卓話


時間貸し駐車場事業の20年の成長と今後

2017年9月27日(水)

(株)兼藤
専務取締役 安藤公一君


 こちらで登録させて頂いた内装工事、改修業を専業とした株式会社兼藤及び時間貸駐車場運営の株式会社パートナーズの2社を経営しております。私は20年程前、建設業を勉強していた弟に父の会社は一時的に任せて、パートナーズを起業しました。起業した私に声をかけて頂いたのが、パーク24社長の西川清さんでした。幼いころからお年玉を頂いていたような関係であった私に西川社長から看板を貸して頂き現在に至っております。

 時間貸駐車場を起業してから私は3つの会社の危機を経験いたしました。一つ目は旧500円玉偽造であります。当時はまだ紙幣の使用ができない機械だったので、高額の精算となると皆様には不評であった時代です。毎日弊社に削ったり、穴をあけたりして改造した韓国の500ウォン硬貨が、多い時には300枚以上集金されてきました。偽造硬貨は知っていて使ったらその人の罪となるのですが、使われてしまった人には助けはありません。現在は機械が改良され紙幣やクレジットカードで精算できるようになりました。

 二つ目の危機は不正出庫です。新しいビジネスモデルであった私ども業界をテレビ番組がその問題点として不正出庫を挙げ、そのやり方を細かく放映しました。翌日から不正出庫の割合が目に見えて増加し、外から見えにくい駐車場では半分近くが未精算出庫となりました。引当金などない小さな会社である我々は大きな衝撃を受けました。テレビは怖いものです。現在はカメラも多く配置されています。皆さんも不正出庫はなさらないように心よりお願いいたします。

 最も大きな危機は多くの命が失われた東日本大震災です。こちらに関しては皆様も影響を受けたと思います。私どもの業界への影響は大きく二つでした。少しの間でしたが一般の方がガソリンを購入できなかった期間と、その後の原子力発電所事故による計画停電でした。ガソリンがなければ車は動かないので時間貸駐車場も必要ありません。また電力不足により行われた計画停電では、その時間帯は入出庫ができなくなってしまうので、前後数時間は無料開放とする以外方法がありませんでした。あのような天変地異の際はどうすればいいのか答えは持っておりません。2度と発生しないことを祈るばかりです。

 弊社事業には2種類のお客様がいます。実際の駐車場利用者であり料金をお支払い頂くお客様と、その事業を成長させるのに必須な土地をお貸し頂く地主の皆様です。破竹の勢いで成長するパーク24の営業は不動産屋中心でした。営業の違いを作るため、兼藤の協力会社である解体業者にお願いして解体後予定の決まっていない物件を紹介頂き、自社の基盤を作ることができました。現在私は100名程度の地主の皆様とお付き合いさせて頂いております。今は営業は社員に任せて、私はお付き合いある地主様の資産についての相談、具体的には建物の建設や改修、土地の売買、相続のお手伝いをしております。

 最後に、現在私たちはカーシェアリングを立ち上げております。近い将来、タイムズの看板がある場所でどこでも車をレンタルできて、どこでも乗り捨てられるシステムの構築を目指しております。新しい車社会に向け、少しでも社会の利便性を高め貢献できることを望んでおります。また、今日はあまりお伝えしなかった内装業でも建築の中で皆様に一番目につきやすい内装仕上げの質の維持向上に取り組んで参ります。

 弊社のような小さな会社では経営者である私自身が売り物だと考えています。お仲間に加えて頂いたこの東京RCでの貴重な経験を通して自分自身が成長できるように努めて参る所存です。お会いできた先輩の皆様方におかれましては今後ともご指導頂くことを心よりお願い申し上げます。