卓話


ガバナー公式訪問

2011年7月20日(水)の卓話をクラブ会報委員が纏めたものです。

国際ロータリー第2580地区 2011〜12年度ガバナー
水野正人君(東京RC)

 今年度第2580地区ガバナーを拝命した水野正人でございます。こうしてホームクラブで暖かく迎えて頂くことに感謝申し上げます。又,クラブ運営についてはホームクラブですから非の打ち所無く,全く申し上げることはございません。

 私は1943年(昭和18年)兵庫県芦屋市で生まれ,隣町にある一貫校,甲南幼稚園から甲南大学まで通わせて頂き,阪神間では「甲南漬け」と言われる典型的なお坊ちゃま君です。サッカー部在籍7年,ポジションはベンチでした。スキーは子供の頃から滑っており,大学時代は長野県熊の湯でパトロールを4年やりました。

 又,子供の頃からカブスカウト・ボーイスカウト・シニアスカウトと芦屋でスカウト活動も長く行っていました。隣町のカナディアンアカデミーと色々な交流があり,その影響でポール・ハリスの生誕地ラシーヌの隣町にあるカーセージカレッジに4年間留学し,1970年に卒業して帰国しました。

 31歳の時に,3年間を目処に東京に転勤をしておりましたが,祖父や父が大阪ロータリークラブのメンバーであり,1979年,36歳の時に大阪ロータリークラブに入れて頂きました。東京に住んで大阪は出張ベースで毎週のように往復して,ロータリーは100%出席しましたが,大半が東京地域でメイクアップばかりしておりました。

 弟を大阪ロータリークラブに入会させて頂くことになり,私が東京に長くいましたので,父から「東京に移っては」と言われ,中村稔先生と牛尾治朗さんのご紹介で東京ロータリークラブに1986年に入れて頂きました。

 正直に告白すれば,私は不良ロータリアンです。出席が大切と言われて入れて頂いたので,メイクアップを計画的に実行し一応100%出席ですし,お金を払えと言われましたら理由も解らず直ちにお支払いして義務は果たします。一度だけ「友」の委員にして頂いた際,最初の「友」の全体会議での自己紹介で「友を貰ったらそのままゴミ箱に捨てていました」と言って,今でも語り草になるほどの顰蹙を買いました。

 さて,そんな私が2004-05年度の東京ロータリーの会長を命じられました。会長としての見識・識見・資格はありません。それに「関西弁でっせ,皆さんには通訳をつけないと言葉が通じまへん」と申し上げたのに,ロータリーは指名を受ければ喜んで受けるのが不文律と言われ,国際ロータリー100周年の年に会長をさせて頂きました。お陰様で姉妹クラブのワシントンRCを訪問し,双子クラブの調印をさせて頂き,その折ワシントン日本大使館にご挨拶に参りましたが,その時の駐米特命全権大使であられたのが現在プロ野球機構コミッショナーで東京ロータリークラブのメンバーの加藤良三さんです。

 そして時は経ち,2009年−10年度の地区ガバナーになるように指名を受けましたが,日本オリンピック委員会副会長として東京オリンピック招致が大変に忙しく,2年間遅らせて頂きました。2016年オリンピック招致をコペンハーゲンで負けたらバルト海に身を投げると言って現地に乗り込みましたが,コロッと負けて帰国しました。その後,2020年オリンピック招致戦略本部長になり,準備活動を進めて参りました。またこの招致活動が大変忙しい時にガバナーに就任させて頂くことになり,もう真っ青になっています。

 昨年,ガバナーエレクトになり,直ちに眩いばかりに東京ロータリークラブの若き精鋭を集めた地区幹事・地区副幹事チームを編成して頂き,ありがたい事に全ての準備を整えて,私が何もしなくても全ての事が円滑に進むように作業を進めて頂きました。

