卓話


会長就任挨拶

2015年7月1日(水)

会長 諸戸精孝君


 本年度の会長の諸戸です。この一年皆様のRCでの一時を楽しく有意義に過して頂き、価値ある奉仕活動が行える様にお手伝いさせて頂こうと思っております。  5年後の2020年には当クラブは100年を迎えます。私は95代目の会長となります。歴代会長の数は初代米山梅吉氏を始め数人の方が複数回会長を務めておられますのでもう少し少なくなります。たぶん91〜2人であろうと思われます。

 会長に就任するに当り1920〜1955年迄の歴史を綴った「我がクラブの歴史」を紐解いてみましたので、会員の皆様にもご紹介方々振り返ってみたいと思います。

 ご存知の様に東京RCは米山梅吉氏により1920年に設立されております。氏は1919年、目賀田男爵の米国への経済使節の一員として渡米し、1920年の正月をテキサスのダラスで迎えておられます。

 その時、当地に赴任していた三井物産の福島喜三次氏は既にダラスRCの会員で、三井銀行の重役であった米山氏を迎えRCについて種々お話をされ、それが米山氏に深い感銘を与え、日本でRCを設立する決意を固めることとなったと記載されています。

 そこで福島氏を通じ日本にRCを組織するコミッションを得、1920年8月に銀行クラブに会員に相応しい名士19名を招いて理解を得、10月20日には創立総会を開くに至りました。チャーターメンバーは8月の19名に4名が新たに加わり米山梅吉氏を含め24名であったと記録されています。これが東京RCの誕生であります。

 そして設立間もない1923年に関東大震災が発生し、この時東京RCに世界の503のクラブより89,000円の義援金が届けられた記録が有り、受け取った義援金の使途の内訳は、東京市内の消失小学校118校及び横浜の70校、合計188校に対し34,000円を贈り学校の備品の購入費に充当しました。

 更に、東京市の孤児院の増設が震災と共に必要となり、ロータリーの家と名付け東京市孤児院の敷地内に180坪のコンクリート2階家を37,000円で建設し寄贈しています。その他殉職警官遺族への寄附等、当時の89,000円がいかに莫大な金額であったか想像出来ると思います。東京RCはこのことによりRC精神の神髄を体得することとなり、日本のRCの伸展に偉大な貢献が成し得た原動力と成ったと記録されています。

 東京RCに続いては、1922年に大阪が1924年には神戸と名古屋が設立されました。1928年までに全国に6クラブが創設され、更に結成希望が続出したと記されています。1935年にはRCの創始者であるポール・ハリス夫妻が来日されました。

 この様に順調に発展を遂げてきたRCも太平洋戦争の勃発により、1940年には国際ロータリーよりの脱退を余儀なくされ、水曜クラブとして1949年の国際ロータリー復帰までに活動を継続することになります。この間、水曜会の例会は帝国ホテルが使用出来ず、日本工業倶楽部を例会場として使用しており、1945年8月15日の昭和天皇の玉音放送を拝聴したのは例会中で同所の中庭であったと記されています。

 又、1940年から1949年には各地のRCも名を変えて存続していましたが、新しく設立されたクラブは、唯一山形RCの前身の水曜クラブが1947年に設立されただけでした。

 日本のRCが国際ロータリーに復帰してからは、当クラブの現会員の柏原さんのお爺さんにあたる柏原孫左衛門氏が中心となり大変精力的にRCの発展に尽力され、東京RCに数多くの子クラブが誕生しその数は44クラブとも46クラブとも云われています。

 2クラブの差は台北と沖縄の那覇で、台北は戦前の大東亜共栄圏と云われていた頃に東京がスポンサークラブとして設立されましたが、戦後は直接国際ロータリーに復帰している為、子クラブかどうか定かではないが台北のRCの歴史には戦前からの歴史が記されているそうです。那覇RCについては戦後東京RCの会員であった瀬長氏が設立に尽力されましたが、スポンサークラブとの記載はありません。これは施政権が米国にあった為の政治的配慮からと云われています。孫クラブに至っては数が多すぎて定かではありません。いかに当クラブの先輩の方々がRCの発展に貢献されたかお解り頂けると思います。

