卓話


年度最終会長挨拶

2022年6月29日(水)

会長 小島陽一郎君


 最終例会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 
昨年7月より始まりました2021-2022年度のこの一年間は、世の中的には新型コロナウイルスの第5波、第6波に見舞われたパンデミックの年、57年ぶりに東京で開催された東京オリンピック・パラリンピックの年、今年に入り北京冬季オリンピック・パラリンピック、そして2月24日には今も続く、ロシアのウクライナ侵攻によるウクライナ戦争とまさに激動の一年でした。

 そのような中で、昨年度、記念すべき100周年を迎えた東京RCは、100周年を大きな節目として、本年度あらたな101年目をスタートさせました。

 昨年7月7日に濱口直前会長よりギャベルを引き継いでの初例会、その席上で所信をのべさせていただきました。しかしそのあとすぐの14日から緊急事態宣言が発令され、例会は9月29日までの9例会が休会となってしまい、出鼻をくじかれた思いでした。

 また、今年に入りましても1月12日の新年初例会は開催できたものの、1月21日より、まん延防止等重点措置が東京都より発令されました。今回の第6波は感染力が強いということもあり、会員の皆さん、ご家族の健康・安全・安心を最優先させていただき、1月26日より3月16日まで7例会を休会させていただきました。昨年の濱口年度に続き、まさにコロナに翻弄された一年でした。

 このような状況下ではありましたが、コロナ対策に万全を期してなんとか、12回の理事会、3回のクラブ協議会はリアルで開催をすることができました。

 また各奉仕活動は、過去二回にわたるコロナ禍での経験を生かし、充分とはいえないまでも、会員の皆さんのご理解とご協力により行えましたことを、感謝いたします。

 今年は『みんなではじめよう、新たな100年に向けて』をスローガンといたしました。活動方針としては五つを掲げさせていただき、各委員会はこの方針に則り奉仕活動をしていただきました。
 1)魅力あるロータリーを目指す
 2)時流に合った東京RCらしい奉仕活動
 3)会員の維持・増強
 4)2580地区への協力
 5)チャレンジ110委員会

 はじめに、魅力あるロータリーを目指すに関してですが、RCの柱は「親睦」であります。「楽しくなければロータリーではない」が私の信条であります。コロナ禍でリアルな会員同士の交流が困難な状態だからこそ、つながりを大切にしたいという思いをこめて「絆」をテーマといたしました。

 東京RCの魅力、それは「人の魅力」「組織の魅力」であります。他のクラブがうらやむほどの多様性のある各界を代表される、数多くの経験豊かな会員と、100年の歴史を持つ伝統ある組織こそが東京RCのすべてであります。

 そして「絆」を実感できる場が毎週開催の例会です。36回開催された例会は、マスクを付けての歓談でしたが、楽しい会員間の交流の場、魅力ある卓話、おいしい食事に心掛けて参りました。今年は例年にも増してプログラム委員会のご尽力で、タイムリーなテーマに沿った素晴らしい講師をお呼びすることができました。薬師寺長老の卓話に始まり、はやぶさ2の話、屋久島の話、橋本聖子さんのオリンピックの話、障害者雇用から見るダイバーシテイーの話、京都市長の話、駐日フランス大使の話、ウクライナ情勢の話等、普段あまり本を読まない私にとっては特に勉強になりました。

 例会は出欠のカウントはとりませんでしたが、例会の平均出席者は130名を超えました。今年も例会は、ハイブリッド形式の開催でしたが、ネットの利用会員は毎回ごくわずかでした。改めて、たとえネットのようなコミュニケーション手段があったとしても、人は社会的な動物であり、リアルな触れ合いを求めていると感じた次第です。

 そして、3つ予定されたご家族を含めた夜間例会は、10月20日の東京RC創立101周年記念例会兼家族会では北原会員紹介のMUSE EMSEMBLEを帝国ホテルと吉兆の料理で楽しみました。12月のクリスマス家族会は2年ぶりの開催となりました。コロナ感染対策の為、会員と配偶者のみで、お子様無し、福引無し、コースディナーという形ではありましたが、日本フィル、千葉清加&フレンズの皆様の演奏を楽しむことができました。親睦委員会のご尽力に感謝申し上げます。

 残念でしたのが、2月のロータリー創立117周年記念例会兼家族会の中止です。
 バイオリンの国際的天才少女、小学校4年生の吉村妃鞠さんのコンサートを楽しみにしていただけに、いつか改めてお呼びする機会があればと願っております。