 ガバナーを補佐すると言うより,ガバナー代理として活動して頂きたい山本泰人地区幹事,副幹事として財団担当は吉澤審一さん,地区協議会・米山担当は浅野一さん,職業奉仕担当は五十嵐素一さん,社会奉仕担当は伊藤公一さん,PETSと国際担当は木村平右衛門さん,クラブ奉仕は浅川誠一郎さん,クラブ奉仕と特に大きな改革を行う広報担当に錢高久善さん,新世代と地区大会,そしてホームクラブとの連携担当として竹中康一さん,改革した地区大会を具現化する担当として近浪弘武さん,普段は遠いので沖縄に赴く時にお世話になる沖縄担当は那覇西RCの新里順一さんと,本当に皆さんにお世話になっています。

 ところで,地区では地区会計長,財務委員会,財団補助金監査委員会に奥山章雄さん,危機管理委員会に伊藤公一さん,「友」地区代表委員に増田義和さん,クラブ奉仕委員長に植田新太郎さん,広報ウェブ委員長に錢高久善さん,オンツーバンコク委員会に吉田真さん,ローターアクト委員会に林克昌さん,青少年交換委員会に束野耕一郎さん,財団委員会に橋元有史さん,補助金委員会に津野正則さんと多くの皆さんにご協力を賜っていることに心よりお礼を申し上げます。

 さて今年度のRI会長はカルヤン・バネルジーさんです。インド・バピRC,インド国内最大の農薬会社の経営者で,長くポリオプラス委員として活躍された方です。年度テーマは「心の中をみつめよう,博愛を広げるために」と暖かな東洋思想をベースにされています。強調事項は健全で絆の強い「家庭」を作り,クラブは優れて得意な事を「継続」し,そして社会・経済が非常に厳しい時代に適応する「変化」を挙げています。良いことは継続,改めるべきは変化させる,すなわち「不易流行」を強調されています。特に3月11日に未曾有の大震災を蒙って以来,日本人の価値観も変わりつつあり,特に家族の絆の大切さを痛感させられました。そして今年度から第五の奉仕として新世代奉仕が加わりました。今までの青少年に対するものをまとめたものですが,やはり将来を担う新世代に対してより大きな比重で奉仕活動を進めることになり地区でもその方向で進めています。

 さて地区のヴィジョンですが,最初のチームミズノのミーティングには,徳増PG年度に幹事をされた岡崎由雄さんから徳増年度のヴィジョン「簡素にして充実」を教えて頂き,雷に打たれるように,今こそ改革の時に最適のヴィジョンとして踏襲させて頂く事にしました。

 現実問題として日本のロータリー会員は約13万人から約8.9万人になり,我が地区も5千人弱から3千人強に減少しました。これには多くの原因があると思います。一番は疲弊した日本経済でしょう。34名の日本の地区ガバナーもその多くをお医者さん,弁護士さん,学校経営者,お坊さん等が務められ,企業経営者は激減しています。これだけたくさんの時間を割くガバナー職は,誰も出来なくなりつつあります。会員減少のもう一つの原因に,クラブ活動が楽しくないことが挙げられています。私たちは例会を楽しいものにして皆がウキウキして楽しみにして集まるものにしていただく,知人の集まりではなく友人の集まりにして大いに友好を広げる場にして頂き,これが引いては大いなる退会防止策であると思っています。

 よって,ガバナーを任じられたこの際,思い切って「簡素にして充実」を実践したいと決意しております。きっと過去の慣習を思い切って変革すると色々なご批判も浴び,サンドバッグ状態になると思いますが,負けず魂で挑戦したいと思っています。

 その第一弾がガバナー月信です。ガバナーエレクトになって,ガバナー要覧,会長要覧,財団要覧をまるで受験生のように集中して読み,理解に努めました。その中でガバナー月信はガバナーからクラブ指導者,特に各クラブの会長・幹事あてに地区やRIに関するお知らせ事項などを送信するもので,会長が内容を理解して例会時などで会員に伝えるためのものであるとされています。特に要覧には資金節約のためe-mailで送ることも考慮せよとも書かれています。そこで何とか今年から,今後ガバナー月信は地区のウェブサイト(ホームページ)に載せ配信することと致しました。当然,興味のある方はインターネットでもお読み頂けます。大きな変化は,印刷して全員に配らない,リーダーが読んで必要事項を伝えるべき方々に伝えるということにしました。

