卓話


ガバナー公式訪問

2018年7月25日(水)

国際ロータリー第2580地区
ガバナー 松阪順一氏(東京葛飾東RC)


 皆様、こんにちは。先程、山本会長からお話のあったこの2つのギャベルは、2020年10月に100周年を迎える東京RCさんがそれを記念して34地区分を出資して作って下さいました。34地区のガバナーに代わってお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

 ガバナーが7月から公式訪問する時、これを各クラブに持っていきクラブ会長に点鐘してもらうことになっています。今日で公式訪問は10カ所目で、沖縄含めてあと60カ所、ちょっとしんどいなと思いつつ、無くしたりしたら大変だと思っています。今年と、来年の2年間各クラブに持っていくことになっています。こちらには同じ物がありますが、違うのはギャベルを載せる台の部分に地区ごとにクラブ名が創立順に載っていることです。今日は東京RCさんのものと2個並べてもらいました。

 7月5日から西日本の非常に広い範囲で、鹿児島から岐阜まで大変な豪雨被害が起き、それに対する地区としての支援を各クラブに呼びかけています。亡くなった方が多い広島、岡山、愛媛の3カ所に対し、8月いっぱいまでお願いし、9月になった時点でどのような形でどの地区に支援を差し上げればいいか考えさせてもらう予定です。その時、私達の地区の分も他の地区の方々の分も一緒にできればと思っています。ぜひ皆様のご協力をお願い致します。

 米山梅吉記念館は来年9月14日に50周年式典があります。修復をはじめとする事業に約9200万円かかるため、6月の半ば、全国に支援を呼びかける案内が届きました。先程のクラブ協議会で東京RCさんは1000万円をお出しになると聞かせてもらい、やはり米山梅吉さんが作ったクラブはすごいことをきちんとやられるなと思いました。ガバナー会の時に、同期ガバナーに「ぜひ各地区で各クラブに呼びかけて下さい」とお願いしたのですが、意外にも反応がちょっと変わっていました。米山梅吉記念館を関西以西の方はあまりご存じないようで、「一人一口3000円以上」という案内を見て、「無理だよ。一人100円がいいところだ」と言われました。それでは目標金額に達しませんので、もう一度呼びかけています。

 静岡、山梨の地区の同期のガバナーには現在の一口当たりの金額では難しいかもしれないから見直してはどうかという話はしています。私としては「私達の地区は米山梅吉さんがお作りになった東京クラブがあって、その記念ですからぜひ一口3000円以上、皆さんお願いします」と各クラブに呼びかけて回っている最中です。今年度きちんと呼びかけ、来年9月4日の米山梅吉記念館でのお祝いに届けられればと思っています。

 2018年1月、私はガバナーエレクトとして、ガバナー資格を得るため、サンディエゴで行われた国際協議会に参加しました。今年度RIの会長であるバリー・ラシンさんは、本来RI会長としてノミネートされていた方ではなく、RI会長エレクトであったサムエル・オオリさんが昨年7月中旬に亡くなったため、急遽候補に挙がった方です。彼は会長面接の際に、「ロータリークラブは組織づくりが必要だ」とおっしゃっており、サンディエゴでも同じ話をしてくれました。

 バリー・ラシンRI会長のテーマは「Be The Inspiration」、日本語で「インスピレーションになろう」です。私はこれをどう解釈すればいいのか、未だに掴みきれないところがありますが、バリー・ラシン会長は、120万人いるロータリアンの心を奮いたたせようという意味で言ったのだろうと思いました。RIの考え、ビジョン実現のためにはまずはロータリアンの気持ちからと。今、そう自分に言い聞かせています。どなたか、「こういう意味だ」ときちんといい日本語訳を教えていただければなと思っています。

 バリー・ラシン会長は、「ロータリーの奉仕は、人々の人生、そして地域社会を変えるものです。前向きな変化を生み出し、私達は今日直面する課題に勇気と希望、そして創造性を持って正面から立ち向かう意欲をクラブ、地域、社会、そして組織全体を引き出すためのインスピレーションがあるのです」と言っています。

 バリー・ラシン会長から組織を大切にするという話、組織をきちんと立て直さなければ駄目だという話を聞いた時、私がガバナーノミニーの時に、ガバナーの役割や地区の存在意義を考えたことを思い出しました。ガバナーは地区の中で唯一のRIの役員であるため、RIの考え、今どのような方向で動いているのかをきちんと各クラブに伝え、理解して頂くことが役目の一つ。そして地区もやはりクラブをサポートするのが大きな役割です。地区の委員会はたくさんありますが、各クラブからすれば「何度も地区の委員会、会合に引っ張り出されて多すぎる」と思っている方もおられ、地区の委員会はクラブのサポートになっているかどうかを判断しなければならないと思いました。

