卓話


会長挨拶
幹事挨拶

2007年6月27日(水)の例会の卓話です。

会長 宮内義彦君
幹事 増田義和君

最終例会挨拶
  会長 宮内義彦君
 
 昨年の7月永島前会長から会長職を譲り受け,どうなることかと思いつつスタートいたしましたお役目も,6月末を持ちまして終了することになりました。この一年間,不慣れでよちよち歩きのままの会長を,今日ご出席のメンバーの皆様方をはじめ,大黒副会長,増田幹事,役員・理事の皆様方,そして奉仕活動にご参加いただきましたメンバーの皆様方,並びに,後ろで支えていただきました事務局の皆様方の力強いお支えをいただき,今日に 至りましたことに心より感謝申し上げます。

 この年度は,国際ロータリー ボイド会長の提唱する「LEAD THE WAY-率先しよう」という標語を高く掲げて歩んで参りました。東京ロータリークラブが,ロータリー精神を率先して実行できたかどうか,ということにつきましては,当事者である私共が論じるべきではないかも知れません。このような奉仕団体が存在し続け,世の中に少しでもプラスになる活動をするためには,会員一人一人の熱意と,奉仕の精神を具体的に実行するクラブライフが存続し,継続していくことが最も重要なことではないかと思います。

 東京ロータリークラブは日本最古のクラブであるばかりでなく,最大の規模を誇っているわけであります。この伝統と力強い規模を維持する,そして,一歩でも前進するということを一年ずつ積み上げていくことが,  当クラブの一番重要な務めではないかと感じております。そういう意味で 私は,東京クラブの皆様には,このクラブの特徴を更に生かし,また,より充実したクラブライフを過ごしていただけるのではないかと考え,「友の輪づくり」並びに「奉仕の喜び」という,このクラブならではのモットーを掲げさせていただきました。

 まず「友の輪づくり」でありますが,当クラブの規模を考えますと,メンバー相互の心のふれあい,意思疎通がなくてはクラブの目的を達することが出来ないわけであります。クラブの心を十分理解した会員相互間で非常に親しい交流が実現されれば,まさに,ロータリー精神というものが体現できている,と言えるのではないでしょうか?当クラブは,会員お一人お一人が極めて社会的な影響力が強く,しかも高い意識をもっておられる,いずれも,ロータリー精神を体現したいと考えておられる方ばかりだと思います。そういう方々が相互に親しく交流する,すなわち,「友の輪として集う」ことが出来れば,東京クラブの活性化そのものに通じるのではなかろうかと考えました。

 次に,「奉仕の喜び」について申し上げます。ロータリークラブは奉仕団体であり,これは,「社会に対する奉仕活動」,「他者に対し奉仕をすることによって世の中に貢献しよう」,ということではないかと考えております。奉仕とは,決して自分が高いところにあって低いところの人に対して施しをするというようなものではありません。奉仕という考えには,そのような考えはいささかも入っていないと思います。人間一人一人は,一人で生きるということは不可能です。社会をつくらなくてはなりません。それならばより良い社会を作りたいものです。より良い社会は我々が生きるための大前提であろうかと思います。そのためには,社会のプラスになることをしていく,それはまさに他の人のためであり,そして自分のためであります。そういう活動を通じてより素晴らしい社会が実現していくことに喜びを感じることが奉仕の基本ではないでしょうか。社会の一員としてこの小さな世界で生きる一人一人がより良い社会を作るためには,お互いが社会に貢献するという基本的な考え方を持ち,その力を縦横に発揮することによってのみ成り立つわけであります。こういう意味合いを込めまして,クラブ内で友の輪をつくり,そして会員一人一人が奉仕の喜びを感じ日々生活を送ることが出来れば,結果的にロータリー精神に沿ったより良いクラブが作られるのではないか,と思ったわけであります。

 この一年間を振り返ってみますと,それが本当に実現できたかどうか。先ほども申し上げましたように,私達自身が検証する問題ではないとも思います。しかし,私自身一年間,このようなスローガンを掲げさせていただいて,そして,当クラブがつつがなく運営され,忙しくクラブ活動がなされたことは事実であり,心から大きな喜びを感じている次第でございます。皆様方の深いご理解とご協力に対しましてこの場をお借りしまして心から御礼を申し上げたいと思います。

 当クラブの財政状態につきましては,メンバー数が維持されていることや,皆様方のご協力により例会の簡素化が実施されたことなどから少しずつ上向いてまいり,特に心配をする状況にはございません。またメンバー数につきましては,国際ロータリーの増員計画の一端を担い,目標として3名増員を図りました。当クラブは,毎年10名から20名のメンバーの入れ替わりがあり,その中での増員目標ではありましたが,期末で2名増を達成いたしました。会員増強委員会の皆様をはじめ,多くのご協力をいただきましたことに御礼を申し上げます。

