロータリー財団月間ですので「ロータリー財団100周年の意義」と題して卓話を致します。

 我がクラブは財団活動に協力し地区財団委員会に副委員長として津野正則さんと委員として田中栄次郎さんに活動して頂いております。又、クラブの財団委員会は田辺信彦委員長以下9名の皆さんが財団活動を推進して頂いています。我がクラブは昨年度760万円の寄付を頂きました。皆さんのご協力に感謝を申し上げます。

 本年度のジョン・ジャームRI会長テーマは「人類に奉仕するロータリー」です。これは財団100周年にもそぐうテーマだと思います。

 今から100年前の1917年アトランタ国際大会で、アーチ・クランフRI会長が「ロータリーで基金を作り、世界規模で慈善、教育、社会奉仕において“世界で何か良いことをしよう”」と提案、採択されロータリー財団が創設されました。この財団の100周年を祝って、来年6月にはアトランタでロータリー国際大会が開催されます。

 ロータリー財団の使命は、3つあります。1.人々の健康状態を改善する。2.教育への支援を高める。3.貧困を救済する。これらを通じて世界理解、親善、平和を達成する事です。

 皆さん、ほんの小さな行為も大きな成果につながる「バタフライ効果」をご存知ですか? これは幾つかの物事が連鎖し相乗効果が期待出来ることです。例えば、財団補助金がどこかの村に井戸を作ると、その水を使った食品、日常品が供給され、子供は十分な教育を受けられ、結果として村が繁栄する効果です。

 ロータリー財団の収支に関して「良く判らない」との意見がありますがしっかり調べると財団の収支、運営は健全です。財団への寄付総額は2014‐15年度269億円、120万人のロータリアンでは一人当たり1.7万円です。これに対して支出合計は266億円です。財団は審査組織である「チャリティー・ナビゲーター」から最高評価4つ星を受けています。奉仕慈善団体の上位2%に入る優れた管理体制、財務的責任を全うしていると評価されています。

 我が2580地区の寄付実績ですが、2014‐15年度は約4500万円、15‐16年度は約5000万円です。地区の会員は3000名ですから、一人当たり1万7千円のご寄付を頂いている事になります。

 東京ロータリークラブは、前年度の寄付総額が722万円で、一人当たり平均は2.2万円です。そしてクラブ会員324名(2016年3月末)全員から寄付を頂いています。

 それでは我が2580地区の財団活動資金の収支です。3年前の地区会員の寄付総額の約半分が、地区に活動資金として返ってきます。前年度は、3年前の年次基金への寄付総額の半分1,700万円と、恒久基金運用益の半分300万円、計2,000万円。それに我が地区の前期繰り越し金1,500万円を加えて約3,500万円が使用可能でした。
支出ですが、
地区補助金として約1,000万円をプロジェクト23件と奨学生2名に配分しました。
グローバル補助金として約600万円。奨学生3名。プロジェクトは承認されず0件でした。
ポリオプラス基金へ420万円寄贈。当該年度に財団本部から割当られる20%を寄贈。
平和フェローシップに毎年250万円寄贈。
支出トータルは約2,300万円でした。そして収支差額の約1200万円は次年度に繰り越しました。

 ロータリー財団のプログラムについて説明します。.櫂螢撲滅。▲蹇璽織蝓縞刃促侫Д蹇璽轡奪廖J篏金プログラム、この三つだけです。財団はややこしいという先入観を取り除いて頂きたいと思います。

 まず、ポリオ撲滅です。発症数は99%減少しましたが、まだ終わった訳ではありません。
 今年2016年に19人まで減っていた所、7月にナイジェリアで3件のポリオが発症しました。誠に残念です。もう少しでポリオを撲滅するところまで来ているのですが、ポリオ撲滅には資金確保が必要です。

 次のプログラムは「ロータリー平和フェローシップ」です。世界各地で平和の推進者となる人材を育成するための奨学金制度です。ポール・ハリス没後50年の節目に平和センター設置の計画が持ち上がり、2002年にプログラムが始まりました。財団が候補者の中から100名を選抜し、世界6大学で紛争予防・解決を学びます。皆さんのご寄付を元に財団が奨学金を支給します。

 このプログラムの内容ですが紛争地域などで平和に関する活動をしている人が、更に勉強をしてスキルアップをするためのプログラムです。

 日本では国際基督教大学の大学院修士課程で学びます。2002年からプログラムが進められ、15期まで128名が学び、また活躍しています。

 地区財団委員会には平和フェローシップ奨学生の担当セクションがあります。現在、日本で勉強しているのは14期生と15期生です。誠に目立たないところで平和フェローのカウンセラー各位には熱心に奉仕をして頂いております。