 しかし,エレクトとしてトレーニングを受け,ロータリーについて色々学ぶにつけ,東京ロータリークラブでももっとロータリーについての理解を深める研修が大切ではないかと思いました。確かに色々な機会が設けられてはいますが,例会でより多くのメンバーが集まるときに3分でも5分でもロータリーの綱領解説や奉仕活動の動向,RIの変化や重点事項などについて良くご存知の方が皆さんにお話をする事を例会ごとに行うことで,累計すると相当の研修時間になります。個別に研修を行うと時間が掛かりますので例会時に短く行えばとても効果が上がると存じます。又,クラブフォーラムの半分の時間はロータリーについてのテーマで最も周知したい事項を解説する事で知識が深まると思っております。

 新入会員のための炉辺会合は楽しいものですが,短いRIの奉仕活動ビデオに加えて,歴史,綱領と奉仕の解説を加えるとクラブの身近な奉仕についての知識を得ることが出来ると思います。

 さて,3月11日の大震災は国難です。ここからの復興は日本として急務でありロータリーとしても出来る事をしなければなりません。発生直後にこの国難に立ち向かうための長期の支援策を実行するため,前年度ガバナー会は復興義援金を募り,約10億円を日本全国から集めました。3ヶ月で立派な対策をたてられました。一つは災害遺児奨学制度,もう一つは5つのクラブで被災地区の1クラブを支えるファイブフォーワンです。当然,今年度ガバナー会でも申し合わせて,年度初めに色々な分担金をお支払い頂く時に併せてこの義援金もお願いすることと致しました。

 私はこのプログラムをしっかり実行に移すべきだと考えていますが,現在ガバナー会では船頭が多くいらっしゃり,落ち着くまで少し時間が掛かると思います。この国難にロータリーらしい支援をする目的を忘れずに実行できるように対応して参りたいと思います。

 ところで,その後,公益財団法人ロータリー日本財団が機能し始め,ここでも優遇税制を活用できる寄付を東日本大震災復興基金として集めています。ここも今年末まで災害復興支援を目的とする寄付を受付,来年末まで活動をすると期限を設けています。少しややこしいですが,もう少し交通整理をして全てわかりやすくなるようにしたいと思います。

 さて,地区を活性化する一つの方法は例会の充実化です。例会には30分の卓話があり,この卓話が有意義なものであればクラブの活性化の原動力になります。東京ロータリークラブにはキラ星の如く多くの話題を持ったメンバーがおられます。山本幹事より,地区のクラブ間の融合を図りたいと言われており,出来るだけ多くの東京ロータリークラブのメンバーに,他クラブの卓話者として出向いて頂けることをお願い申し上げます。当然ロータリアン同士ですから謝礼は出ませんが,身体を動かす奉仕の一環としてより多くの皆さんに卓話者をお引き受け願いたく,ご協力を宜しくお願いします。

 大きな改革の一つは地区大会です。今まで二日をかけて開催されておりましたが,何とか一日で出来ないかと検討して頂き,来年2月22日(水)午後1時から夕方まで,ここ帝国ホテルで開催いたします。特にホームクラブとして全員登録を推進して頂いている事を心から感謝をしております。その前夜には限られた方々でRI会長代理歓迎夕食会は開催いたします。

 このような幾つかの具体的な簡素化で,人頭分担金は少し減額することが出来ました。今後も色々改善点を探り出し,次年度以降にも継続してロータリー活動はその原点である「超我の奉仕」を理解実践しつつ,過去から積みあがってきた形式を簡素化して参りたいと思っています。

 最後になりますが,ご縁を得てロータリークラブに入れて頂き時が経ち,この度は地区ガバナーと言う重責を頂きました。与えられた事には全力を尽くしてやって参りますが,時同じくして2020年オリンピック招致の仕事も並行して責任をもっております。2013年9月7日ブエノスアイレスでのIOC総会での開催地決定までが招致レースとなり,日本復興のシンボルとしてこの招致レースを勝ちたいと強い信念を持って当たって参ります。

 この二つの責務を果たすために皆様の絶大なご理解とご支援を賜ります様,お願い申し上げます。