卓話


ロータリー財団月間例会
全員参加の財団活動を目指して

2018年11月7日(水)

第2580地区ロータリー財団委員長
ミズノ(株)
会長 水野正人君


 11月は財団月間ですので、本日は「全員参加の財団活動を目指して」というお話を致します。

 1920年、米山梅吉氏が52歳の時に東京RCを設立しました。NHKの大河ドラマ『西郷どん』で薩長同盟が倒幕する年が、米山梅吉が生まれた慶応4年です。江戸で生まれ、旧姓は和田でした。5歳で父が他界し、母の郷里である静岡県駿東郡長泉町に移住しました。こちらに現在の米山梅吉記念館があります。旧制沼津中学を中退し、銀座の学校、そして、青山学院の前身である東京英和学校に学び、19歳の時に米山家の養子となりました。そして渡米し、Ohio Wastleyen 大学やNYシラキュース大学で学び帰国し、勝海舟に師事したと言われています。

 29歳で三井銀行に入行、39歳で常務になっています。
 1918年、政府の財政調査団に加わって渡米し、その時、テキサス州ダラスRCメンバーである福島喜三次に会い、ロータリー運動に感銘を受けました。帰国後2年間、ロータリーの精神や組織などを研究したのちに1920年に東京ロータリークラブを設立したのです。 米山梅吉が財政調査団として渡米する1年前の1917年、アトランタでRI会長のアーチ・クランフが「世界で良いことをしよう!」とロータリー財団を設立しました。昨年2017年が設立100周年でした。世界で120万人のロータリアンが財団活動をしっかりやろうと張り切りました。

 私達ロータリーは奉仕団体です。奉仕とは ヾ世鬚き身体で奉仕する、∧仕活動の財源を寄付する、の2つがあります。

 どのようなスケールで財団が動いているのか、収入について簡単に説明します。120万人から、一人平均1万7000円を頂いているため、年次基金は200億円になります。ポリオプラスについては1人3000円で35億円が集まります。それに加え、ビルゲイツ財団からの寄付が70億円になります。それから、恒久基金という皆さんから頂いたお金を積み立てたものが約1400億円程あり運用しています。去年は10%程の運用益になり約140億円です。

 これらの合計約440億円(約4億ドル)を確実に奉仕活動に使っています。
 3つの活動があります。1つは、ポリオプラス。この世界からポリオをなくそうと、一生懸命予防ワクチンの接種をずっとやっています。

 特に貧しい国の子供にワクチンをしっかり接種してもらう活動をしています。ポリオがあるのは、アフガニスタンとバングラデシュの2カ国です。去年まではナイジェリアでも小児麻痺が発症しましたが今はもうなくなりました。今、野生型ウイルスによる発症は、9月18日時点で今年は18人と2桁に抑えられ、撲滅寸前です。天然痘と同じようにこの地上からポリオをなくしてしまおうと、ロータリーも張り切ってポリオプラスを行っています。

 2つ目は平和フェローシップです。現在、世界50カ国で紛争があります。世界が銃を構えたり諍いを起こしたりするのは本当に辛い。そこでロータリーでは平和フェローシップという運動をしており、世界6大学の平和センターのマスターコースに、世界で100人を選んで、半分の50人はタイのチュラロンコーン大で3ヶ月、残りの50人は10人ずつ他の5大学で平和学や紛争解決を学んでもらいます。日本は国際基督教大学に平和センターがあり、毎年夏に約10名が来日し2年間学びます。それに対して、私達も色々な手助けをしています。

 3つ目が補助金制度で、私達クラブはこれを活用して様々な社会奉仕を行っていきます。皆さんには先ほど紹介したように年次基金があります。この基金を納めると、3年後にその半分が私達の地区に返ってきます。それが皆さん方にいろいろな奉仕をしていただく財源、「地区補助金」になります。

