卓話


四つのテスト

2021年5月26日(水

会場監督 平井正修君


 SAAはSergeant-at-Armsの略記で会場監督と言う日本語訳になっていますが、直訳すれば、武装した下士官ということになります。

 本来は、イギリスの王室や領主が行う各種の儀式の秩序を守るために設けられた役職で、こういった会合を妨害したり、秩序を乱すのを防ぐために、武装した騎士を配置して、これらの会合を監督させたことから、この名前がついたということです。

 その後は中世ヨーロッパの宮廷で、外国の賓客を招いたレセプションが開かれる場合、会場をとりしきる役職となり、その制度がアメリカの議会に導入され、それが、ロータリークラブにも及んだと言われています。

 さて、昨年来のコロナ禍によって私たちの生活は大きく変化しました。あたりまえに皆で集い、語らい、時に酒を酌み交わしていた日常が、実はあたりまえではなかった、と痛感させられました。ロータリー活動にも大きな影響を及ぼし、緊急事態宣言下にては例会休会が繰り返されました。しかし、一方で再開時には改めて、皆で集い、語らうことの楽しさを実感できた日々でもありました。

 私たちSAAのクラブ内における務めは、例会をはじめとするすべての会合が、明るく楽しい雰囲気の中にも秩序正しくスムーズに運営をされるように心を配ること、とされています。

 そのために会場入口にて、ジャケット、ネクタイ及びロータリーバッジの着用の確認、失念された会員には貸し出し用のものを用意するようにしています。また現在は感染予防の観点から、マスクの着用の確認、検温も行っています。

 当初、入口での多少の混雑混乱も予想していましたが、杞憂に終わりました。会員皆さんのご協力に感謝申し上げる次第です。

 初めてSAAの副委員長になった時、先輩会員に「SAAの仕事ってどんなことですか?」と質問すると、先輩いわく「例会中のすべてに奉仕することさ」と。今、委員長を務めるにあたってこの言葉が身に染みています。

 奉仕という言葉を辞書で調べると「国家や社会などのために、私心を捨てて尽くすこと」とでています。「私心を捨てる」言葉で書くことは簡単なことですが、実践するとなると中々容易なことではありません。

 しかし、ロータリーには「私心を捨てる」ための素晴らしい実践が掲げられています。四つのテストです。

1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.行為と友情を深めるか
4.みんなのためになるかどうか

 この四つのテストを自省していくことによって自然と「私心を捨てる」ことができるのだと思います。

 「正」の字は「一」と「止」で成り立っている。『私心の独走を一度思いとどまることが、本当の「正」ということだ』と言う話を聞いたことがあります。

 何かと不安な毎日ではありますが、ロータリアンの一員として今一度この四つのテストを心がけ奉仕の理想へと歩んでいきたいと思います。