 私は2013-14年度に地区の東分区のガバナー補佐を務めました。15クラブあり、1クラブあたり4回の例会、多いところは8回、年間に80回程クラブ訪問をしたのですが、クラブ会長がどのように考えて会の運用をされ、それをどう実行されているか、そしてどのような問題に悩んでいるか、そういった細かい点まで立ち入って理解してアドバイスやサポートができたかといえば、私自身は難しかったと思いました。

 ガバナー補佐が15クラブを持つのは大変です。中央分区も今16クラブになりましたが、北分区が16クラブ、沖縄が11クラブあります。私達の地区以外の33地区のガバナー補佐が担当するクラブ数を調べてみると、7か8と半分です。こうした数になればもう少し役割を果たせる。ロータリー章典にも一人のガバナー補佐が受け持つクラブ数は4から8と書いてあり、やはり私達の地区は多すぎる。そのため、2016-17年度の上山ガバナーの時に、地区の諮問委員会に諮って頂き、ガバナー補佐の態勢をそれまでの6人から13人に変えさせて頂きました。

 そのガバナー補佐には、各クラブに対して同じ目線で同じ考え方でサポートにあたって頂きたい、そのためには方向性を一緒にしなければならないと思い、昨年11月から今年5月まで毎月1回、皆さん非常に忙しい中でガバナー補佐エレクト研修をやらせて頂きました。パストガバナーはじめ色々な方に来て頂いてお話して頂き、あとはディスカッション形式で皆さんにどんどん意見交換をして頂き、皆さんの考え、目線を同じ方向にして頂いたのです。

 多分、最初は皆さん嫌だったと思います。毎月ですし、2580地区は東西に細長いため集まる場所も非常に難しかったのですが、研修をやって頂いたら、皆さんが共通する意識を持って、非常に明るくなって、「よし、ガバナーの代わりに各クラブのサポートのために回ろう」となって頂きました。

 東京RCさんは全く当てはまりませんが、今、地区の70クラブ中、会員数30名以下が19クラブ、30名以上40名以下が26クラブと半分以上が40名以下なのです。会長になる方のロータリー歴がどんどん短くなっており、会長としてクラブを変えたいが、何を考えればいいのか悩んでいる方が多いのです。クラブの会長、幹事になる方の研修を行い、色々な知識を入れて活性化について考えて頂くのが一番だと思いました。

 私がガバナーノミニーデジグネートになる時に、ロータリーリーダーシップ研修会(RLI)を受けました。クラブ会長や会長エレクト、幹事エレクトが集まり、朝9時から5時まで、10人位の単位でディスカッションを行います。テーマごとに人数が入れ替わり、ディスカッションリーダーが次から次へと意見を求めてきますから、自分の考えを話さなければなりません。この研修を私達の地区も取り入れてみようと、今年度地区の中にRLI準備委員会を作りました。ディスカッションリーダーの腕次第で成果の差が大きく出ますので、ディスカッションリーダーをきちんと育てることが一番大事です。世界500カ所以上で行われ、日本にもRLIの支部があり、今21カ所でやっています。その支部に加盟し、指導できる方に来て頂きます。
 それから、各クラブに自分達のクラブは将来どのような方向で行ったらいいか、どんな会員に入ってもらったらいいか、きちんと考える 「ロータリークラブの未来を考える委員会」 を作って頂きたいと思います。四谷RCさんでは、会長、会長エレクト、会長ノミニー、デジグネート、と四代先まで決めたとおっしゃっていました。同じ方向で物事を考えていくためにはそのようにしたほうがよく、様々な奉仕活動も複数年で考えていかないと難しくなってきています。ぜひそうした形で継続性を考えて頂きたい。

 RIの今の考えに非常にびっくりしたことがあります。2017年1月のRIの理事会で、クラブに所属しないロータリアン、グローバルメンバーシップという考えが出てきました。私がサンディエゴに行った時、ある日の朝食前に日本のガバナーエレクトに意見を聞きたいと集められ、「ロータリークラブに所属しない会員というものをRIで考えているが、これをどう思うか」と聞かれました。「クラブに所属しないロータリアンなんてあり得ない、ロータリークラブじゃなくなる」と皆が言いました。

 その後の2018年1月のRI理事会で「この案を継続して議論しよう」という意見が出てきました。本件については皆さんのクラブの中で議論して頂きたいと思っています。私達の地区にも立法案検討委員会ができ、規定審議に関して意見を出そうとしていますので、ぜひこれをクラブ内で広く検討していて頂きたいと思います。


  ※本文は松阪ガバナーのお話を東京RCのクラブ会報委員が纏め、編集致しました。