卓話


イニシエイションスピーチ
人生いろいろ、保険もいろいろ

2017年6月21日(水)

アクサ生命保険(株)
取締役会長 田邉昌徳君


 島倉千代子さんは、人生いろいろ、男もいろいろ、女だっていろいろと歌い上げて一世を風靡しました。本当に、私たちの生きる人生も、人生の過程で生じるリスクも色々だと思います。

 リスクがあればそこに保険があります。リスクの数だけ保険があるとまで言うと言い過ぎですが、実際色々な保険があります。変わり種として、金融機関の預金者を保護する預金保険というのもあります。一昨年まで私はそこに約10年間奉職していました。

 預金保険というと、その名前から、銀行の経営が立ち行かなくなって窓口を閉鎖した時に、保険金として銀行に代わって預金を払い戻すというイメージを持たれるかと思います。しかし、現在の預金保険は3つの意味で、そうした機能とは違ってきています。

 最初の変化は、万が一の時に保険金を支払う役割から、いかにして破たんを防ぐかというリスク回避型に変わってきていることです。具体的には、体力が弱めの金融機関に対して預金保険機構が資本参加する仕組みがありますが、現在金融機関総数570のうち、5%を超える30先に対して実施しています。

 二つ目は保険の対象が預金に限らなくなってきたということです。銀行だけではなく、証券会社、保険会社などに対しても、資本注入を含め事業を継続するための様々な措置が取れるようになっています。

 三つ目の変化は、金融危機とは距離のある分野にまで広がってきていることです。いわゆる休眠預金を民間金融機関から預金保険機構に移管して、一元管理しながら、奨学金などの財源に活用しようという仕組みなどです。

 以上の他にも民間金融機関には回収が難しい債権の回収を行うという仕事もしています。典型的には、反社会的勢力と見抜くことができずに、色んな経緯で銀行や政府系金融機関が持つこととなってしまった債権を預金保険機構が肩代わりして回収するといった仕事をしています。

 次に、最近の民間保険の潮流について述べたいと思います。最近の保険業界は保険金の支払いに加えて、予防や事故後の対応にも力点を置いた体制になってきています。 この面での取り組みは各社様々で、保険各社は競って新たなサービスの提供に腐心しています。やや近未来的な話になりますが、例えば、生命保険契約者の方にウエアラブル端末を身に着けて頂き、そのウエアラブル端末がその方の血流に急に乱れが生じているという情報をキャッチすると、それが本人と医療機関に連絡され、直ちに対応して脳梗塞の発症リスクを直前に防止しようというものです。

 同様の類の話は自動車保険でも始まっています。海外、フランスの例ですが実際に提供されている自動車保険のひとつとして、目的地に辿りつくための保険というのもあります。ドライブに出かけたところ、自動車が故障する、あるいは事故に遭遇したという場合に、保険会社が別の車を手配して契約者が目的地までたどり着けるようサービスを提供する訳です。

 最後に、昨今一段と厳しい国の財政事情との関連に触れさせていただきます。
 自助、共助、公助のうち、公助が難しくなっている状況の下で、共助の果たすべき役割が増えていると思います。わが国は2011年の東日本大震災の傷も癒えないうちに、昨年には熊本地震を経験しました。ある外国保険会社はその額を約3兆5000億円と推計しています。そのうち、民間の保険でカバーできたのは約7000億円の20%とされています。欧米では、地震ではなく洪水が多いという違いがありますが、50%を超えるケースが少なくありません。わが国でも、もっと民間保険でカバーできることはないのだろうか、ここは民間保険会社の努力のしどころではないかと感じています。民間保険会社に転じてからまだ2年ですが、そのような思いを日々感じながら仕事をしています。


アトランタ国際大会報告

2017年6月21日(水)

地区ロ−タリー財団
委員長 水野正人君


 第108回ロータリー国際大会がアメリカ南部ジョージア州の州都アトランタで6月10日から14日まで開催されました。1905年にシカゴでポール・ハリスによって創設された国際ロータリーですが、12年経た1917年国際大会がアトランタで開かれ、その年度のアーチ・クランフRI会長が「世界で良いことを」という呼びかけの下「ロータリー財団」が設立されました。今年が財団100周年であり、それを記念して国際大会がアトランタで開かれました。

