卓話


会長挨拶
幹事挨拶 

2008年7月2日(水)の例会の卓話です。

黒川光博君
竹中康一君

会長就任挨拶

会長 黒川光博君

 本日より会長を務めさせて頂く者の責務として、いささか考えておりますことを申し上げ、ご挨拶に代えたいと思います。

 本年度RI会長、韓国の李東建氏は、次のように述べられました。「夢をかたちにMake Dreams Realというテーマのもと、ここ数年RI会長が唱えてきた保健と飢餓追放、水、識字率向上というRI強調事項を自分も引継ぎ、毎日、避けられるはずの原因で命を落とす5才未満の子供が3万人を超える現状を改善し、子供達に夢を与えていきたい。」

 その言葉を耳にした時、「これが、200ヶ国以上、約120万人の会員、その数32,000を超えるロータリークラブの本年度の会長方針・・?」という率直な疑問が、頭をよぎりました。

 同時に思い出したことがあります。第一次オイルショックの頃のことですが、青年会議所の国際会議でアメリカのメンバーは「あなたがたはどうする?」との質問に、「そうだな、温水プールのヒーターを切るか」と答えました。インドのメンバーは「我々は今までと比べものにならない、燃焼効率に優れた薪ストーブを開発した」と空気の流れを映像で詳しく説明してくれました。

 日本では、トイレットペーパー、洗剤、砂糖等の買占め、日曜は車に乗るなといった報が連日なされていました。オイルショックという世界レベルの重要課題が、公の会議の場での個人の発言だったかもしれませんが、これだけの認識や対応の違いがあるのだ、と強く意識させられたことを思い出したのです。

 李会長の方針を「えっ」と思ったのは、あまりにも私自身の日常の生活が平和で、恵まれ、識字率や飢餓のこと等考えることもまれで、当クラブの毎日にもそれほど危機感がない、同じロータリーなのにこれらのテーマとは距離がある、と感じられたからかもしれません。

 東京RCは、1920年日本が第一次大戦後の恐慌で、さまざまな社会的・経済的問題で揺れ動いていた頃「奉仕の理想」を掲げ創立されたわけですが、当時のロータリー活動がいかに広い視野をもって行われていたかを示す事例として、関東大震災時における世界各国のクラブの動きや、東京RCが実行した大々的な社会奉仕活動を振り返ってみたいと思います。

 大震災直後、東京RCへ17ヶ国、503クラブから実に89,800ドル(日本円に換算しますと3億円近いともいわれています「東京RC50年のあゆみ」1970年発行より)もの義援金が寄せられました。当クラブには、その義援金を、大震災によって親を亡くした多くの孤児のための施設建設、あるいは殉職警察官遺族への援助等々のために速やかに拠出した、という記録が残っています。

 私は、誕生からまだ3年も経っていない日本のロータリークラブに寄せられた、各国ロータリアンの友情と多大な支援に「奉仕の理想」というロータリーの原点を見、大いなる感銘を受けました。一方で当クラブ会員それぞれも同じような被害にあわれたでしょうに、すぐ外部団体に援助の手を差し伸べた行為に、創始の頃の方々の志の高さを感じないわけにはいきません。

今、我々がその志に学ぶとするならば、当クラブは、活動の中心をこれまで以上に、世界や社会に広げたものにしていっても良いのではないでしょうか。

 東京RCは、毎年、活発な委員会活動が行われていますが、先に述べたような理由から、本年は、米山記念奨学事業に力を入れてみたいと考えています。

 当クラブ創始者のお一人、米山梅吉氏のお名前を冠し、戦後7年目の1952年に設立されたこの事業の目的は、日本が再び戦争を繰り返さない誓いと、世界に“平和日本”の理解を促すことにあったと読みました。米山記念奨学事業は、海外からの留学生が奨学事業を通じて、平和を求める日本人と出会い、互いに信頼し合う関係を築き、「世界の懸け橋」となることを願って作られた、国際的な視野を持ったプログラムなのです。

 この事業は、これまでに約14,000人の支援をすることができ、細かい成果は省きますが、一昨年からは更に門戸を広げ、経済的な理由から日本に来ることさえできない優秀な学生を海外で発掘する「現地採用奨学金」を設置し、現在、ベトナムを対象に進行中です。

