卓話


最終例会会長挨拶

2015年6月24日(水)

会長 加藤丈夫君


 はじめにこの1年間、東京ロータリークラブの運営にご尽力いただいた宮崎副会長、龍村幹事、理事、委員長の皆様に厚く御礼申し上げます。また事務局の皆さんにはこれまでと同じように私たちの活動を助けていただきましたし、帝国ホテルのスタッフの方々にも大変お世話になりました。改めて皆さんのご協力に心から御礼を申し上げます。

 さて、この1年を振り返って最も印象的なことは、何といっても、国の内外での異常な自然現象でした。季節外れの高温や台風の襲来、集中豪雨、竜巻の発生などは日本の気候が温和な温帯性から亜熱帯性に変わってしまったのではないかと思うほどでしたし、最近も箱根山や口永良部島の噴火、日本中が揺れた深海の大地震などがありました。また海外でも4月にはネパールで大きな地震が発生し多くの人たちが被災しました。

 東京ロータリークラブも会員の皆様に何度も義援金の拠出をお願いして少しでも復旧・復興のお手伝いをしようと努めて参りましたが、改めて被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 もう一つ、国内の動きとして印象的だったのは、経済の面で景気が上向きに推移したことです。円安効果もありこの3月期の決算では過去最高の収益をあげた企業も多く、株価も2万円を超えるなど明るいニュースが目立ちました。

 ただ一方では、人口減少と少子・高齢化が進む社会構造の変化の中で、国としての中長期的な成長戦略が確立したとは言えず、先行きに対する漠然とした不安が払拭できない状態にあるのも事実であり、いま問題になっている消費需要の伸び悩みや拡大しつつある格差の問題―中央と地方、大企業と中小企業、更には世代間の格差をどう解決していくかなど課題も山積しています。

 こうした中での今年度の東京ロータリークラブは、Enjoy Rotaryの実践、会員の増強、A藁100周年に向けた取り組み、ぅラブ運営の効率化の4つを重点目標に掲げて活動に取り組んできました。

 まず、第一の「Enjoy Rotaryの実践」は、当クラブの良き伝統を継承して、例会をはじめ様々な会合の充実を図り会員一人ひとりが「楽しくて役に立つクラブライフを実感できるようにしよう」という取り組みですが、関係する皆様のご努力で一定の成果を上げることができたと思います。

 この中で例会の卓話は、毎回素晴らしい講師をお招きして感銘深いお話を伺うことができましたし、10月と2月の夜間家族会、クリスマス家族会、観桜会、誕生会、花水木の会、職業奉仕委員会主催の見学会なども世話人の方々が工夫を凝らし、それぞれに中身の濃い充実したイベントになりました。そして、今年度もこうした様々なイベントに多くのご家族が参加され楽しいひと時を過ごしていただいたことは大変良かったと思います。

 ただ、こうした活動の成果としての出席率は、目標の70%に対してメークアップ後63%でした。会員の皆様がご自身の仕事に忙しい毎日を過ごしておられることを考えるとまあまあの結果という気もしますが、今後も例会のプログラムや食事などの充実を図り、毎回の例会出席が楽しみになるようにしていくことが大切だと考えています。

 第二の会員の増強については、本年6月末の会員数は325名で、残念ながら昨年度末に対し4名減となる見込みです。今年度は年度末対比で会員数2名の純増を目標に掲げ、15名の新入会員をお迎えすることができましたが、一方で4名の会員が逝去された他、勤務地の異動や体調を崩されたことなど止むを得ない事情により当初の予想を上回る19名の退会がありました。私たちの力不足で目標を下回ってしまいましたが、一方、前年度までに道筋をつけていただいた女性会員の入会については、今年度にそれを具体化することができ新たに3名の入会が実現しました。

 第三の当クラブの創立100周年に向けた活動としては、2020年までの継続事業として取り組んでいる「東北すくすくプロジェクト」は順調に進んでおり、昨年陸前高田に建設したチャイルドケアハウス「あゆっこ」は地元に定着しつつありますし、今年度はロータリー財団のグローバル補助金プロジェクトとして気仙沼に母と子の「気仙沼すくすくハウス」がオープンしました。私もこの4月に陸前高田と気仙沼の施設を見てまいりましたが、この計画推進のために、昨年度からロータリー財団本部をはじめアードモアロータリークラブなど世界各国のロータリークラブとの折衝の他、何度も現地に足を運んでいただいた津野さん、橋本さん、黒田さんはじめ関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 一方、100周年の記念事業に向けた準備活動として、会員の皆様のご理解を得て、今年度から資金の積み立てを始めることになりましたし、具体的な事業内容を検討する100周年準備委員会も吉澤さんを委員長として活動を開始しました。これらはいずれも息の長い取り組みであり、次年度以降も継続して推進することになります。

 最後にクラブ運営の効率化という課題については、関係者の様々な工夫で一定の成果を上げることができたと思いますし、その一つとして今年度は収支に若干の余剰が残る見通しです。全体をウォッチしご指導いただいた会計の森田さんに御礼申し上げます。

 各種委員会も集中的な討議を行うなど効率の向上に努めてきましたが、一方で当クラブが属する2580地区の諸活動については、担当の皆様にお忙しい中かなり無理をして参加をお願いするケースもありました。地区として当クラブに対する期待が大きいことを思うと、奉仕活動の実践に関して、どこまで地区の活動に対応するか私自身戸惑うこともありましたが、その点については地区の活動に経験豊富な水野パストガバナーや岡崎元会長に適切なアドバイスをいただきました。

 なお、当クラブへの期待ということでは、このところ内外のロータリークラブからビジターとして当クラブの例会に出席される方が増えてきました。「一度は東京ロータリークラブを見ておこう」ということのようで、一つのロータリークラブから一度に20名近くの方がお出でになるケースもありましたが、席の配置や各テーブルでの接遇などに親睦活動委員会、国際奉仕委員会、会場監督の皆さんにご尽力いただきました。これからもこうした機会は多くなると思いますので、次年度のご担当の皆さん宜しくお願いいたします。

 いろいろ申し上げましたが、この1年私たちの活動を温かく見守りご協力いただいた会員の皆様に改めて心からの御礼を申し上げます。

 そして、次年度諸戸会長のもとで東京ロータリークラブが益々の発展を遂げることを期待し、挨拶とさせていただきます。本当に有難うございました。