 「会員増強問題」につきましては,当東京ロータリークラブの特性からみまして,果たして財政状態が良好であるという前提の中で増強を続けていくべきかどうか,RIの求めるものとはいささか異なるかも知れませんが,東京クラブとしての適正な規模はどの辺りにあるのか,そしてその規模の中で,どのようなメンバーが望まれるのか,すなわち,当クラブの質をあげることも大事ではなかろうか,という考え方もあろうかと思います。このような点につきまして,クラブフォーラムにおきまして,「東京RCに望ましい新入会員像」をご議論いただき,ある程度のコンセンサスを得ることができましたことも,大変ありがたかったと思っております。

 当クラブの運営にたずさわりましたこの一年間,私にとってこれまで経験することのなかった第2580地区との関係,国際ロータリーとの関係,他のロータリークラブとの関係について考えさせられる機会が多々ありま した。他のクラブからいたしますと,当クラブは日本を代表するクラブであり,他クラブの模範とみられております。すなわち,当クラブは敬意をもってみつめられていると同時に,より大きな役割を求められております。私共東京ロータリークラブは他のロータリークラブのこのような期待に十分添える活動をしているかどうか,この活動の内容と範囲はどのレベルが一番適当なのか,ということについて,今後お考えいただく必要があるのではないかと考えました。国際ロータリーに対しましても,日本を代表するクラブとしてある程度の影響力を発揮する・発言力を持つ,ということも期待されているかと思います。このような点につきましても今後会員の皆様の間でご議論いただくテーマではないかと感じる次第でございます。

 例えば,私共日本のロータリークラブとして直面する様々な社会に対する問題意識と国際ロータリーの要求いたしますテーマ,識字率向上・保健および飢餓や水といった課題につきましても,いささか,意識の乖離を感じる場合もあります。国際ロータリーの想いは十分理解されるものの,それと同時に我々クラブ独自の奉仕活動の目標というものがあってもよいのではないかと感じた次第でございます。当クラブは,高い意識を保ちながら,他のクラブとの友好関係・信頼関係を築き,より大きな役割を担うことも,当クラブの今後の課題ではなかろうかと考えました。

 今年度の委員会活動については,増田幹事がご挨拶でお触れになると思いますが,若干申し上げますと,青少年育成委員会がクラブ独自の奉仕プロジェクトとして,都内の学校に講師を派遣し,中学・高校の生徒に有意義な講義をしていただき,大変好評でございました。

 また,新しい支援対象先のNPO法人を例会でご紹介いただいた社会奉仕委員会,「世界難民の日」にあたり,一緒に考える機会を設けていただいた世界社会奉仕委員会をはじめ,各委員会のご奉仕活動により,地域や世界の問題を身近なものとして捉えることができました。一方,ロータリー財団寄付と米山奨学会寄付は,それぞれ昨年度を上回る額をご寄付いただきましたことをご報告させていただきます。

 家族会の運営に心配りしていただき,テーブル会の開催,桜鑑賞の会などを催し,会員相互の親睦を高めていただいた親睦活動・家族委員会のご活動に感謝申し上げます。

 第2580地区の活動にも多くのメンバーが活発に参加され,大いに貢献を頂きました。対人地雷除去活動は,引き続き当クラブがイニシャティブをとり大きなうねりとなっていることはご承知の通りであります。

例年,年度末にご退会になる会員が多いのですが,今年度はわずかお二人に留まりましたのも,クラブライフを十二分に満喫していただいている証しではないかと嬉しい限りでございます。

 最後になりますが,長い伝統を誇る東京ロータリークラブの役職が,一年間で次の執行部にお役目を渡していくというこのシステムは,振り返りますと,絶妙のものだというふうに感じております。会員相互が楽しく,親しく,有意義に過ごすというクラブライフを目指して,私も来月からメンバーの一人といたしまして,一兵士として再び弱卒に戻らないように気をつけながら,皆様とご一緒に過ごしてまいりたいと存じます。これから率いていただく國分会長ならびに吉澤幹事をはじめ,理事の皆様,委員長の皆様,大変ご苦労様でございますが,一年経ちますと,「やってよかった」という気分になりますこともお伝えいたしまして,私の感想と一年間の御礼ということでご挨拶とさせていただきます。

幹事挨拶
  幹事 増田義和君
  
 幹事より一言,お礼のご挨拶をいたします。昨年の7月に,幹事という大役を仰せつかりまして,はや1年。本日の最終例会をなんとか迎えることができ,ほっとしております。

 これも,幹事として行き届かないことが数多くありましたにもかかわらず,熱心にクラブ活動に参加していただいた会員の皆様方はもちろんのこと,宮内会長をはじめ,大黒副会長,國分会長エレクト,理事の方々,さらには吉澤,竹中両副幹事のご指導,ご支援のおかげであると,心から感謝し,お礼を申し上げます。

