卓話


会長就任挨拶

2014年7月2日(水)

会長 加藤丈夫君


 壬生前会長の後を受けて、本年度会長を仰せつかりました加藤丈夫です。これからの1年間宜しくお願いいたします。

 私は15年前の1999年、母校開成学園の大先輩である大黒昭さんと数年前に退会された柴山武さんのご推薦により入会しました。昨年から「国立公文書館」の館長をしておりますが、それまでは50年間富士電機に勤務し今も社友という立場にあるので、当クラブの職業分類は「電気制御機器製造」とさせていただいています。

 さて、今年度国際ロータリーのゲイリーCKホァン会長は台湾のご出身ですが、今年度の活動方針として「Light up Rotary−ロータリーに輝きを」を掲げておられます。これは、さまざまな奉仕活動を通じて、社会におけるロータリーの存在感を高め、それをクラブの活性化、ひいては会員の増強につなげようという意味だと理解しています。

 これを受けて、今年度2580地区の鈴木孝雄ガバナーは「特に若者のロータリー活動への積極的な参加に力を入れたい」と述べています。

 東京ロータリークラブも、そうした大きな方針を踏まえて行動することになりますが、今年度の当クラブは、と言うより“今年度も”諸先輩が長年に亘って築いてきた「東京ロータリークラブの良き伝統」を守り、それを充実させていくことを活動の目標にしたいと思います。

 この中で力点を置きたい点をいくつかあげますと、その第一はEnjoy Rotary です。長年在籍している会員の皆さんが一様に言われるのは「会員が立派な方ばかりで、そうした方々とのお付き合いを通じて大いに啓発される」ということです。そして「趣向をこらしたさまざまなイベントや例会での美味しい食事と卓話が楽しみだ」と言われます。一言でいえば、「クラブライフが楽しくて役に立つ」ということですが、それが東京ロータリークラブの良き伝統に違いありませんし、今年度も親睦活動、プログラム、食事の各委員会を中心に、こうしたクラブライフの充実に取り組んでまいります。

 第二は、会員の増強に取り組むことです。
 ご承知のように、現在、日本を含む世界各国でロータリークラブの会員が減少する傾向にありますが、その中で昨年の当クラブは壬生会長はじめ皆さんのご努力で対前年純増11名という大きな成果を上げました。

 言うまでもなく、新しい会員が増えることは、クラブ活動の活性化につながるのはもちろん、クラブの財政安定にも大きく貢献することになります。

 財政への貢献という面では、この7月から始まる上半期にできるだけ多くの方に入会していただくことが大切なので、前期から引き継いだ入会候補者の加入促進を含めて会員増強に注力し、年度を通じては少なくとも2名以上の純増を実現したいと考えています。  なお、壬生前会長からもお話のあった女性の入会について、当クラブではその取扱いについて長年に亘り話し合いを続けてきましたが、前年度までにクラブ全体としての意見集約ができたと思いますので、今年度はできるだけ早いうちに複数の女性会員をお迎えできるようにしたいと考えています。

 もちろん入会条件は男性・女性に関係なく「東京ロータリークラブに相応しい方」ということであり、それを基本として改めて具体的な入会候補者を皆様にお諮りいたします。

 第三に、これは新しい取り組みと言って良いかもしれませんが、今年度から当クラブの創立100周年記念事業の準備に取りかかりたいと考えています。

 当クラブは6年後の2020年に創立100周年を迎えますが、これは日本におけるロータリー活動が始まってからの100年にも当たります。これまで当クラブでは80年、90年などの区切りごとに記念式典をはじめ記念誌の作成や米山奨学会へ寄付などの記念事業を行ってきましたが、なんと言っても100周年というのは大きな区切りですから、それに相応しい記念行事を行う必要があると考えています。

 当然のことながら、どんな記念事業を行うにしても一定の資金が必要ですし、逆に言えば、想定される資金の規模によって事業の内容も決まってくるといえます。従って、今年度から会員一人当たり年間1万円の積み立てをお願いし、併せて100周年準備委員会を立ち上げることにしました。

 去る6月18日に開催したプレ理事会では、今年度の予算を審議し、従来の会費や寄付金、記念行事費などは一部消費税の影響分を除いて昨年通りとしましたが、新たに設ける100周年記念行事費については、ぜひ趣旨をご理解の上ご協力いただきますようお願い申し上げます。現在の目論見では、2020年までに約2千万円の資金が積み立てられることになっていますが、今後クラブフォーラムなどの場で「どんな事業に取り組むか」について会員の皆さんのご意見を伺う機会を作りたいと考えていますので、宜しくお願いします。

 また、今申し上げましたように2020年は日本のロータリー活動の100年にも当たりますが、こちらの記念事業は日本のロータリークラブ全体に関わることなので、ガバナー会や当クラブが所属する2580地区などのご意向を伺いながら当クラブとしての関わり方を検討してまいりたいと考えています。

 なお、これに関連して当クラブの「チャレンジ100委員会」が取り組んでいる「東北すくすくプロジェクト」ですが、これは当クラブが100周年を迎える2020年秋までに活動をまとめ上げることを目標にしています。

 既に報告があったように、担当理事の黒田さんはじめ関係者の大変なご努力で昨年度までにグローバル補助金も頂戴して、被災地域への施設の提供や人材養成などの支援体制が整ってきました。

 1か月ほど前、私も「チャレンジ100委員会」の皆さんのお供をして「すくすくプロジェクト」の現地を見学してきましたが、改めて感じたのは、私たちの奉仕活動において大切なのは、第一に粘り強く継続して行うこと、第二に現地の人たちが主体的に取り組めるようにサポートするということです。

 ロータリーの歴史を振り返っても、ポリオの撲滅や地雷除去などの奉仕活動が大きな成果を収めたのは、この二つが基本にあったからであり、正に「継続は力なり」ということだと思います。

 「東北すくすくプロジェクト」は100周年まで継続する息の長い取り組みですが、今年度もこうした基本に立って推進してまいりたいと考えています。

 最後にクラブの運営について申し上げますと、会員の皆様が大変お忙しい中でクラブ活動に時間を割いて参加されるのですから、理事会や各種委員会、趣味の会などのクラブ運営はできるだけ効率化を図りたいと考えています。

 そうは言っても、さまざまなイベントの世話役の皆さんには心身共にかなりのご負担がかかることにはなりますが、スマートなクラブ運営に皆様のご協力をお願いします。

 いずれにしても、この1年 Enjoy Rotary を基本に会員の皆様にご満足いただけるよう努力してまいりますので、ご指導ご支援の程宜しくお願い申し上げます。