卓話


会長就任挨拶

2018年7月4日(水)

会長 山本泰人君


 東京ロータリークラブ第99代会長を務めさせていただきます山本泰人と申します。懸命に務めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。私は昭和23年1948年生まれの団塊の世代で、ロータリーの平均年齢というところです。

 ロータリーへの入会は平成元年(1989年)でした。父からの勧めもあり、細田安兵衛様と亡くなりましたが中西一晃様の推薦で入会させていただきました。41歳の時でした。慶應義塾大学、また、体育会剣道部を昭和46年に卒業し4年程、当時の第一勧業銀行勤務を経て、日本橋山本海苔店に入社しました。そして仕入れ、製造、営業等を体験し、今日経営全般にかかわっています。
 当時バブル経済が進行して、株価は38,957円の最高値をつけ、1ドルは137円近辺だったでしょうか。まもなくバブル崩壊から金融引き締めが進み、日本は俗に言う平成不況に入ろうとする頃でした。その後アベノミクスが導入され、日本経済は金融緩和の中緩やかな成長の道程にあり、一方少子高齢化や第四次産業革命といわれるAIやIoTのこれまでにない、進展が我々の前に控えています。また、来年は新しい天皇陛下が誕生し、平成から新しい時代への幕が切って落とされます。世界経済が混沌とする中で、これからの時代は一体どのように展開していくのでありましょうか。

 この間のロータリーの状況を見てみますと、世界のロータリアンは109万人から122万人と増加していますが、日本では109千人から89千人、東京ロータリーでは354人から334人と減少しています。また、出席率は77.13%から64.07%と低下しています。森田年度からも出席率の向上が大きなテーマとして投げかけられている所以であります。

 振り返ってみると、父も祖父も東京ロータリークラブをこよなく愛しており、昔の帝国ホテルのプルニエでのクリスマス会の事や、交換留学生としてトムラーナー君を迎えて有意義なひと時を過ごした事などが思い出されます。しかし、彼はその後ベトナム戦争に行ったと聞きました。

 私のロータリー活動について申し上げます。ロータリー入会以降は、親睦やソングリーダーそして若井会長の時の幹事を務めさせていただき、更に地区に出向する事となって水野ガバナーの時の2580地区幹事、クラブ奉仕委員長、職業奉仕委員長などを務めさせていただきました。ロータリークラブはお役を依頼された時は断らない事というのが鉄則です。つまり、役割は原則として単年度であり、引き受けていただく事によって、組織が固定化せずに、ロータリーのようにスムースに廻っていきます。わたしも、この鉄則を守ったお陰で、多くの人達と出会い、勉強させていただきました。本当に有難いことと感謝しています。

 これらの中で今でも心に残っている事柄がいくつかあります。
 水野ガバナーがオリンピック、パラリンピックの招致委員の重責を担いながら、バンコックの世界大会のあと会場からそのまま、スーツケースを引いてオリンピック招致のために、南米に旅立っていきました。幹事を務めてしみじみ感じた事は、ロータリー活動をできる限り業務と調和させ、支障なく工夫をこらした運営の必要性です。従って地区の運営にも随分、改善効率化の提案をさせていただきました。

 若井会長の時、会長がしみじみと「東京ロータリークラブは識見、見識の宝庫だ」と話された事です。会員の意見から、黙祷の時に流す曲は1宗教に偏らない方が良いという考えに基づき、キリスト教のミサ曲であったものをベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」に変える決断をしたと覚えております。この事は、日常の普通のロータリーの例会の中にこそ、色々な方々の識見に出会うチャンスが潜んでおり、交流、交詢を通しての本質があるという事ではないかと思います。この事は、出席についてのロータリーの本質的な意味を表しています。単なる数値目標のように空疎に響く出席率向上ですが、実は、原点に帰ろうとする東京ロータリー運動の根幹といっても過言ではないのです。