 次は、私たちのクラブが奉仕活動を行う補助金プログラムです。「補助金」は我が地区の会員が財団に対して寄付したものが原資です。3年前の寄付の約半分が地区に返ってきます。「補助金」は、「地区補助金」と「グローバル補助金」の2種類に分かれます。どちらの補助金も「人道的プロジェクト」と「奨学金」に使用可能です。

 「地区補助金」の総額は約1,000万円です。地区補助金の「人道的プロジェクト」は、私たちクラブが主体となり、単独で一年で完了する比較的小規模な奉仕活動です。プロジェクト総額の8割かつ最大40万円まで補助されます。地区補助金の「奨学金」は、海外の大学に留学する方を支援します。今年度16‐17年度は23件の地区補助金プロジェクトが実施されます。これらの内容は3タイプ(品寄贈 ∪瀉屐´催しです。

 グローバル補助金の「人道的プロジェクト」は、実施国と援助国のクラブが協力して行う総額300万円以上の大規模な奉仕活動で、内容はロータリーの6つの重点分野に限られ、大きな成果と長期的持続が望まれる活動です。オンラインに申請書や報告書が置かれ、実施国と援助国が連携します。プロジェクト総額は300万円以上ですが、総額1000万円以上のものは大変厳しい審査があります。

 東京ロータリーのグローバル補助金を使った財団活動は、東日本大震災の時、アードモアRCと協力し、気仙沼RCを実施国代表RCとして「東北気仙沼すくすくプロジェクト」を実施しました。その総予算は約2000万円です。

 RIは6つの重点分野を定め「グローバル補助金」はこれら分野に限られています。(刃造畔響萢祝/解決 ⊆隻騨祝匹伴N邸´水と衛生 な貉劼侶鮃 ゴ靄榲教育と識字率の向上 Ψ从僂斑楼莠匆颪糧展 です。

 グローバル補助金の「奨学金」も、奨学生の専攻分野は6つの重点分野に限られます。前年度は3名の奨学生で地区から各々に200万円支給したので、地区としての支出は計600万円でした。グローバル補助金には、ワールドファンドから上乗せがあるので、奨学生一人あたりが受取った奨学金額は400万円となります。

 今年度上山ガバナー年度の我が地区の寄付方針です。’次基金へ15,000円 ▲櫂螢プラス基金へ3,000円 9欝彜雍發3,000円 ぅ蹇璽織蝓縞刃促侫Д蹇爾2,000円 計23,000円をお願い申し上げます。

 日本のロータリーの寄付は、まず公益財団法人ロータリー日本財団に入り、そこから本部に送られるので、個人、法人からのご寄付には税制上の優遇措置が受けられます。税額控除の場合、寄付総額から2,000円を引いた額の40%が控除されます。23,000円の寄付で税額控除を受けた場合、実質負担は14,600円です。このような寄付控除を受ける場合は確定申告が必要です。

 今年度は財団100周年です。この意義ある100周年を記念して「財団100周年記念シンポジウム」が開催されます。シリア、スーダン、パレスチナなど国際人道支援の第一線で活躍するロータリー財団学友を日本に呼び戻し、活動報告・討論会をいたします。主催は我が東京ロータリークラブの田中栄次郎さんが会長の日本ロータリー学友会で、11月27日(日)、当日はアメリカ本部からジョン・ジャームRI会長が出席され、緒方貞子さんにロータリー財団100周年学友世界人道奉仕賞が授与されます。緒方貞子さんはご存知のように元国連難民高等弁務官であり、1951年に東京RCがスポンサーとなった財団奨学生です。

 財団100周年記念の国際大会は、100年前に財団が設立されたアトランタの地で開催されます。2017年6月11日が開会本会議で、財団の100周年を「祝い」「伝え」「貢献し」「募金する」大会です。

 ロータリー財団の使命は、ロータリアンが、人々の健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済する事を通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすることです。この奉仕活動の原資になる寄付をお願いしています。

 本日はロータリー財団の全体像をお話しましたが、このロータリーの奉仕活動の根幹をなす財団の100周年の意義をご理解頂き、寄付にご協力をお願い申し上げます。


        ※2016年11月9日(水)の卓話をクラブ会報委員が纏めたものです。