 正月の新年初例会は三枝会員ご紹介のオペラ歌手のジョン・健・ヌッツオさんのオペラコンサート、その素晴らしい力強い歌声から勇気をもらうことができました。

 奉仕活動としての各委員会開催がままならぬ中、委員会によってはメール開催などの工夫をしていただきました。

 小坂会員にお世話になった観桜会、鳥井理事の紹介によるサントリー美術館訪問、花水木の会は恒例の黒川さん提供の団子はありませんでしたが何とか開催することができました。しかし、夕食を伴う誕生会や同好会、年代別の会は中止が続き「絆」の機会がそがれ、お祭り大好き、飲みニケーション大好き人間の私としてはいささか寂しい思いがいたしました。

 そのような中で、少しでも「絆」を絶やさないためにと、週報は例会休会時にも発行し、各理事・委員長・地区派遣役員に寄稿をお願いしました。

 2つ目の時流に合った東京RCらしい奉仕活動に関しては、今年は災害が多い年で立て続けに熱海の土砂災害、佐賀・熊本・広島豪雨災害が起こりました。例会休会中のこともあり、銀行振り込みの形で会員の皆様に義援金をお願いしたところ、通常より多額の浄財が集まり、ニコニコボックスと合わせて各災害に対して50万の支援金を贈ることができました。またトンガ大規模噴火災害には100万円の義援金を理事会の席上で直接、駐日トンガ王国大使にお渡しすることができました。そしてウクライナへの義援金150万円をRIを通じて送りました。

 毎年の奉仕援助については、寄付先を厳選させていただき、社会奉仕委員会では11団体に235万円、世界社会奉仕委員会では3団体に45万円の援助をいたしました。

 コロナ関連では、2000万円ほどのコロナ基金を活用して、昨年5月濱口年度に沖縄の県立宮古病院に人工呼吸器三台を寄贈しましたが、その贈呈式はコロナが収まった11月5日に県立宮古病院で行われました。濱口直前会長と2名で訪問し、それまでは沖縄本島までヘリコプターで搬送していた重病患者を院内で治療できるようになったと大変に喜ばれ、NHKや各新聞にもとりあげていただき、RCの方針である公共イメージのアップにつながりました。

 今年度は東京23区内で希望のあった16区に対して、二酸化炭素濃度計測器を1500個寄贈しました。こちらは2月に納入し、4月に改めて贈呈式を行いました。当日は若林ガバナー、山本中央区長はじめ、15区の教育長にご出席いただきました。区内の幼稚園・小中学校で現在使用いただいていますが、子供たちが自主的に計測器をチェックして、積極的に窓を開けて換気する様になったとのコメントを頂戴しております。これらの活動に対して、2580地区の地区大会で「コロナ弱者救済賞」を頂くことができました。

 次に会員の維持・増強についてですが、コロナ禍の環境を考えてやみくもに数を追うのではなく現状維持を目標として、まずは退会防止を図ること、そして会員としてふさわしい方々に私たちの仲間になっていただくべく会員増強委員会を中心にご努力いただきました。12名の入会があり、内3名が外国人でした。残念ながら、本年度は女性会員の入会はゼロでした。

 退会は15名。その中で、宮田孝一さん、河本武さん、五十嵐素一さん、湯木俊治さんの4名の方がご逝去されました。いずれも東京RCで活躍をされ、3名の方は60歳台でした。改めてご冥福をお祈りいたします。結果、今年は3名の会員減となってしまいましたが、入会承認待ちの新入会員候補者が6名いらっしゃり、次年度に引き継ぐことができました。
 次に地区への協力についてですが、今年度、東京RCが所属する2580地区では新たに一ツ橋RC、そして、ローターアクトクラブが1つ、インターアクトクラブが3つ、衛星クラブが1つ誕生しました。

 世界的な会員減少のためでしょうか、私にはRIも地区もやみくもに、クラブの新設、会員増強に力を注いでいるように思えますし、特にRIはこの数年変貌をしてまいりました。今後も革命的ともいえる改革案が出ております。I serveからWe serveへ、ロータリー財団との合併による慈善団体化、ガバナー制度の廃止。ローターアクトの年齢制限外しやRIへの構成員化等です。これらの改革案を正しく理解するために、辰野RI理事を例会の卓話にお招きし、そのあとのクラブフォーラムでは会員の皆さんとの意見交換の場を設けました。

 また、最近地区の奉仕活動は上部団体志向が強く出てまいりました。しかし、RC活動の主体はあくまで各クラブであります。地区はあくまで各クラブの活動を下支えする組織であります。それだけに今、NO.1ロータリーとして、各クラブを代表する東京RCの役割は重要となってきております。地区があらぬ方向にいかないようにという意味も込めて、今年度は水野パストガバナー、遠山さん、松岡さん、安藤さんはじめ10名、延べ16名という多数の委員を派遣させていただきました。派遣委員の皆さん改めてありがとうございました。