 米山学友(元米山奨学生)の95.8%は、アジアからの人たちであり、学友を通して日本とその国々の理解が深まり、ひいてはそれが、アジアの平和から世界へと着実に広がっていることを考えるなら、米山記念奨学事業は、ロータリーが目的とする“国際理解と平和の推進”を具現化した活動であり、それは東京RCが生んだ世界に誇れるプログラムといえるのではないでしょうか。

 残念なことに1996年度をピークに寄付金の総額は、減少傾向にあります。2005年度は、増加に転じたものの、翌年度は再び前年度比マイナスとなりました。東京RCの一人あたり個人寄付実績は、2006年度(2006年7月〜6月)2580地区、71クラブの中で19位へとランクを落としました。昨年度(2007年7月〜6月)は若干上がり、16位となりましたが、引き続き低迷していると言えます。

 本年は、このプロジェクトに改めて注目し、具体的なことの一つとしては、10月の米山月間に米山奨学生に出来るだけ多く集まってもらい、現状を聞き、彼ら彼女達とディスカッションをしてみたい、と米山委員会にお願いをしているところです。
もう一つ、来年2月25日の夜間例会(RI創立104周年記念例会)に当クラブ名誉会員、緒方貞子さんにご出席の内諾を頂いておりますので、緒方さんにも当事業についてお話し頂くようお願いをするつもりです。

 東京RC一人当たりの個人寄付実績も上昇させたいものです。是非、皆さま方のご理解を頂戴し、今日からの一歩を踏み出したいと思います。

 米山記念奨学事業を通してアジアとの“友の輪づくり”に励みますが、勿論、当クラブ会員の“友の輪づくり”にも心を砕いていきたいと思っています。

 長く在籍しておられる会員の方から「以前は、会員同士は皆知っていた。例会に出て行くと会員の温かさを感じ、来週も来るぞ、と思ったものだ。今の東京RCはそれが薄れてきている」とのご指摘がありました。当クラブの会員のみならずビジターの方々にも、又来たいと思って頂けるようなクラブ作りに取り組んで参ります。

 とは申せ、私個人としては、この会場から伝わってくる空気にしても、会長エレクトとしての一年間を振り返ってみましても、皆さま方の温かい眼差しを感じているのも事実です。

 間違っている、足りない、肩に力が入りすぎている等々ご指導頂き、椎名副会長、児玉エレクト、竹中幹事をはじめ、理事、RI・地区でご活躍下さいます方々も含めた役員諸兄、事務局、そして何にもまして会員皆さまのお力をお借りして、この1年を務めてまいる所存でございます。何卒、よろしくお願い申し上げます。

幹事挨拶

幹事 竹中康一君

 黒川新会長のもとで、幹事を務めさせていただきます竹中でございます。初めに前年度の幹事としてご活躍頂きました吉澤さん、副幹事をご一緒頂きました堀田さん、お疲れ様、ご苦労様でした。心より感謝申し上げます。
   
 そして、本年度私をサポートして下さいます副幹事には、柏原さんと中塚さんにお願いいたしました。来年度には柏原さんが幹事をお引き受けくださることになっております。
  
 黒川会長のもと、理事、役員、そして副幹事の皆様方のお力添えを得て、幹事の職務を全うしてまいる所存でございます。しかし、前年度幹事を務めていただきました吉澤さんに比べ、知識不足で、頼りない幹事ですので、などと言いますと、そんなことはないだろう、増田さん、吉澤さんの幹事のもとで、2年続けて副幹事を務めていたのだからと、指摘されてしまいます。しかし、幹事と副幹事とでは雲泥の差の大変さがあることを最近になって感じております。

 5月にRIより、「クラブ幹事要覧」を頂戴いたしました。幹事の役割、責務等が細かく書かれているのですが、その中に「幹事は、ロータリークラブの方針や手続きに関する質問をよく尋ねられます。これらの質問に答えられるよう、あなたは、国際ロータリーとクラブの定款・細則を完全に精通しておく必要があります」とありました。

 その後、これに対する努力の間もなく、7月のスタートを迎えることになってしまいました。遅まきながら、これから一生懸命勉強してまいりますので、どうか皆様方のご支援を心からお願い申し上げます。