 ロータリー財団の戦後初の奨学生として渡米したのは清水長一氏で、氏は後に東京RCの会員として永きに亘って在籍されました。2人目の奨学生は中村貞子さんで現東京RCの名誉会員である緒方貞子さんであります。1968年には日本で初めて国際ロータリーの会長に当クラブ会員の東ヶ崎潔氏が就任され、ホノルルで盛大な国際大会が開催されました。

 この様な歴史を知ることで日本のRC如いては東京RCの確固たる地位が先人の方々の努力で築かれ、5年後に迎える100年に繋がっていると再めて感じた次第です。私も今迄いくつかの会のお世話をさせて頂いたことがありますが、これだけ歴史のある会は初めてで、この一年間先輩に習い気を引き締めて会の運営をさせて頂こうと考えております。

 本年度のRIの会長はスリランカ、コロンボRCのK.R.”ラビ”ラビンドラン氏であります。会長のテーマは”Be a gift to the world”です。

 この意味する所は、人は地位や身の上にかかわらず、才能、知識、能力、努力、そして献身や熱意等誰でも与えることの出来る何かを持っている。私達はRCを通じて、これらを世界にプレゼントすることで誰かの人生に、そして世界に真の変化を起こすことができる。私達の人生の価値はどれ程得たかではなく、どれ程与えたかにより判断される。だから苦しんでいる人の苦しみを和らげてあげよう。同情の言葉だけではなく実際に何かをしてあげよう。社会から享受するだけでなく社会に貢献しよう。これが会長のメインテーマであります。私共も是非実践して参りたいと思います。

 当2580地区のガバナーは東京江北RCの鈴木喬氏です。ガバナー公式訪問の時、詳しいお話があると思いますのでガバナー方針の詳細の説明は省きますが、方針の第一にロータリーの原点に還る「親睦と奉仕」を挙げておられます。

 最後に本年度の当クラブの方針を述べさせて頂きます。本年度の当クラブの方針もガバナー方針を踏襲し、「RCの原点に還る」ことを念頭に活動して参ります。

 皆様は「RCの樹」と云う例えをお聞きになったことがあると思いますが、RCの奉仕を一本の樹に例え、クラブ奉仕は根であり樹を支える一番大切な部分であり、職業奉仕は幹に当り、この2つがしっかりしていれば葉や花や果実に当る社会奉仕、国際奉仕等々、他の奉仕部門は良く育つと云う事であります。本年度はこの「RCの樹」を更に大きく育てて行きたいと考えています。

 この樹に活力を与えるものは会員の増強です。皆様の周りで東京RCの会員に相応しい方が居られましたらば、是非推薦をお願い致します。当クラブでは毎年約20名近くの会員が色々な事情で退会されます。現在の会員数を維持するには、20名以上の新規の入会が必要です。以前に比べ同じ職業分類で多くの方が入会出来る様になっております。会員の皆様全員が、会員増強委員になったおつもりでよろしくお願い申し上げます。

 次に歴史でも振り返りました様に、東京RC100年は日本のRC100年でもあることから、前年度方針を引き継ぎ、当クラブの100周年の計画と日本のRC100周年を分けて、百周年担当理事の吉澤さんに準備を進めて頂きます。

 昨年度より100周年の事業に向け会員一人に付10,000円ずつ拠出して頂き、毎年積み立てて行く方針ですが今年も引き続き趣旨をご理解の上10,000円のご協力をよろしくお願い致します。2020年には通常の積み立てと合せて約40,000千円の100周年の事業資金が出来る予定であります。現在色々な案を取り纏める作業をして頂いており、本年度か来年度中には原案を決定したいと考えております。

 又、チャレンジ100委員会での「東北すくすくプロジェクト」を引き続き推進して参ります。このプロジェクトはご存知の通り、100周年を迎える2020年秋までに活動を完結することを目標にしております。

 この事業の一つとしては、グローバル補助金を頂戴したプロジェクトが進行しております。しかし今後予期せぬ問題が発生しないとも限りません。息の長い有効な活動をして参りたいと思います。