 また、今年は中央分区IMが中止となったことを受けて、私たちの提案で、初めて千代田6クラブの合同例会を東京RCの主管で開催し、久しぶりに例会の賑わいを見ることができました。他クラブの皆さんは、ともすると敷居が高いと思われていた東京RCの例会を体験できたことをよろこんでおられました。

 最後に、チャレンジ110委員会・100委員会についてです。チャレンジ100委員会の東日本大震災復興支援「東北すくすくプロジェクト」の報告決算が昨年度できなかったので今年まで延長され、10年間にわたり活躍いただいた橋本委員には地区大会で活動報告をしていただきました。橋本さん本当に長い間ご苦労様でした。

 本年度スタートのチャレンジ110は、コロナ禍で委員会開催がままならない中、残念ながら実施には至りませんでした。なにしろ10年の継続事業なだけに、慎重な討議が重ねられ、今は東京RCの活動としてふさわしい、いくつかの案に絞られましたが、次年度に引き継ぐこととなりました。

 以上今年の奉仕活動を総括させていただきました。
 この一年、例会休会も多く、年初に思い描いていた活動の何分の一しか達成できなかったという、残念な思いはありますが、何とか会長というよりも、世話人としての務めをはたすことができたのは、私の精神的支えとなっていただいた渡邊副会長、朝令暮改の私に即時に対応していただいた國分幹事、銭高副幹事、小池副幹事、各担当理事の方々、事務局の加藤さん滝沢さん、関根さんのサポート、そして帝国ホテルのスタッフの皆さんのおかげです。心より感謝申し上げます。

 最後に、いたらぬ私に会長という、このような機会を与えてくれた会員の皆さんに感謝いたします。ありがとうございます。

 次週から黒田年度がスタートいたします。私の年度から引き継ぐものが多数ありますが、変貌しつつあるRC奉仕活動の中で東京RCは「変えるもの」「変えないもの」を見極めて、世界のRC活動のペースメーカーとならんことを期待しております。ありがとうございました。


幹事挨拶

2022年6月29日(水)

幹事 國分 晃君


 最終の幹事報告とご挨拶をさせて頂きます。
 小島会長年度も、竹中会長年度、濱口会長年度に続き、コロナウィルス感染症に翻弄された年度となりました。

 昨年7月7日初例会において、小島会長挨拶にて「絆」をテーマとし、「みんなではじめよう。新たな100年に向けて」をスローガンに、魅力あるロータリーを目指す方針を会員皆様にお伝えし年度をスタートする事ができましたが、直後7月12日からの第4回緊急事態宣言発令の為、翌週7月14日例会から直ぐに休会となりました。

 7月21日ガバナー公式訪問第2回クラブ協議会は2580地区若林ガバナーご出席の中リアルで開催をする事ができました。7月23日〜8月8日東京オリンピック、8月24日〜9月5日パラリンピックが無観客開催され、緊急事態宣言は9月30日まで延長され、例会を再開できたのは10月6日となりました。10月20日東京RC創立101周年記念例会兼家族会、11月17日新入会員歓迎炉辺会合、11月24日第一回クラブフォーラム、12月22日にはクリスマス家族会を2年ぶりに開催、2022年1月12日新年初例会では、オペラ歌手、ジョン・健・ヌッツオ氏のオペラコンサートを楽しみ、クラブ行事を行いながら少しずつ、withコロナのクラブライフを取り戻しつつあると感じました。

 しかしながらオミクロン株感染拡大により、1月21日から東京都にまん延防止等重点措置が発令され、東京都感染者数が1万人を超えるという事態に対して、会員皆様の安心安全を最優先と考え、小島会長のご判断にて1月26日より再び例会休会とさせて頂きました。東京都の感染者は2月2日には2万1千人に達し、例会再開の目途が立たないという厳しい状況となりました。3月21日にようやくまん延防止等重点措置は解除され、3月23日より例会を再開する事が出来ました。コロナウィルス感染症に対する対策方針は、前年度と同様に、出欠のノーカウント、例会のライブ配信、SAAメンバーによる出席者への検温、テーブル毎の座席数を極力減らすソーシャルディスタンスの確保等を継続しました。

 会計について。前年度より例会休会による一般会計予算未消化による余剰金を2150万円引継ぎました。これを原資に本年度も上期会費を3万円減額させて頂き、約1000万円。コロナ基金に1000万円拠出し、CO2モニター寄贈に使用させて頂きました。本年度も、例会休会による一般会計予算未消化による余剰金約2000万円を次年度に引き継ぐ見込みです。復興基金は活動報告書作成までの全ての活動経費を払い込み、残額約500万円をチャレンジ100委員会で検討の結果、「東日本大震災被災地域の地域医療を守る会」「地元自治体」「認定特定非営利法人Cloud Japan」に寄付し、基金を終了とさせて頂く事になります。