 私は2000年の1月に、前任の吉澤さんと同じく、植田さんと故山本さんのご推薦により入会させていただきました。毎週例会で会い、銀座で飲み、日曜日は毎週ゴルフを一緒し、まさに「知人から友人へ」、「知人から親友へ」と関係を深めていったようでございます。

 私も皆様方の暖かいご指導を得ながら、多くのことを学び、奉仕の心を養ってまいりました。しかしながら、副幹事としてこの2年間と今年度、続けて2番テーブルの指定席に座っておりますと幅広い友の輪づくりに制限がございます。一年間の幹事役を全うし、皆さんのテーブルに戻れることを楽しみにしております。

 さて、本年度のテーマにつきましては、ただいま黒川会長から示されました。諸先輩方が築かれた歴史と伝統ある東京RCだからこその的を得たテーマであると思いますし、会員皆様のご協力なくしてなしえません。東京RCが生んだ米山記念奨学事業を強くバックアップし、アジアとの友の輪づくりに励みたいと思います。

 そのためにも、クラブ運営が盤石でなければなりません。ここ数年、皆様のご努力により、財政は黒字基調で推移しておりますが、必要な会員数をしっかりとキープ出来ているお陰でございます。

 会員数は1993年の384名をピークに減少し、2003年の329名をボトムに、その後毎年2〜3名の純増が続いておりましたが、本年度は341名でスタートいたしました。毎年それぞれのご事情により、期中・期末に退会される方が15〜20名程おられますので、当クラブに相応しい方のご推薦を是非ともお願いしたいと存じます。

 6月の理事会で、新入会員推薦の手続きが変わりましたことを、6月18日の例会で前任の吉澤幹事よりお伝えしました。決して難しいことではありませんので、週報を見直されまして、積極的な会員増強をお願い申し上げます。

 皆様には、例会をはじめ、各委員会、クラブフォーラム、家族会、テーブル会、花水木鑑賞会、地区大会、ローターアクトクラブ等への参加により親睦を深めていただき、そしてクラブライフを楽しむことにより、退会防止に努めていきたいと考えております。
    
 「東京RC創立88周年例会兼家族会」は10月22日に、「年末家族会」は12月17日に、「ロータリー創立104周年記念例会兼家族会」は来年の2月25日に開催されます。今から手帖に明記されまして、多くの会員のご家族が参加されますよう期待しております。
  
 特に、親睦活動委員会では、今年は年末家族会と称し、会員参加によるカントリーウエスタンの夕べを企画していると聞いております。この年末家族会は、今まではクリスマス会としておりましたが、私には思い出があります。恐らく、お父様、お爺様が会員であった方々には同じような記憶だと思いますが、クリスマス会が楽しみでした。テーブルの上にはマスクやティアラ、吹くとプープーいう笛やらクリスマスグッズが置いてあり、頭上には風船が、煌びやかな装飾が、そしておもちゃが当たる出し物、サンタクロース、等々。楽しかった思い出が私を東京RCに結び付けてくれたのだと思います。

 どうかお子さんを、お孫さんを年末家族会にお誘い下さい。将来、ローターアクトに、そしてロータリアンになってくれることを期待して。

 ところで、皆様の誕生日には、記念品としてスプーンを贈呈してまいりました。会員年数の長い方々から、「もう何十本もあるよ」、「他の物にかえてくれないか」、などのご意見もありましたので、検討しました結果、本日より「フォーク」にさせていただきました。先週お誕生日を迎えられた方々には、申し訳ありませんが1年お待ち願えませんでしょうか。そして、ここ数年はフォークをお集め下さい。

 最後に、クラブの運営を実質的に支えてくださる事務局のスタッフをご紹介いたします。事務局長の山田さん、関根さん、滝澤さん。さらに、例会受付や会計のお手伝いをお願いしています西川さん、青木さん、田島さん、エレクトーンの小林さん、その他にも写真、同時通訳、そして帝国ホテルのスタッフの皆さんにもこれから1年お世話になります。皆さんのお力をお借りして、東京RCの発展のために微力ながら全力を尽くすつもりですので、どうかよろしくお願い申し上げます。