 もう一つが「グローバル補助金」です。東京RCは東北すくすくプロジェクトを行いました。これは津野さんが中心になって、多くの皆さんの協力を得て東日本大震災の被災地で色々な支援活動を行いました。グローバル補助金トータル2000万円を国際RCから頂き、それを財源にしてこのプロジェクトを進めました。我が東京RCもこうして色々な所で私達が納めたお金が返ってきて、それを財源にして色々な奉仕活動を行うということになっています。

 RIでは人頭分担金を一人当たり6000円ずつ納めて頂いています。そうすると120万人で72億円。それに色々な収入があって約100億円でシカゴの国際ロータリーが運営されています。それに対して、奉仕活動の財源は400億円です。そういうことで私達は活動しています。

 さて、今度は我が2580地区はどのようなことをしているかについてです。私達は先ほど菅田委員長からご紹介があったように、地区としては、なんとかお一人当たり230ドルを目標としてご寄付を頂きたい。年次基金を150ドル、ポリオプラスに30ドル、恒久基金に30ドル、そして、平和フェローに20ドルということでお願いをしております。

 昔はこの財団を「集金マシン」と呼んでいました。私は「浄財ボックス」という名前にして、皆様のお心を頂きたいとお願いに回ったら、なんと年次基金は地区では150ドルの目標に対して平均151ドル、ところが東京RCはお一人当たり平均189ドルを頂きました。

 ポリオプラスは、30ドルをお願いしていますが、地区では25ドルでした。ところが東京RCは平均33ドルとこちらも目標を達成しています。

 また、恒久基金も30ドルというお願いをして、地区平均は34ドルですが、東京RCは37ドルと、これもしっかり皆さんにご協力頂いています。

 平和フェローは、去年はゼロでした。皆様が十分に知らなかったためで、今年はしっかり取り組んで頂き、国際基督教大学の北城恪太郎理事長にも平和フェローについてスピーチをして頂いて、地区全体の平均は14ドルでしたが、我が東京RCは34ドルと、これも大変にご協力いただきました。目標230ドルに対して、地区の平均は229ドルと1ドル足りませんでしたが、東京RCは281ドルということで大変ご協力頂いていることに心より感謝申し上げます。

ロータリーはやはりアメリカ式です。色々な意味で数値を出してきては競争させて、より沢山集めようとします。色々な表彰のうちの一つが、Every Rotarian Every Yearで、毎年必ず幾ばくかをよろしくお願いしますというものです。

 先ほど菅田委員長からお話があったように、私達は年会費にポリオと年次基金を含めているため、皆さん全員からご寄付を頂いていることになっていますが、それだけではなく恒久基金と平和フェローもありますから、その部分をまた皆様には今日お配りした資料に則ってよろしくお願い致します。

 財団の活動は金額が大きいため、アメリカではチャリティ・ナビゲーターという非営利団体を評価する独立系格付け機関があり、色々な法人に対してお金の出入りがしっかりしているかということを調べています。このロータリー財団の財務管理能力については最高の四つ星、そして、米国の非営利団体全体の2%に入る大変優秀という評価を受けていますので、どうぞご心配のないように。私もその報告や財務管理状況を見て、きちんと管理されていることがわかりました。

 今年は財団ができて101年目になります。日本中でやはりこの財団活動や、米山梅吉翁の名前を頂いている米山奨学会にご協力を頂きたいと思います。大体、ちょっとお酒を飲みに行く、食事をするという金額をひと月に5000円セーブすると年間6万円になります。3万円弱を財団に、2万円を米山に、その他希望の風等にというように皆様方にご協力をお願いしたいと思います。集金マシンではなく浄財ボックスに皆様のお心を頂きたいというお願いをしております。

 この財団活動は地区でもクラブでも行っています。そして、今年神戸で行うロータリー研究会では財団セミナーがあり、日本中で、世界に奉仕できる財源を作る財団活動をしっかりやっていこうとしております。どうぞ皆様にはこうした活動をご理解いただき、ご協力をいただけるようお願いして私の話を終わらせていただきます。