 東京ロータリーは二年後に100周年を迎えます。その時の基本テーマは「原点に立つと未来が見える PARTICIPATE!」です。ポール・ハリスが1905年にシカゴでロータリー運動を始めた時、世界恐慌で混沌としたアメリカの状況にあって、まさに語り掛ける友人もないところから始まり、それぞれの会社をロータリーのように回りながら友人達との会合を重ねたと記されています。そして、それが奉仕の理念に邂逅した時、シカゴのロータリー運動は単なる親睦と友好のクラブ活動から、一気に世界に発展する職業奉仕理念となって広がったと解釈しています。そしてそれは後年、五大奉仕に発展していきます。

 日本においての職業倫理は伊勢や近江の商業倫理によって形づくられたと考えられます。つまり先義後利、三方よしであり、マーケティングが起こるはるか前から、三井高利は顧客目線を大事にして、現金掛け値なしの商法等を取り入れました。これらは、ロータリーが持続するサービスこそが職業奉仕だという考えを確立していった時代よりはるかに前の事でもあります。商業を起点としての日本の職業倫理は、その後、明治維新を経て4回の戦争を超えて近代化の道を歩みますが、これらの職業倫理観は失われることなく、引き続き今日まで生き続けているのです。

 日本においては、ロータリー活動が米山梅吉翁によって東京に設立されたのは1920年です。その後、ロータリーの奉仕活動は日本でも共感を受け、全国で9万人にも及ぶロータリアンが活動しています。ビル・ゲイツがロータリーに多額の寄付を行い、松下幸之助翁が最後までロータリーバッチを離さなかったという事は多くの知る所です。職業人の心を捉えて離さない何かがロータリーに潜んでいるのです。

 私達東京ロータリークラブは、二年後に100周年を迎えるにあたって、ポール・ハリスの原点である職業奉仕、そして親睦と交流を皆様と共に考えたいと思います。今日的に価値ある交流、そしてIoT、AI時代を迎えての職業奉仕倫理を、ポール・ハリスの心境に立ち返って、考えてみる一年としたいと思います。

 日本のロータリー活動は東京から始まっているのです。東京が日本のロータリー運動の先頭に立ってこれからの方向を示していかなければなりません。日本中が注目する中で、百周年準備委員会を実行委員会に置き換えて、,海譴らの交流と交詢の在り方、⊃Χ畔仕から始まったこれからの五大奉仕の方向性、C詫觸去、東北すくすくプロジェクトに続くこれからの東京ロータリーの奉仕事業の在り方について英知を集めていきたいと思い、クラブテーマは「知の輪 人の輪」といたしました。

 そして、すべてに流れる最重要テーマは、積極的な参加です。これこそが、すべてを超えて、ロータリー活動の前進の源となります。ぜひとも、皆様の力で、東京ロータリークラブを盛り上げていただきたいと、切にお願いする次第です。Let’s Participate!


幹事挨拶

2018年7月4日(水

幹事 松岡 昇君


 本年度、山本泰人会長のもとで幹事を務めさせていただきます松岡昇でございます。初例会に際し一言ご挨拶させていただきます。一年間どうぞよろしくお願いいたします。

   まず初めに、前年度の幹事としてご活躍頂きました大岡哲さん、副幹事をご一緒した錢高久善さん、本当に一年間ご苦労様でした。大岡さんには会長を支えクラブが効果的に機能するためにどのように取り組むべきかを身をもってお示しいただき、多くのことを学ばせていただきました。ご指導に感謝申し上げます。本年度は私をサポートして頂く副幹事を林克昌さん、中島周さんにお願いいたしました。林さんには次年度幹事をお引き受けいただくことになっております。山本会長、役員、理事そして副幹事の皆様のお力添えを得て、少しでもクラブのお役に立ちますよう、幹事の職務を一生懸命努める所存ですので、皆様のご支援を心からお願い申し上げます。