 会員増強について。本年度はクラブ会員増強目標±0現状維持としておりました。期初会員数338名、(入会12名、退会15名)3名減の335名で6月末を迎えております。コロナ禍ではありましたが、12名の新入会員をお迎え出来た事は大変光栄な事であり、亀谷担当理事はじめ、会員増強委員会の委員の皆様に感謝申し上げます。

 クラブ会報について。例会休会期間も途切れる事なく週報を作成し続ける事が出来ました。クラブ会報委員会委員の皆様に感謝申し上げます。理事会メンバー、委員会委員長、地区役員の皆様にご協力頂き、卓話文の代わりに寄稿文を掲載しました。延べ16週にわたり例会休会中の週報を発行しました。急なお願いで原稿を書いて頂いた皆様に感謝申し上げます。

 地区との繋がりについて。本年度は松岡地区副幹事をはじめ、10名の方々が地区にご奉仕されました。地区委員の皆様に感謝申し上げます。RI2580地区中央分区千代田グループ会長幹事会は3回開催され、小島会長が座長を務められ、中央分区IMの代わりに千代田6クラブ合同例会を提案され、4月6日に実施する事ができました。

 卓話について。ご準備頂いた卓話者を例会休会によりキャンセルせざるを得ないケースが何度となくありました。この場をお借りしお詫び申し上げます。例会運営スケジュールが安定しない中、魅力あるプログラムをご準備頂き、プログラム委員会上西委員長はじめ、委員の皆様に感謝申し上げます。

 クラブフォーラムは、第一回は「チャレンジ110の活動計画」「クレジットカード、電子マネー決済導入」をテーマに実施しました。キャッシュレス決済については、ニコニコとビジターフィーに限定して次年度より導入する事をその後、理事会決定させて頂きました。第二回は辰野RI理事ご出席の中「RIの未来構想を考える」をテーマに実施、会員と活発な意見交換がなされました。

 チャレンジ100、110について。チャレンジ100委員会橋本委員長には、3月に例会で、5月に地区大会で最終報告をして頂きました。また「東北すくすくプロジェクト活動報告書」を作成して頂きました。プロジェクトに関わられた皆様の10年間のご尽力に改めて敬意を表す次第です。チャレンジ110担当林理事委員長、委員の皆様には「首里城復興支援」「皇居における正倉院国宝レプリカ展示」「障害者就労支援」「世界に平和の桜を」の4テーマまで絞り込みを頂きました。感謝申し上げます。今年度中にテーマを決定し活動を開始する事が出来ず申し訳ございません。次年度への引継事項とさせて頂きます。

 支援金について。7月:「静岡県熱海災害支援金」。8月:「佐賀・長崎」豪雨災害、「広島」豪雨災害支援金。1月:「トンガ大規模噴火災害支援金」。3月:「ウクライナ支援金」。自然災害、人道支援と度々支援金をお願いする事になりました。ご寄付頂きました会員皆様に感謝申し上げると共に、より詳細な支援金の使途報告を課題として認識しております。

 コロナ基金について。基金を活用してCO2モニター1500台を、東京都の16区の保育所、小中学校に2月に寄贈しました。4月25日には、小島会長、田辺社会奉仕理事、短凖勅匆駟仕副委員長、若林ガバナー、牛島ガバナー補佐、山本中央区長、各区教育長出席にて贈呈式を行いました。「子供たちが自主的にCO2を測定し、換気をするようになった」という山本中央区長のお話を伺い、ロータリークラブの社会奉仕の意義を感じました。

 最後に、小島会長、理事の皆様、副幹事の錢高さん、小池さん、各委員会委員長の皆様、地区役員の皆様、会員の皆様、事務局の加藤さん、滝沢さん、関根さん、帝国ホテルのスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。小島会長には、ロータリークラブに関わる事、様々なご経験に基づくものの見方、考え方をご指導頂き、時に妥協しそうになる私を励まして頂きました。皆様のご尽力、ご指導ご協力により一年間の幹事を務める事が出来ました。そして様々な奉仕活動の実際を幹事という役割を通して理解を深める事が出来ました。改めて深く感謝申し上げます。次年度、黒田会長、錢高幹事の年度、東京ロータリークラブの益々の発展を心よりお祈りし、最終の幹事報告とご挨拶とさせて頂きます。有難うございました。