 そして本年度のガバナー方針に全面的に協力することを当クラブの本年度方針と致します。この中には「My Rotary」と云うロータリアン個人が直接RIにインターネットでコンタクト出来るシステムの推進も含まれています。これは当クラブのIT・HP委員会で検討し皆様にご説明致しますので、ご協力の程よろしくお願い致します。

 本年度は東京RC独自の標語は設けませんでしたが、加藤年度のEnjoy Rotaryを引き継いで例会で美味しい食事、卓話の充実等々、又好評と伺っております誕生会も続けて参ります。家族会等ご家族共々楽しめる企画も引き続き進めて参ります。この一年RCの活動に積極的に参加して頂く様お願い申し上げ、就任の挨拶と致します。


幹事挨拶

2015年7月1日(水)

幹事 木村平右衛門君


 諸戸会長のもとで幹事を務めさせていただきます木村でございます。

 初めに、前年度幹事としてご活躍くださいました龍村全さん、副幹事をご一緒した廣瀬慶太郎さん、一年間お疲れ様でした。暖かいご指導ご鞭撻に心から感謝申し上げます。そしてご多忙にも拘らず、本年度私をサポートしてくださいます副幹事を尾関竜太郎さん、國分晃さんにお願い致しました。尾関さんには次年度幹事をお引き受け頂く事になっております。

 私は当クラブの会員であられました、山本B人会員の父上、山本惠造先輩と祖父九代目木村平右衛門の推薦で1991年6月に入会させていただきました。会員歴は24年になります。仕事は慶長年間創業の桐箪笥と漆器の販売から始まる家具販売と不動産賃貸で職業分類は家庭用家具販売となっており、11代目平右衛門を名乗らせていただいております。東京RCでは、曾祖父、祖父、父と4代にわたりお世話になっております。私が幼稚園児の頃は、東京RCのクリスマスパーティーは三越日本橋本店、特別食堂で行われておりました。クリスマスの紙帽子をかぶりこの日を毎年楽しみにしていた事を覚えております。

 1973年3月、18歳から30歳までの若者の奉仕団体として東京RC提唱の東京ローターアクトクラブが設立されました。私も、大学入学と同時に東京ローターアクトクラブに入会致しました。当時の東京ローターアクトの先輩メンバーが、五十嵐さん、入交さん、柏原さんであります。ローターアクトは実質4年程の活動でしたが、就職先から家業に戻り30歳の時に当クラブへ入会させていただきました。

 在籍20年以上のロータリアンであった父が52歳の年に亡くなり、私が52歳の年にクラブ幹事をお引受けするのも何かのご縁かと思っております。この間、父が家族ぐるみでお付き合いしていた「友の輪」の友人の方々が、息子のように私に多くの事を教えていただき、ロータリーのご縁を感じております。

 2000年、コニカの井手さんが会長を務められた年に、サントリーの佐治さんが幹事を務められ、お二人のもとで副幹事をさせていただきました。入会以来多くの委員会で色々と学ばせて頂きました。

 この23年間、格式と伝統、そして尊敬できる素晴らしい諸先輩に出会うことが出来て、又暖かいご指導を賜り、本当に感謝いたしております。

 我々の属する地区、第2580地区に於きましては、1995年のローターアクト委員会を皮切りに2001年から約10年間は、当クラブ岡崎由雄会員、宮崎幸雄会員のお手伝いとして、カンボジアの地雷除去の委員を務めさせていただきました。2010年のカンボジア地雷除去完遂式典には当クラブから30余名の会員、ご家族にご参加いただき親睦を図ることが出来ました。

 2011年から3年間はロータリー情報委員会に所属し戸田PG,多田PG,浅川PGの皆様と共に入会歴の浅い会員に対して「ロータリーとは何か」というセミナー開催のお手伝いをさせて頂きました。水野PG,吉田PG年度では地区副幹事を経験させていただきました。2012年バンコク、2013年リスボン、2014年シドニー、2015年サンパウロの国際大会では、地区国際奉仕委員会のオンツー委員会に所属し、東京ナイト、ジャパンナイトのお手伝いをしてまいりました。地区内外に多くの知人、友人を得てまいりましたが、この1年は地区をお休みして当クラブの活動に専念してまいる所存であります。

