卓話


ガバナー公式訪問

2016年7月20日(水)

国際ロータリー第2580地区
ガバナー 上山昭治氏
(東京武蔵野中央RC)


 今年度は当地区7大奉仕委員会のすべてに東京RCの会員に入って頂いています。水野パストガバナー、岡崎ガバナー補佐、小島分区幹事、浅川分区副幹事、木村地区副幹事らのご協力により実現致しました。私は当クラブの会員にぜひ地区の各委員会に入っていただきたいと強く思っていたものですから、実現できたことをこの場をお借りして御礼申し上げます。

 今日は、2016-17年度のRI会長のジョンF. ジャーム氏の方針、テーマを話した後、当地区の私のモットーや重点項目についてお話しします。

 今年1月、サンディエゴで開かれた国際協議会に行って参りました。初日に、ジョン・ジャーム会長から今年のテーマが発表されました。「Rotary Serving Humanity 人類に奉仕するロータリー」です。その前段の講演で次のような話をされました。
 .檗璽襦Ε魯螢垢、111年前にロータリーを創設した目的、すなわち「価値観を分かち合える人を見つける」ということは、今日も人々がロータリーに入会する理由となっています。誠実さ、多様性、寛容、友情、平和を信じ、人生の最大の目的は人類のために奉仕することだと信じている人々と出会うことです。

 多様性を強みとするロータリーは、今も職業分類を基本としています。高い倫理基準は時代を越えた価値観であると信じる私たちは、今も「四つのテスト」を壁に掲げています。そして何よりも、ポール・ハリスが信じたのと同じように、人生の最大の目的は人類に奉仕することだと信じています。

 実は私はこの講演を聴いて大変びっくりし、同時に大変うれしくも思いました。ここ数年のRI会長から、四つのテスト、職業分類を基本にする、高い倫理基準といった言葉はあまり聞かれなかったからです。当地区は、職業奉仕を大事にし、四つのテストを行動指針としています。

 最終日には、世界から集まったガバナー約530名、配偶者も含め1000名以上が参加して晩餐会が開催されました。そこでは各テーブルに四つのテストを印刷したものが置かれていました。ここからも、四つのテストを大事にされる会長だと思いました。私は研修リーダーの許可を得てこの四つのテストを持ち帰り、各クラブへの公式訪問の際に壇上に置かせていただいています。

 次に、今年度のRIの目標の11のうちの主たる3つを説明します。
 まず、「会員増強と維持」です。会員増強は、ここ数年会長が常におっしゃっていますが、今年度は同時に維持も重視しています。ジョン・ジャーム会長は記念講演で、「私たちが目指すのは、単にロータリアンの数を増やすことではなく、ロータリーによる善き活動をより多く実現させ、将来にロータリーのリーダーとなれるロータリアンを増やすことです」と述べました。これもここ数年のRI会長にはなかった言葉だと感じます。

 それから、「ポリオの撲滅」です。ジョン・ジャーム会長はポリオを撲滅したいと強く述べ、晩餐会でその理由を説明されました。会長のお父様がポリオに罹り、足が不自由になってしまったのだそうです。現在、世界では、アフガニスタンとパキスタンにあと少し残るだけと言われています。会長は「この世からポリオを無くしたい。私の父親がそうだったから」とおっしゃっていました。

 3番目が「ロータリー財団に対する理解と協力」です。ロータリー財団は、1917年アトランタ大会で当時のRI会長のアーチ C. クランフ氏によって創立され、来年で100周年を迎えます。これを受け、日本でもオールジャパンによる記念シンポジウム開催を予定しています。

 こうしたことを受け、私は当地区の今年度の方針、モットー、重点項目を決めさせて頂きました。

 今年度のモットーは「出会いを大切に」です。これは、私自身が常日頃心がけて大切にしている言葉です。人と人との出会い、そうした場を提供してくれるのがロータリーだと感じています。

 そして、重点項目は、「親睦と研修」です。クラブ奉仕を大切にするということです。親睦とは、私の理解では、お互いがよく知り合うこと。そのため、今日のような例会出席が大事で、そして魅力ある例会にするための卓話が大変大事です。私は他のクラブ訪問では、「ぜひ卓話者リストの活用を」と話しています。当地区では毎年、ロータリアン卓話者リストを更新しています。この中には東京RCの会員の方54名が載っており卓話者を供給する側ですので、このリストを見たクラブから東京RC会員に対して卓話の依頼があった際には、ぜひご協力のほどよろしくお願いします。