 この1年間は,幹事としてクラブに奉仕したことよりも,クラブから学んだことのほうがはるかに大きかったと内心,忸怩たる思いでございます。幹事を務めたおかげで,ロータリーへの知識,理解を多少なりとも深めることができました。分区,地区,そしてRIと,ロータリーの奥の深さをあらためて感じたしだいでございます。貴重な経験の機会を与えていただいたことに対してもありがたいこととお礼を申し上げます。

 さて,恒例にしたがいまして,ここで東京ロータリークラブの現況と今年度の活動について,いくつかご報告いたします。

 まず,会員数についてですが,340名でスタートして,入会者14名,退会者12名で,次年度には342名で引き継ぎます。目標である3名増には届きませんでしたが,例年に比べて退会する方が少なかったことは,会長もお話になりましたが,今年度の会長方針のひとつ,“友の輪づくり”の効果によるものとうれしく思っています。

 平均年齢は現時点で68.66歳ですが,これは昨年と小数点以下2桁までまったく同じでございます。

 クラブの財政につきましては,昨年度に続き,400万円程度の黒字を予想しております。会員増強委員会のご努力により,会員数を確保できたことで,財政の安定化も可能となりました。ありがとうございました。

 クラブフォーラムは2回開かれました。「ホームクラブ例会での“友の輪づくり”と出席率の向上」をテーマに1回目が開催され,57名の会員にご出席いただきました。「東京RCに望ましい新入会員像」をテーマにした2回目には55名の会員にご出席いただき,それぞれ貴重なご意見を多数いただきました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

 また,2月に開かれた地区大会には登録の方を含めて131名の会員にご参加いただきました。3月には「ロータリークラブの女性会員について考えよう」というテーマで,中央分区IMが開催されました。当クラブから,若井恒雄元会長が率直な意見発表をされ,とても好評でした。この大会には登録を含めて,150名の会員のご参加をいただきました。ありがとうございました。

 また,各委員会主催の活動にも,多くの会員にご協力いただきました。10月の創立記念例会兼家族会には256名,12月の例会兼クリスマス家族会には368名の参加者が集い,”友の輪づくり“をいたしました。

 また,2月のRI創立記念例会家族会には223名の会員に参加して頂き、会員のお国の大使・公使をお迎えし,楽しい時を過ごす事ができました。

 中等学校,高等学校への講師派遣には7名の会員が引き受けてくださいました。会員による経験を踏まえたお話は,生徒たちに深い感銘を与えました。また,修学旅行の生徒たちを対象とした職場見学と体験の会員企業による受け入れは,7回にわたり,実施されました。

 その他,「桜鑑賞と音楽を楽しむ夕べ」に75名が集いました。東京ミッドタウンを訪れた職業奉仕見学会は,バス2台を必要とするほどの大人気で,参加者は84名でした。

 さらには,新しい動きとしては,趣味の会,「カメラ同好会」が復活し,展覧会が開催されるなど,“友の輪づくり”,知人から友人への動きが加速された1年間でございました。

 海外のクラブとの交流では,ワシントンで開かれた姉妹クラブ締結25周年記念式典に双子クラブ委員長が参加,また,クアラルンプールRCとの交流会も行われました。

 国内の他クラブとの交流としては,大阪RCと例会後に意見交換会をもちました。そして本日は夕刻から大阪において懇親会も予定しています。

 子クラブ,孫クラブの周年行事も多く,川越RC55周年,東京西北RC50周年,仙台RC70周年,横浜RC80周年と,それぞれのクラブで記念祝賀会が催され,会長,副会長がお祝いに出向かれました。

 そのほか,寄付,援助金につきまして,会員からたくさんの募金協力を頂戴できましたことを,ご報告するとともに,改めて御礼申し上げるしだいでございます。本当にありがとうございました。

 以上,ご報告申し上げましたとおり,各委員会,会員各位のご協力,ご努力によりまして,たくさんの活動や行事を無事に終えることができました。そして“友の輪づくり”と奉仕の喜び,そしてLEAD THE WAY“という会長方針を掲げました今年度の最終例会も,あと数分を残すだけになりました。会員の皆様には重ねて,心よりの感謝を申し上げます。

 最後になりましたが,努力を惜しまない,心温かい事務局のスタッフの方々,そしてきめ細やかなサービスを提供してくださる帝国ホテルの皆様にお礼を申し上げまして,幹事の挨拶といたします。1年間,本当にありがとうございました。