 私は2003年の若井会長年度に、水野正人パストガバナーと故西川甚五郎さんのご推薦で当クラブに入会させていただきました。奇しくもその年の幹事は山本会長で、その山本会長年度に幹事を務めることになることは、不思議なご縁を感じております。以来15年間ロータリーについての知識理解を深める努力を怠ったまま、今日まで過ごしてしまいました。このたび伝統と格式ある当クラブの幹事という大任を仰せつかり、大変身の引き締まる思いであり、また正直、冷や汗や脂汗の出る思いの連続であります。

 先ほどお話しした通り、2003年の入会ですが2004年の5月に大阪でロータリー国際大会が開催され、全く何もわからないまま参加を致しました。会場や駅などで移動の際は、当時の山本幹事がクラブの旗を掲げ先導され、全員がそれを目印に動くわけですが、全国から参加されたクラブの方々が目敏く「東京RCだ!」とそれを見つけられ、写真を撮らせてもらいたい、とおっしゃる方々も数多くありました。そんなところからも、当クラブがどれほど日本中のクラブに注目されているかの証であると実感したものでした。

 本年度のバリー・ラシンRI会長の掲げられるテーマは「Be The Inspiration=インスピレーションになろう」、持続可能な良い変化を生むために、その意欲を芽生えさせてもらいたい、というご意思です。また、2580地区は松坂ガバナーが「研修と活性化」をターゲットに掲げられています。世界的な会員数の減少からも見えるようにいずれも、いかにロータリーを再活性し未来につなげるかをお考えであると受け止めています。

 さて、当クラブの今年度テーマ「知の輪 人の輪」原点から考える、についても伝統ある当クラブが間もなく迎える100周年を見据え、今年度をそこへのスプリングボードとなるよう、微力ながら皆様のお役に立てる幹事となれるよう、頑張る所存です。クラブ運営の為に色々とお願いすることも有るかと思いますが、共にクラブ奉仕を担って頂きたく、何卒よろしくお願いいたします。

 昨年度は当クラブの会員数減少に歯止めがかかり、最終的には今年度、期初334名でスタートすることが出来ました。この勢いを止めることなく、今年度も純増2名を目標とします。引き続き当クラブに相応しい方のご推薦を是非ともお願いしたいと存じます。出席率向上も引き続き当クラブとして取り組むべき課題であり、様々なお知恵を皆様に拝借できればと存じます。

 今年度も引き続きお誕生会を開催し、また親睦会活動を通じ皆様が参画することによってクラブライフを楽しめるよう努めたいと存じます。2020年の当クラブ100周年を目指し、百周年委員会は準備委員会から実行委員会に昇格いたします。吉澤担当理事、近浪委員長のリードでいよいよ100周年に向けて本格稼働いたします。

 本年度のクラブ行事としては、10月24日に東京RC創立98周年記念例会兼家族会が、12月19日にはクリスマス家族会、2019年2月27日には国際ロータリー創立114周年記念例会兼家族会が開催されます。会員の皆様におかれましては、是非ご家族の皆様と共にご参加いただき、親睦を深めて頂ければ幸いです。このところ夜間例会は残念ながら通常例会に比べて出席率が低く、ご家族にとっても、皆様を含めた会員親睦の有効な場であることを再認識頂き、ご参加をお願い申し上げます。

 本年度地区行事としては11月15日に中央分区IMがグランドパレスにて開催されます。本年度はガバナー方針で分区全体のIMではなくガバナー補佐分掌単位でのIM開催となり例年より小規模のものとなりますので、皆様の積極的なご参加をお願いいたします。2580地区年次大会は2019年2月20日にホテルニューオータニで開催が予定されております。また、国際大会は、ほぼ一年先の話になりますが、2019年6月1日から5日までドイツハンブルグにて開催されます。こちらも会員各位の積極的なご参加をお願い申し上げます。

 最後になりますが、クラブ運営を実質的に支えてくださる事務局の皆さん、帝国ホテルの皆さん、関係スタッフの皆さんには、これから一年間お世話になります。よろしくお願いいたします。

 東京ロータリークラブの発展のために、甚だ力不足ではありますが、全力を尽くしますので皆様のご指導をよろしくお願いいたします。以上、簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。