 それから、研修です。各クラブに対して行ったアンケートから、地区全体で入会3年以内の退会者が全退会者の40%を占めるという結果が出ています。東京RCは退会者が大変少なくこれに当てはまりませんが、他クラブでは残念ながらロータリーに対する理解や善さを知らずに退会してしまっているのではないかと思います。そうした方を一人でも少なくしたい。東京RCの岡本多計彦会長が会長方針で「ロータリーに対する理解を深める。ロータリーの良さを知ってもらう」とされている通りです。これを果たすのがガバナーとしての責務であり使命という強い思いで、研修会を地区で年4回開催する予定です。

 また、今年4月の規定審議会で重要な案件が採択されました。4つの重要点があります。 一つは入会金の問題です。入会金は各クラブの裁量で徴収してもしなくてもいい方向になりました。これについては、RIの斎藤直美理事が近々見解を出す予定です。

 それから、例会の回数を月2回以上とすること、会員資格について、人頭分担金の増額です。人頭分担金の増額は強制的な適用になりますが、それ以外の3点はクラブ運営に柔軟性を持たせるものとして選択肢が多くなったとご理解いただき、地区内の各クラブにおいて十分に検討していただければと思います。この規定審議会の決定から、現在のRIの動向がわかるような気がします。入会しやすくする、会員数を増やすというねらいだと思うのですが、各クラブの細則の改正等は慎重に検討していただきたい。今こそまさにロータリーの基本に戻って考えるべきだと私は思います。

 先ほど申し上げた3年以内の会員を主な対象として、ロータリーの基本を学ぶための研修会を予定しています。第一回は7月5日に開催しました。この後、8月4日、10月13日、3月6日と予定しています。これは入会間もない方を意識していますが、ベテランの方にもおさらいの意味で聞いていただきたい。

 研修のねらいは、入会3年以内の会員に「ロータリーの楽しさを知ってもらい退会防止に努める」ことです。会員増強について各クラブにお願いしているのは、純増1名です。

 次の目標は、「ポリオ撲滅活動で、最初の提唱者が日本人ロータリアンであることを知ってもらう」です。RIでは1986年から重点目標とされています。ただ、日本人ロータリアンがその前に既に提唱していたことを知らない方が多いため、それを知ってもらうことが目標です。

 今年の国際協議会のセッションで私がそのことを話したところ、日本の同期の38名のほとんどのガバナーは知りませんでした。「RIから言われている活動ではないのか。元々日本人ロータリアンが提唱したのですか」という反応で、驚きました。当地区の東京麹町RCの山田彝様と峰英二様が提唱しました。それを著したのが、『思い出草』という本です。

 それから、「ロータリー財団に対する理解を深め協力を求める」ことです。今年度はロータリー財団100周年の記念すべき年です。11月27日の記念シンポジウムには、ジョン・ジャーム会長、東京RC名誉会員の緒方貞子さんも出席され、世界で活躍している平和フェロー等6名の発表があります。これにも多数の方に参加していただければと思います。各クラブに対し協力をお願いする文書が出ています。

 それから、「オン ツー アトランタ」です。来年の国際大会が6月10日から14日まで、100年前に財団が創設された記念すべき都市・アトランタで開催されます。これにも多くの方に出席していただければと思います。

 地区大会は来年2月2日、ニュー・オータニで開催致します。これについてもご協力をよろしくお願い致します。

 最後に、2020年は日本のロータリー100周年です。というよりも、東京RCの100周年になります。これについても、オールジャパンでお祝いすることが7月1日のガバナー会で承認され、今、日本各地に協力のお願いをしています。準備資金が必要なため、基本的には一人200円をお願いしています。私も百周年準備委員会の一人です。これについてもご協力をよろしくお願いします。

 年度が始まったばかりで、私もまだまだ大変緊張した日々を送っております。1年間、ガバナーとしての責務を果たすべく努力したいと思っていますので、東京RCの会長、幹事をはじめ多くの会員の皆様のご協力を心よりお願いをし、私の話とさせて頂きます。


      ※2016年7月20日(水)の卓話をクラブ会報委員が纏めたものです。