卓話


ガバナー公式訪問

2015年7月22日(水)

国際ロータリー第2580地区
ガバナー 鈴木 喬氏(東京江北RC)


 K.R.“ラビ”ラビンドランRI会長(以下、ラビ会長)は、テーマとして“Be a gift to the world”(和訳:世界へのプレゼントになろう!)を掲げています。1月のサンディエゴの国際協議会で発表されました。

 アメリカの短編小説の大家・オー・ヘンリーの作品に『賢者の贈り物』があります。ジムとデラという貧しく若いカップルの唯一の宝物が、ジムのおじいさんが残した懐中時計です。デラは少女の頃から慈しんだ長い髪を切って懐中時計用のプラチナの鎖を買ってあげたい、ジムは懐中時計を売ってデラのために櫛を買ってあげたいと、二人はそれを実行します。そして、クリスマスのプレゼントをあげようと思った時には、髪も時計もない。オー・ヘンリーは作品の末尾に、「人に物を贈る人の中で、この二人こそ本当の賢者である」と書いています。これを最近読み直した時に、ラビ会長のテーマの精神につながるのかなと思いました。一人ひとりがこのテーマを心の中で紐解いて、ロータリーの行動とどうマッチするか考えていただければ幸いです。

 ラビ会長の方針は大きく4つあります。
 1つ目は、例年どおり、会員増強です。ただ、私はそれを声高々には申し上げません。地区内70クラブそれぞれが努力をしておられるので、皆様も新しいパートナー、フェローシップを作れるよう心がけていただきたいと思います。

 2番目には、2010年から3年かけてRIは未来の夢計画を実施しました。当地区も応募した534地区から100地区に選ばれ、参加しました。今年度は3年目に当たり、活動は順調に円滑に進んでいます。前年度は、全国34地区のうちベスト10に入る活動をしました。

 エンド・ポリオ・ナウも続いています。ラビ会長は2018年、3年後に発症国ゼロ宣言をしたいと、あと3年間の支援のお願いをしています。現在の発症国はバングラデシュ、パキスタン、ナイジェリアの3ケ国ですが、ナイジェリアについては昨年8月以降今年7月まで発症例ゼロです。あと2カ月発症ゼロが続くと、WHOがゼロ宣言をします。完全にポリオが発症しない状態になるには、さらに2年間の実績を待たなければなりませんが、2018年の最終ターゲットに向かっています。

 第3は、中核的価値観に基づく戦略的計画の確立です。ロータリーの活動では4つあります。

 一つは各クラブに対するサポートと強化。二つ目に人道的奉仕の重点化と増加。三つ目に、公共イメージと社会におけるロータリーの認知度の向上です。2月23日のロータリー創立記念日に、当地区は、都内のオーロラビジョンを使ったアピールを続けています。新しいプログラムを制作中で、ロータリーと他の異業種団体との違い、社会奉仕活動の内容を社会にアピールします。また、各70クラブのホームページを一ヶ月間共有し、一般の方がホームページを見た時に同じ内容になるように、地区では制作を推進しています。

 4つ目にDLP(地区リーダーシッププラン)とCLP(クラブ・リーダーシップ・プラン)の活用です。DLPについては、当地区では1999年にガバナー補佐制を採用しました。分区のガバナー補佐にはもっと大きな力を発揮していただくため、分区内各クラブの会長、会員との情報共有とサポート活動の推進を図る権限を委譲しました。

 2015年3月31日に清瀬ロータリークラブが消滅しました。これまで当地区ではCLPの活用はありませんでしたが、各クラブの活性化のために当地区でもCLPの活用を念頭に置いていきたいと思っています。

 次にラビ会長の方針の大きなものは、ロータリー・リソースの活用です。一つは人材です。ロータリーコーディネーター、ロータリー財団地域コーディネーターなどの地域リーダーは、地区とは普段接点はありませんが、こうした方達の、日本のロータリーのために一緒に動きたいという要望がRIを通じて伝わってきていますので、活用いただきたいと思います。

 地区内のロータリアンの情報を共有し、意見交換のために必要なのは、卓話です。毎年卓話者リストを見直し、今年度、貴クラブからは55名の登録をいただき、地区内127名の卓話者リストを作成しました。この方達にはぜひ他クラブに出かけて素晴らしい卓話をしていただきたい。地区内の大きな人材を共有し活用しましょう。

 次に、青少年交換、インターアクト、ローターアクト、RYLA、米山奨学生等のプログラムです。学生達をクラブや卓話に呼ぶ、事業に参画してもらうことを含め若い世代との交友を深めていただきたい。