 世界174か国から42186名が参集し、日本からは約1200名、そして我が2580地区からは237名、東京ロータリークラブから11名と会員の奥様1名、計12名が参加しました。 我が地区237名の参加は地区の会員総数の7.5%に当り、第二ゾーンでも最高となり、6月14日本会議で表彰を受けました。

 地区からの参加を募るため、オンツーアトランタ委員会では東京ロータリーの木村平右衛門会員を始め多くの関係者が大変な努力をされ、又現地での安全で快適な滞在を計画して頂いた結果、誠に楽しく有意義な大会参加が出来た事に心よりお礼を申し上げます。 東京ロータリーチームは前夜祭を「風と共に去りぬ」の当時を忍ばせるピティパッツレストランで行い、アメリカ南部の味、ワインに親しみ誠に楽しいひと時を過ごしました。 開会式当日は日本ロータリアン朝食会が催され800名を超える会員が集い、今年度ジョン・ジャームRI会長にもご臨席頂き有意義なひと時を過ごしました。

 会場のジョージア・コングレス・センターはアトランタ市の中央部にあり、大きな見本市やスポーツ競技会場にも使われる大規模な施設です。特に最大のイベントフロアーは広大であり、ここを友愛の広場として多くのブースが展示されていました。

 午後の開会式は、参加国の国旗入場から始まりRI会長を始めジョージア州知事やRI幹部の挨拶などがあり、最後にフルバンドによるアメリカの名曲が演奏されて終了しました。 その後、2580地区主催の東京ナイトがエンバシー・スイートで開催され、約200名の会員が集まり大いに盛り上がりました。

 2日目、3日目の本会議ではビル・ゲイツ氏やジャック・ニコラス氏が講演を行いました。
 最終日の本会議では特にロータリー財団100周年を祝う各種講演があり、また幾多の表彰が行われ、2580地区がゾーンにおける最高参加率で表彰されました。

 ジョン・ジャーム会長及びバネルジー財団管理委員長から財団についての講演がありました。
 ロータリー財団は「ロータリーで基金を作り、世界規模で慈善、教育、社会奉仕において“世界で何か良いことをしよう”」と創設されました。

 ロータリー財団の使命は、3つあります。1.人々の健康状態を改善する。2.教育への支援を高める。3.貧困を救済する。これらを通じて世界理解、親善、平和を達成する事です。

 ロータリー財団の収支、運営は健全です。判り易く円貨で申し上げると財団への寄付総額は2015‐16年度266億円、120万人のロータリアンでは一人当たり1.6万円です。内訳は、’次基金‐121億円。▲櫂螢プラス基金‐27億円(ビル・ゲイツ財団から約2倍強の支援すなわち70億円が入ります)よって計97億円。9欝彜雍癲17億円。い修梁勝31億円でトータル266億円です。

 これに対し支出ですが、収入の91%を財団プログラムとプログラムの運営費に支出しています。支出項目は.櫂螢プラス‐115億円。▲哀蹇璽丱詈篏金‐70億円。C篭菠篏金‐26億円。ぅ廛蹈哀薀牘娠帖25億円。ゴ麌嫂篆福20億円。Δ修梁勝10億円。О貳夢浜費‐5億円で支出合計は271億円です。

 財団は審査組織である「チャリティー・ナビゲーター」から最高評価4つ星を受けています。
 ロータリー財団は.櫂螢撲滅 ▲蹇璽織蝓縞刃促侫Д蹇璽轡奪廖´J篏金プログラム を進めています。

 大会の最後はジョン・ヒューコ事務局長によって来年度のRI会長・理事、財団管理委員長・委員の選挙が候補者を参加者が承認する形で行われました。 そして別会場で財団バースデーパーティーが盛大に行われ、ケーキを頂き南部の音楽で盛り上がり2017年ロータリー国際大会は無事終了しました。