卓話


日本プロゴルフ界の現状

2008年7月9日(水)の例会の」卓話をクラブ会報委員が纏めたものです。

社)日本プロゴルフ協会
会長 松井 功氏

日本プロゴルフ界の現状

社団法人日本プロゴルフ協会
会 長 松井 功 氏

 昨年は、我々社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の創立50周年記念パーティーが行われ、また、沖縄にて第75回日本プロゴルフ選手権大会が開催されました。    
 創立51年目にして私が9代目会長であり、任期3年の最後の年を迎えました。PGAは関東と関西に分かれていたものが、平成5年に統合し、現在では5千人近い会員数となりました。

 PGA会長に就任するにあたり、私の後見人である小林陽太郎氏(富士ゼロックス相談役最高顧問、元経済同友会代表幹事)を始めとした皆様方のご支援を頂き、今年で3年目を迎えることができましたが、就任早々の1年目には事件があり、検察庁、地検及び弁護士の先生方にお世話になりながら処理に明け暮れました。

 2年目となる昨年は、PGAをどうしていくか、会員の為に何をしていったらよいかと考え、その改革の一環として、長年PGAに携わった会員の為に、65歳以上の会員の年会費を半額、また、70歳以上の会員の年会費を無料としました。また、会員への情報伝達は、メールではなく紙ベースでのFAXを重視、情報開示をほとんどしない公益法人としての在り方を問題とし、会員に対してPGAは何をしようとしているか、組織は何を考えるのかという情報開示を行いました。そして、コンプライアンス委員会の設置や、外部からの有識者(吽野良昭氏:元通商産業省、笠原一也氏:元文部省、宗像紀夫氏:元東京地検特捜部長、田中良一氏:元中部日本放送、神山敏夫氏:日本公認会計士協会監事、金澤昭雄氏:元警察庁長官)を理事及び監事としてお招きし、会計監査も厳格に行って経過を会員に開示しました。

 今年3年目は、PGAとして公益社団を目指すことを代議員総会にて決定し(本年12月1日〜公益法人改革)、また、社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)との大同団結に向けて進もうとしております。これは、プロゴルフの世界に、PGAとJGTOという2つの組織があるのは一般的にはわかりにくい部分があることから再編していきたいという願いが各方面から聞かれており、JGTOはツアー団体、PGAは資格認定団体として社団法人化が認められていることから、グローバルに考えればこのような方向に持っていくのがいいのではないかと思い、現在、有識者の方と話を進めております。尚、社団法人日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は、樋口久子会長のもと、1業種1団体として大変組織力がしっかりとしています。

 さて、話は変わりますが、男子の試合数が減少してきたこと、これは選手の自覚が足りない、ファン及びスポンサーに対する啓蒙活動が足りなかったのではないでしょうか。PGAでは資格認定において、人格形成を目指した講習を行っていますが、今後も男子プロには世の中のこと、メディアのこと、ファンに対する態度などを教育していくことが必要でしょう。

 次に、今日の卓話のタイトルにある日本のゴルフ界の組織について整理しておきます。ゴルフ界は、社団法人、財団法人及びNPO法人など、16の団体で成り立っています。総本山として、「財団法人日本ゴルフ協会(JGA:安西孝之会長)」。その下に「社団法人日本プロゴルフ協会(PGA:松井功)、「社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO:小泉直会長)」、「社団法人日本女子プロゴルフ協会(LPGA:樋口久子会長)」、ゴルフクラブ及び用品・物品に関する団体として、「社団法人日本ゴルフ用品協会(JGGA:水野正人会長)」、2400近くあるゴルフ場の芝草研究の推進等を行う「NPO法人日本芝草研究開発機構(TOJ:児島仁会長)」、「全国に緑を」をキャッチコピーとして公共施設の緑化事業を行う社団法人ゴルファーの緑化促進協力会などがあります。

 我々PGAは、ティーチングプロ2,566名、トーナメントプロ2,095名の会員組織であり、そのうち50歳以上の会員が約500名程おります。また、トーナメントについては、「日本プロゴルフ選手権大会」の開催権を持っており、去年は沖縄、今年は群馬、来年は北海道と、TV局と協力して地域活性化のために全国各地で開催しています。シニアツアー競技は今年は9試合を予定し、新規開催競技として、賞金総額1億円「第1回富士フィルムシニアチャンピオンシップ」が10月3〜5日に千葉県平川CCにて開催されることが決定しています。

 さて、次に世界に目を向けてみますと各国のプロゴルファー数は、アメリカが約2万5千人、イギリスは7千3百人と言われています。

 アメリカと日本の違いとしては、アメリカはディビジョン制をひいてトーナメントプロがツアーを管理し、コミッショナーがいること、また、ゴルフ場では日本のようにフロントではなく必ずプロショップを通り、このショップの収入が全てプロのものであり、A級ライセンスを持ったプロは試合に出る権利だけではなく、ゴルフ場の経営を任されている点があります。

 「PGA」の資格とは、ゴルフという競技がどのようにプレーされ、また、ゴルフというビジネスがどのように経営されているかという知識に関して、最も高い水準にあるものに与えられる資格です。現在、世界には4万5千人以上のPGAプロフェッショナルが活躍しており、日本ではティーチングプロとして称号が与えられています。ゴルフは全世界で900億ドル以上の経済効果を生んでおり、その社会的経済的影響力は絶大であります。

 最後に、どうすれば飛ぶのか。どうすればいいスコアが出るのかというお話をします。私は今年で67歳ですが、ドライバーの飛距離は240〜60ヤード位です。最近、ドライバーの飛距離が出るようになったのは、シャフトとヘッド、そしてボールとのマッチングにあるでしょう。

 特にシャフトは、アマチュアの皆さまにも大事な部分だと思います。年齢とともにトルクのあるシャフトを選んだ方がいいと思います。そして、グリップはやわらかく持ち、バックスイングはインサイドに引かないようにして、ゆっくり大きく振り抜くことでしょう。

 スコアメイクするには、100ヤード以内のアプローチの練習でしょう。練習方法の一例として、左足ウェイトでバックスイングでインサイドに引かないようにして、クラブヘッドを上からおろすように心掛けて練習をすれば、上達すると思います。
パターでは、早いグリーンになればなるほどグリップをソフトに持ち、フォローでボールをカップに向けるように心掛ければ入るようになるでしょう。

 今日は色々なことをお話しましたが、ゴルフ界は大変な時代にきています。
これからも男子プロゴルフ界がよくなったと感じて頂けるように努力します。ゴルフの本当の本筋は、飛ばして、技があって、スターが微笑んで、視聴者に好感を持たれることです。

 我々PGAは、これからも地域活性化と社会貢献を果たし、愛される団体となっていきたいと思っております。