 最後にオンラインツールです。まず、My-Rotaryの登録です。3月のPETS(会長エレクト研修セミナー)時に確認したところ、登録者は4名しかいませんでした。クラブにおいてはロータリー・クラブ・セントラルへの登録をお願いします。

 次に私の年間の活動方針をお話しします。地区目標は「親睦と奉仕」、その根幹にあるのは例会です。現在、日本でもイークラブ(E-Club)が推進されており、東京の2750地区でもここ3年間で7クラブでき、500名を超す会員が誕生しています。当地区ではまだありません。私は、ロータリーは例会に出て会員同士が顔を見て、友情を深めて、親睦しながら奉仕活動でつながる、あるいはその逆もあり、奉仕活動を通じて例会の充実感を呼び戻すと思っています。この循環を推し進めることによって、ロータリアン同士の友情が深まると思っています。

 2番目に来年2月の地区大会は、2日間、ニューオータニで開催します。すでにプログラムも基調講演含め99%内定しており、決まっていないのは、RI会長代理にどなたが来るかだけです。一番のターゲットは職業奉仕を具現化することで、テーマは「職業奉仕の具現化〜お江戸日本橋と浅草」です。その一つのステップとして、7月28日にロイヤルパークホテルで第1回職業奉仕セミナーを行い、パネリストに職業奉仕の神髄を語っていただきます。来年の地区大会は財務面での不安を抱えつつ計画を練っていますので、当日の参加は無理としても、ぜひ登録をお願い致します。

 次に米山奨学事業についての理解をいただきたい。一つは財団法人米山記念奨学会のサポートです。現年度32名の学生を当地区で預かりましたが、今年10月の面接試験で40名の奨学生を預かります。この人数は直前年度の各地区の寄付金の額によって決まります。今年よりもさらに多い寄付が集まると、来年は40名を超える奨学生を預かることができます。

 また、米山奨学生OBがそれぞれの分野で活躍しています。東京にいるOBは多く、学友会があります。学友会東京は、毎年7月第一土曜日に清澄庭園で年次総会を行っており、今年も約80名のOBが集まりました。こちらへの支援もお願いします。

 もう一つ、三島にある米山梅吉記念館は、老朽化のため1998年に現在の新館が、全国のロータリアンの浄財と借入金合せて3億5千万円で建てられました。現在、三島長泉ロータリークラブを中心に地域のクラブがサポートしながら細々と運営しています。記念館をサポートする寄付額は、会員一人当たり100円です。できれば恒久的にお願いします。

 特別委員会を4つ作らせていただきました。一つは「日台友好特別委員会」です。昨年1月26日に台湾で「台日」がありました。隔年開催で、金沢の第2610地区にホストを務めていただきます。2016年6月5日、日台友好金沢会議にぜひ出席下さい。

 次に日韓友好親善会議です。日韓は、東京大会が目前に迫り、9月4日に新高輪プリンスホテルで開催されます。当地区から既に100名近い登録をいただいています。それに対する支援活動を委員会が行います。もう一つは来年の5月28日から5日間開催されるソウル国際大会のサポート活動です。5月28日から6月1日がソウル大会、その週末日曜日の6月5日が日台友好金沢会議と非常にタイトですが両方、あるいはどちらかにご参加いただきたい。

 「ロータリー希望の風奨学金支援特別委員会」を作りました。この奨学金は、東日本大震災によって災害遺児となった青少年に4年間まで毎月奨学金を出すもので、現在約200名を支援しており、原資は6億円になりました。しかし、あと17年ほど続けなくてはなりません。毎年、直前年度にロータリアンの浄財をいただきながら事業を推進します。日本34地区のうち13地区は一緒に動いています。特別委員会には、残りの21地区、関東周辺、関西周辺地区にうかがい、奨学金のご理解と協賛を得るための啓発活動を、寄付の話は一切せずに行うようお願いしています。

 「バギオ基金支援特別委員会」も設置しました。バギオ基金については、現在の状況をご存じない方がほとんどです。活動や継続性について、委員長が説明しますので、卓話に呼んでいただければと思います。

 新年度が始まって3週間しかたっていません。貴クラブもこれから1年間の計画に沿って、素晴らしい強固なロータリー活動をされると思います。私ども地区もそのサポートをできる限りさせていただきます。


       ※2015年7月22日(水)卓話をクラブ会報委員が纏めたものです。