 先ほど諸戸会長のご挨拶の中で、本年度のRI,地区、そして東京RCの年間活動、重点方針について詳しく触れられました。今年のテーマは「Be a gift to the world」でございます。今更申し上げるまでもなく、『友の輪づくり』も『親睦』も「様々な奉仕活動」も会員皆様の参加があってこそはじまります。いかに多くの皆様に、喜んで参加していただくか、その為の私どもの役割は、会員の皆様にとって、毎週の例会が楽しみで、待ち遠しくなりますように、明るい会員同士の交流の場つくり、おいしい食事、そして興味深い卓話になるように、担当委員会の皆様と精一杯知恵を絞ってまいります。

 またご家族の皆様との年3回の夜間例会も大切な親睦の場であります。ご家族のご理解とサポートがあってこその奉仕でもあります。今年も10月21日の創立95周年記念例会兼家族会、12月16日の最終例会兼クリスマス会、翌年2月10日のRI創立111周年記念例会兼家族会が予定されております。まだ詳細は決まっておりませんが、どの家族例会もご家族にとって楽しく喜んでいただけるように担当委員会と準備を進めております。

 東京RCには、委員会はもとより誕生会、ラウンドテーブル、同好会、年代別の会などたくさんの会があります。今年度は誕生会の組み合わせを変えさせていただき2ヵ月に1度の開催と致しました。3月30日には観桜会も企画させていただきます。ラウンドテーブルは、例会とは別に1937年、第18代赤星会長の時から毎週開かれている昼食会です。諸戸さん、国分さん、津村さん、入交さん、柏原さんのご先代の皆さんがよくお集りになり、例会では伺えない話を聞かせて頂いておりました。このような会が続いているのも東京RCだからではないでしょうか。

 今年も中央分区IM(11月17日)、ニューオータニでの地区大会(2016年2月25日)、ソウルでの国際大会(2016年5月28日−6月1日)もございます。

 当クラブのメンバー、ご家族が大勢で参加した過去の国際大会は、台北、シンガポール、大阪、シカゴ、バンコク、シドニーがあります。先ほど諸戸会長のお話の中でも触れましたが、1968年の東ヶ崎RI会長年度のホノルル世界大会には当クラブから会員、ご家族で30〜40人規模で参加されております。いずれの大会も東京RCの夕食会、クラブナイトを現地で催し、翌日大会に参加、会員相互の親睦を図り、世界各地ロータリアンの皆様との貴重な出会いの場になったと思います。このような事が出来るのも当クラブのJTBと全日空のメンバーの方のお力添えがあるからだと感謝いたしております。今年度はソウルです。5月27日金曜日の夜から2泊3日の予定でホテルは新羅で、ツアーを企画しております。ご家族でご参加下さい。

 これらの豊富な行事への参加は、会員の「義務」ではなく「権利」だとお考えいただき、ぜひ友の輪づくりにご活用いただければ幸いです。

 先日、地区の協議会がございましたが、どのクラブも大きな悩みは、新入会員の減少と退会会員の増加による会員数の減少でございました。東京RCは、324名でスタートいたします。

 今年は純増2名を目標といたしておりますが、新入会員の増加と退会者の減少を図るには、なんといっても東京RCの奉仕活動が会員の皆さんにとって、楽しく、魅力的であることが大切でありますし、それは結果として、出席率に反映されると考えております。こんなに楽しいクラブだからご友人を入れたいと思っていただけるような、また、退会はしたくないと思っていただけるような運営を皆様とともに努めていきたいと思います。

 最後になりますが、クラブの運営を実質的に支えてくださる事務局の皆さん、帝国ホテルの皆さん、関係スタッフの皆さんにこれからの一年間お世話になります。

 会員の皆様のご協力をいただきながら、一年終わったときに、皆様方から楽しい一年であったと喜んでいただけるよう、微力ながら全力をつくしてまいりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。